社会空間研究所 建築・まちづくり通信

社会空間研究所の所員が建築・まちづくりに関する情報等を気ままに綴ったブログです。
2007年6月からスタートしました。

神宮外苑の緑の現況写真(2023年9月8日)

2023-09-17 09:47:19 | 都市開発

■2023年9月8日、金曜日、晴れ

最近、話題になっている神宮外苑の緑(樹木)の現況写真を撮ってきました。

神宮外苑の開発区域は次図の赤枠で囲まれた区域です。

出典:東京都HP

この日歩いたのはオレンジのルートです。ルート沿道の緑(樹木)を写真におさめてきました。

▼秩父宮ラグビー場の緑

 

▼TEPIAの緑

 

 

▼神宮球場の緑

 

 

 

▼神宮第二球場はすでに解体工事に入ってました。

 

▼工事現場の白い囲いのせいか緑と青空のコントラストがきれいでした。

 

 

▼軟式野球上入口付近の緑

 

▼軟式野球場内

 

▼軟式野球場側から見たイチョウ並木

▼絵画館と軟式野球場の間の緑。大きなヒマラヤスギがある。

軟式野球場に沿ってイチョウ並木の方に歩く

▼管理が行き届くともっときれいになりそうな沿道です。

 

 

▼グランドではヤクルトの選手が練習していました。プロの投げるボールはやはりすごかった!!

 

▼イチョウ並木。やはりこのイチョウ並木は美しい。東京のシンボルストリートでしょう。

 

▼イチョウ並木から神宮球場へ向かう沿道の緑

 

▼常緑広葉樹シイノキの鬱蒼とした緑もいいですね。

 

▼球場敷地内の緑

 

以上、2023年9月8日時点の神宮外苑の緑の現況でした。

 

開発区域内の緑を見てきました。

あらためて見てみると、それなりに緑はありますが、杜というほどのまとまった緑は多くないな~、というのが印象です。むしろその周辺の方がまとまった緑があります。

美しい緑の景観をつくっているのは、イチョウ並木とその周辺、それと、ヒマラヤスギ・シイノキ等の常緑の高木がまとまってあるところの鬱蒼とした緑、軟式野球同沿道の灌木・高垣・中高木に構成される緑等です。もちろん、緑は美しさだけの問題ではないのですが。

これから進められる開発計画の中で、これら既存の樹木がうまく保全され(移植も含め)、新たに植栽される緑と融合して、新しい緑の空間・景観が創造されることを期待したいところです。

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西武線沿線の郊外住宅地散策

2021-06-04 18:22:19 | 都市開発

2021年5月25日、火曜日、晴れ

西武線沿線郊外住宅地散策に行ってきました。

散策地は「日高・飯能分譲地」、「ビックヒルズ飯能美杉台」、「所沢・松が丘住宅」、そして、東久留米市と保谷市にまたがる自由学園の「学園町」です。

①基本情報

はじめに、各住宅地の概要を基本情報としてまとめてみました。学園町は整理してません。

【西武日高・飯能分譲地】

・開発面積:約110ha 総区画数:約1,970区画
・開発時期:昭和63年

・最寄り駅:飯能駅
・最寄り駅までの時間:バス12分
・人口:3,632人(2015年国勢調査)
・高齢化率:29.5%
・5歳階級別人口構成比(下のグラフのとおり)
・埼玉県外での従業率:35.8%
・地区計画等:地区計画において、最低敷地規模、壁面の位置、かき又は柵の構造等を規定
・その他:現在も新規分譲中
・関連ホームページ:https://sumai.seibupros.jp/hannou/town.html

【こま武蔵台団地】

ここは予定になかったのですが、飯能・日高分譲地に向かう時に通過。ここの高齢化率がすごいです。43%です。

 ・開発面積:約93ha、開発時期:昭和52年分譲開始
 ・最寄り駅:高麗駅
 ・最寄り駅までの時間:徒歩5分(団地入口)

 ・総区画数:約2,210区画(戸建て約1,730戸、タウンハウス約480戸)
 ・人口:5,011人(2015年国勢調査)
 ・高齢化率:43.0%
 ・5歳階級別人口構成比(下のグラフのとおり)
 ・埼玉県外での従業率:29.3%
 ・地区計画等:なし
 ・その他:現在、東急不動産は東京大学と連携し、団地再生に取り組んでいる。

【ビックヒルズ飯能美杉台】

 ・開発面積:約93ha 開発年度:昭和57年
 ・最寄り駅:飯能駅
 ・最寄り駅までの時間:徒歩15分(バス5分)
 ・人口:6,290人(2015年国勢調査)
 ・高齢化率:19.5%
 ・5歳階級別人口構成比(下のグラフのとおり)
 ・埼玉県外での従業率:37.9%
 ・地区計画等:地区計画において、最低敷地規模、壁面の位置、かき又は柵の構造等を規定
 ・その他:一部が新しい分譲地のため、子育て世代が入居してきたので年少人口の割合が高い。
 ・関連ホームページ:
https://sho-wa.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2015/06/13b611ef59f97111e74dea02994afc90.pdf

【所沢・松が丘住宅】

 ・開発面積:約57ha 開発年度:昭和56年
 ・最寄り駅:所沢駅(または西武園駅)
 ・最寄り駅までの時間:バス15分(西武園駅までは徒歩5分)
 ・人口:3,361人(2015年国勢調査)
 ・高齢化率:36.3%
 ・5歳階級別人口構成比(下のグラフのとおり)
 ・埼玉県外での従業率:59.1%
 ・地区計画等:地区計画において、建築物の敷地面積の最低限度、壁面の位置の制限、建築物等の高さの最高限度、容積率の最高限度、建ぺい率に最高限度、及び現に存する樹林地、草地等で良好な居住環境の確保に必要なものの保全を図るための制限等が規定されている。
 ・その他:林間住宅地と一般住宅地がある。林間住宅地は斜面地環境を活かした、自然環境を極力残した住宅地となっている。宅地面積は平均400㎡。
 ・関連ホームページ:
https://matsugaoka.jp/page-11/

https://www.city.tokorozawa.saitama.jp/other/chikukeikaku/naiyou13.pdf

②以下西武線沿線郊外住宅地散策です。

10時30分頃飯能駅に到着。
飯能駅からバスで飯能・日高分譲地に向かうつもりで駅前広場に行ったが次のバスまで30分。相変わらず計画性がない。
スマホで地図を見ると高麗駅が近かったので高麗駅まで電車で行き、駅から歩くことにした。
久しぶりの高麗駅。巾着田のある高麗川の方には何度か行ったことがあるが、山側に行くのは初めて。
高麗駅の改札を出ると目の前に赤い柱が2本立っていた。
ネットで調べたら、これは将軍標(しょうぐんひょう)と呼ばれるもので、北朝鮮・韓国の村落に見られる魔除けのための境界標とのこと。 近くに高麗神社があるため駅前に将軍標が設置されている。

将軍標を背にして郊外住宅地散策スタート。

【こま武蔵台団地】

しばらくずっと坂が続いた。道路の両側が「こま武蔵台」という住宅団地。
こま武蔵台は1977年(昭和52年)に分譲が始まり、計画戸数は約2,200戸の住宅団地。

タウンハウスも500戸ほどある。このタウンハウスが気になって後日ストリートビューをのぞいたが建物の様子までわからなかった。ここのタウンハウスってどんなんだろう?やはり気になる。

道路と玄関との高低差がすごい。5mは間違いなくある。

 

 

こま武蔵台と飯能・日高分譲地を結ぶ道路。突然、コインランドリーがあらわれた。このコインランドリは住宅併用だがどのような経緯でここに建ったのだろうか?

夜は、この道、怖くて歩けない。

 

【飯能・日高分譲地】

歩いたら、飯能・日高分譲地は思いのほか遠かった。高麗駅から3km近くあった。

さて、飯能・日高分譲地だが武蔵台団地に比べ10年ほど若い。
教科書通りの開発で住環境水準の高い閑静な住宅地である。

住宅地内への通過交通の侵入の抑制、変化のある街路景観を創出するため、区画街路ではU字型ループやT字型の接続を多用したり、地形に合わせて幹線道路も曲線としている。アメリカの住宅地だとこれにクルドサックが加わる。

また、軸線部分には緑道を通し、公園も計画的に配置され、縁辺分は緑地が多く残されている。

敷地は広く、敷地内の緑も豊かで手入れも行き届いている。周辺の山並みへの眺望もよい。

都心から飯能は正直遠い。しかし、昭和50・60年代~平成のはじめ(いわゆるバブル期まで)は、地価が高騰し中間所得層が取得できる価格の戸建て住宅がどんどん、どんどん都心から離れていった時代である。したがって、長時間通勤のサラリーマンはざらだった。

チバリーヒルズで有名な「あすみが丘」、駅から斜行エレベーターが設けられた「コモアしおつ」、ゴルフフロント住宅「季美の森」等はこの時代に開発されたものである。

飯能・日高分譲地の計画図と航空写真

 

街並みはこんな感じです。昔の開発は緑は多いが各住戸が外に開かれず閉ざしている。このため道路を介しての隣近所との日常的なコミュニティが形成しにくい。

 

センター内の建物。美容室、カフェ等?が入っていた。センターにはほかにコンビニ、販売センターがおかれていた。この建物もデザインはいいが歩道側に開かれていない。中が見えない。

 

メインの緑道。全体に植栽がよく手入れされている。ベンチまでパーゴラでおおわれている。

 

右下の中央の家のデッキは見晴らしが良さそうだ。

 

住宅地内のカフェレストラン。今後、住宅がこういう小さなお店に転用されてくると活気が出てくるのだが。

 

以上、飯能・日高分譲地でした。

バスで飯能駅に戻り、飯能銀座商店街のお蕎麦屋さん「長寿庵」でお昼を食べた。

地元っ子に愛されているこの「長寿庵」さんは量が多くて、美味しい。

地酒を一杯いただいた。久しぶりにお店で飲むお酒だった。やっぱり、お店で飲む、お酒は旨い!!

(※ここは埼玉だったのでお酒も飲めました。)

腹ごしらえを終え、次の目的である美杉台へ。

この建物は商店街で売りに出ていた物件。1,750万円。確か土地は50坪ほどあったかな。

美杉台のある飯能駅南口。

 

美杉台に向かう途中にあったパチンコ屋さん。この建物の2階に郵便局が入っていた。パチンコ屋さんと郵便局が一緒の建物は珍しい。

この飯能大橋を渡り、坂を上がったところが美杉台。この川は入間川?

 

【ビックヒルズ飯能美杉台】

美杉台へのアプローチ道路。緑がきれいだ。だけど、飯能・日高分譲地と同様、夜は歩きたくない。

 

坂を登って少し歩くと美杉台の近隣センターに出た。

大きなスーパーの周辺は住宅と併用のカフェレストラン等が何軒かあった。

センター地区にある「メディカルハーブガーデン・薬香草園」。

美杉台は開発当初からハーブガーデンをセールスポイントにしていた。平日だったがお店の中はハーブ製品を買い求める女性客で賑わっていた。

 

 

 

以上、美杉台でした。美杉台の写真はハーブガーデンばかりだった。

 

所沢・松が丘住宅】

飯能駅から電車を乗り継ぎ西武園駅へ。はじめて降りました。駅前には競輪場があります。

所沢・松が丘住宅」は駅から徒歩5分です。

下の写真は一般住宅地。比較的新しく分譲された街区。一般住宅地でも緑が多い。同じ住宅地でも新しく開発された街区と古い街区では植栽が大きく異なる。新しい街区の方が多様性があり、植栽がいま風です。

 

 

下の住宅地は分譲時期が早い。

 

階段が緑道の景観にアクセントをつけている。

林間型住宅地。敷地規模は平均400㎡。敷地全体が鬱蒼とした緑に覆われている。古い住宅地はつつじとかさつきが多い。

 

 

以上、所沢・松が丘住宅でした。なかなかの邸宅街でしたね。

今回訪ねた「こま武蔵台」、「飯能・日高分譲地」、「ビックヒルズ飯能美杉台」、「所沢・松が丘住宅」、いずれも住環境水準の高い、良好な住宅地であった。しかし、高齢化が確実に進んでいく中で、上手に住み替えが行われ、次の世代に継承されていかないと、せっかくの良質な住宅地も、あっという間にゴーストタウン化する危険性を秘めている。

【学園町】

バスで所沢に出て西武線に乗り換え、「ひばりが丘駅」の南に位置する学園町へ。ひばりが丘駅は学園町が開発された当時は「田無町駅」という駅名でした。

学園町は「婦人之友」の創立者、羽仁吉一・もと子が自由学園の付属施設建設を契機に誕生した郊外住宅地。

学園町は自由学園の土地の購入資金、運営資金を創出するために分譲された住宅地(安く手に入れた土地を区画整理して分譲)。学園関係者のほか政治家、医師、学者・教育者等が土地を購入したようである。成城学園や玉川学園と同じである。

※詳しくは「近代日本の郊外住宅地」(鹿島出版会/片木篤+藤谷陽悦+角野幸博編)を読んでください。

自由学園初等部南側の区画整理された街区が学園町。

いまはかなり細分化されているが分譲当時は1区画が平均で250坪あったらしい。

松の木が多いのがこの住宅地の景観上の特徴。

 

 

 

学園町の場合は都心からも近く公共交通の便もよいので、ブランド住宅地としていつまでも住み継がれる街だろうと思う。

以上、駆け足での『西武線沿線郊外住宅地散策』でした。今回は時間がなくて自由学園に行けなかったのが心残りですが、これは次回以降の楽しみにします。

 

【郊外住宅散策のオマケ】

ピザを買うために石神井公園駅で下車。

石神井公園駅がきれいになってから初めて降りた。意外におしゃれな街になっていたのでおどろいた。

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新しい渋谷区役所&渋谷公会堂

2019-11-06 14:55:14 | 都市開発

2019年11月6日、水曜日、今日も晴れ

法務局と東急ハンズに用事があり、上原からバスで渋谷に出かけた。

パルコの建て替えがだいぶ進んでいた。

渋谷区役所、渋谷公会堂が建て替わり、既に供用開始されていた。

▼新しくなった渋谷公会堂。今日は何かイベントがあったようだ。

▼エントランス部分に人が居心地よく溜まれるスペースがあるといいのに。

▼奥の建物が区役所。もう少し区役所へのアプローチに工夫があるといい。無機質すぎる。(個人的感想)

▼以前公会堂があった場所は、超高層マンションが建つようだ。

▼クレーンってなんかすごい。思わず見上げてしった。

高所恐怖症の人間にとってクレーンに乗って仕事するなんて考えられない。

▼パルコ?の地下にあるメキシコレストラン「TACO BELL」

先日、アナザストーリーというテレビ番組で市川紗椰さんがメキシコを訪れ、

いろんなタコスを紹介している(登山鉄道にも乗っていました)のを見て、

ここ1週間、タコスを食べたいと思っていたら、この看板が目に留まった。

ますます、タコスが食べたくなった。

が、この写真はあまりおいしいそうな感じがしないな~。

これも個人的見解。しかも看板の写真の印象。

タコスって、地域やお店でぜんぜん味が違うらしい。

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渋谷スクランブルスクエア 230mからの眺め

2019-10-30 15:44:57 | 都市開発

「渋谷スクランブルスクエア」(47階建、高さ約230m)の内覧会に行ってきました。

展望フロアの「SHIBUYA SKY」からの眺めはこんな感じです。

この日は時間がなかったのでバーッと見渡しただけでしたが

街歩きや地図好きのメンバーで建物や公園・緑地等を確認しながら、

あ~だ、こ~だいいながら眺めてると、数時間は楽しめそうです。

ちなみに、この日は内覧会で無料でしたが、

事務所に戻っていただいたパンフレットを見たら

展望施設は有料のようで、それも、な、なんと大人2,000円もするではないですか~~。

そんなに高いのなら、もう少し、時間をかけて見ておくんだった。

▼渋谷マークシティ~東大駒場~代々木公園~国立競技場方面

右側の方のビルは東急ハンズ下の再開発ビル、その右はパルコ

渋谷区役所の隣の建物は、建設中の超高層マンション

▼恵比寿ガーデンプレイス~代官山~セルリアンタワー

恵比寿駅の上はこんな大きな建物がのっていたんですね。

真ん中のマンションは同潤会跡の再開発ビル。右側のベージュの高層マンションは中目黒。

中央部分の中層のマンションはたぶん億ションだね。

セルリアンタワーが眼下に見えます

 

 

▼渋谷川~代官山ブリッジ。右側のビルは渋谷ストリーム。グーグルが六本木ヒルズからここに引っ越してきます。

▼工事中の宮下公園。どんな公園ができるか楽しみです。

▼屋外デッキの登るエスカレーター

▼東急プラザもほぼ完成していました。デザインはヒカリエ風です。

▼246号。正面に六本木ヒルズ。246上の人工地盤は青学付属小中学校のグランドです。

▼宮下公園、代々木体育館、代々木公園。西武デパートの屋上って緑化されていたんだ。

▼浜松町方面。中央の茶色のマンション群は「広尾ガーデンヒルズ」。

その先に見える茶色の高層マンションが内井昭蔵さん設計の「元麻布ヒルズ」

これが元麻布ヒルズ。いいデザインです。2002年竣工。

▼光ファイバーで太陽光を建物内に送る装置?

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街の記憶を残す

2018-07-19 18:13:51 | 都市開発

まちづくりにおいて大切なキーワードでありながら、

人と話している時にすぐに出てこないフレーズがあるので、

忘れないように書いておこう。

『まちづくりにおいて大切なことは、街の記憶を残すことである。』

ちなみに、街の記憶をうまく残した再開発の事例ってあったかな~??

ファサード保存とかじゃなくて・・・。

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川崎臨海部キングスカイフロントのセールスポイントは高い親水機能

2017-02-13 20:21:51 | 都市開発

川崎臨海部のキングスカイフロントに

ライフサインエンス、環境分野の高度な先端技術を有する研究機関・企業が

集積してきているが、一層の集積を目指すならば

クリエイティブな人々がリフレッシュできる空間を整備することも重要であると考える。

その一案として、せっかく多摩川沿いに位置するのだから、ウォーターフロントの立地特性を活かし

ほかの施設には見られないような、親水性の高さをセールスポイントにするのはどうだろうか。

具体的には、オフィスからの水辺への眺望はもちろん、

 ◎散歩や釣りが楽しめるようウッドデッキ

 ◎ウッドデッキは夏場はビアガーデンとして開放する

 ◎水上バスが接岸できたり、カヤックを降ろせるような桟橋

を是非整備してほしい。

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川越市の調整区域の宅地開発はすごい

2016-12-27 15:45:23 | 都市開発

■2016年12月18日の日経新聞を見てビックリ!!

2006年5月に川越市は、都市計画法第34条第11号に関連する条例により

市街化調整区域における宅地開発について、規制緩和した結果、

市の想定以上に宅地開発が進み、5年半の間に開発許可を受けた件数は

約1400件、5700区画に上ったらしい。それにしてもすごい件数である。

その結果、市の人口は増えたが、

生活排水の流入に伴う水路の悪臭の発生等により近隣の農家から苦情が殺到。

一方、新住民からは農薬散布やたい肥のにおいへの不満もでたらしい。

ただ、確かに、市街化調整区域の農家等の地権者の線引きに対する不満は強い。

だから、宅地開発で土地が売れた地権者は喜んでいると思う。

いずれにせよ、人口減少時代において、コンパクトなまちづくりが進められようとしている中、

いくら10年前とはいえ、この規制緩和は・・・・・・。

ちなみに、川越市では、2011年10月に都市計画法第34条第11号の区域を廃止している。

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東京の魅力づくりはウォーターフロントから

2015-10-03 15:48:25 | 都市開発

2015年10月3日

先日、朝日新聞の夕刊に「万世橋と羽田空港を結ぶ水上バスが人気」という記事が出ていたが、東京のウォーターフロントに人々の目が向いてくれるといい。

個人的には東京の魅力づくりのカギは、ウォーターフロントにあると思っている。

数十年前に北米のウォーターフロント開発を視察する機会があった。

そこは、とても魅力的な場所で市民や観光客で賑わっていた。その魅力は水辺空間が上手にデザインされていたことと同時に、都市的文脈を感じられる場所であったところにある。

今こそ、是非とも2020年のオリンピックに向けて

東京都心のウォーターフロントも魅力的なビジョンを描き、ハード・ソフトの両面から

魅力ある場所として、再生してもらいたいものだ。

例えば、日本橋川の上を走る首都高道路がよく槍玉にあげられるが

発想を変えて、高架下をアートで飾ったり、水辺カフェ・レストラン、ギャラリー等としてもっと積極的に活用すれば、架下の水辺空間も楽しい、魅力的に空間に生まれ変わる可能性は十分ある。

JRの高架下がどんどん魅力的な都市空間に変わっているように。

そして、これらを遊歩道や水上バスで有機的に結び付ければいい。

せっかくの機会だから、東京ウォーターフロント開発の国際コンペでもやりましょうよ。

国立競技場よりも、こっちの方がよっぽど東京の都市開発においては、重要だし、魅力的な都市づくりにつながるような気がしませんか。

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虎ノ門ヒルズはオープンしていませんでしたの巻

2014-05-30 20:08:43 | 都市開発

虎ノ門ヒルズについて、知りたいことがあり、

いそいそと視察もかねて出かけたら…・、な、なんとまだ工事中でした。

勝手にオープンしているものと思い込んでいました。

このまま帰るのもと、思い、会社のS君と愛宕神社に。

愛宕神社って、いい空間ですね。やっぱり聖なる空間は違います。

愛宕神社のHPおもしろいですよ。トリビアもあります。

http://www.atago-jinja.com/about/

▽一応、ヒルズの写真は撮りました。

 

 

 

  

▽日本初進出のアンダーズホテル(新しいコンセプトのホテルらしいっす)

 

▽愛宕神社へ

愛宕荘(料亭?)                                 

 

▽田崎真也ワインサロンとチーズ屋さん                                   

 

▽NHK通信博物館とこの有名なマンションなんて名前だったかなー

 

▽出世の石段

 

▽招き石(いっぱいなでてきました)            ▽もちろん、お参りもしてきました

    

 

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中野が変わる キャンパスシティ中野

2013-05-24 22:33:20 | 都市開発

■5月24日(金)

この日は、夕方、所用で中野区役所へ。

中野駅の北口改札を出て驚いた(改札の位置もいつの間にか変わっていた)。

新しくできた北口のペデストリアンデッキを区役所方面に向ってくと、

反対側から若い学生たちが波のように押し寄せてきた。

僕は、学生時代、警察学校近くの木造アパートに住んでいて、

このルートをよく歩いたが、人はまばらだった。

当時、こんな光景はとても想像できなかった。

警察学校跡地の開発で、3つの大学(明治大学、平成帝京大学、早稲田大学)、

警察病院、キリンビール本社が進出し、北口の環境が大きく変わった。

それにしても、こんなに人の流れって変わるものなんですね。

▽北口では3組のストリートミュージシャンが歌っていました

中野駅周辺は今後5~10年、いやあと数年で激変するだろう。

ただ、北口については、もう少し、街のデザインの質を高めてほしい気がします。

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電線地中化の戸当たり負担額約200万円

2012-11-01 15:53:48 | 都市開発

■11月1日

多摩ニュータウン・大規模戸建て住宅開発の視察の際に聞いた話ですが、

電線等を地中化した場合の事業費を戸当たり換算すると約200万円になるそうです。

これにスマートハウスとして、売電等を可能にすると、地中化の設備費がさらにかさむそうです。

戸当たり200万円が販売価格に上乗せされると大きいですよね。

また、スマートハウスは、フル装備で約300万円(スペックで異なる)だそうです。

購入する側に立つとその負担は大きいです。

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物流施設がなぜ活況なのか ロジポート相模原

2012-08-09 20:13:14 | 都市開発

最近、高速道路のインターチェンジ周辺等で

大規模な物流施設の開発を多く見かけます。

なぜ、このような大型の賃貸物流施設開発が増えているのでしょうか。

1)その大きな理由の一つはインターネット通販が伸びているからです

パソコンで好きな時間に注文できるため、これまで店舗のみで販売していた会社も、

どんどんネット通販に参入しています。

このため、早く配送できるような便利な立地や設備が充実している施設

確保していることが、通販業界での競争力につながるため、

大型の賃貸物流施設開発が増えているというわけです。

オフィスと同様に立地が良くても、スペックが古いと、効率が悪いことから、借り手がつかないため、

建替えも増えているようです。

2)物流施設を借りているのは、小売り業者等ではなく物流会社

物流施設を借りているのは、品物を作っているメーカーや小売業(荷主)ではなく、

直接の借り手は物流会社だそうです。

小売り業者等は、配送や在庫管理などの業務を一括してやってくれる

物流会社(3PL=サードパーティロジスティクス)に委託することで、

コストを抑えることができるんだそうです。

3)不動産会社の参入

このように、賃貸物流施設を求める企業が増えたことから、

安定した収益を生む不動産としての期待が高まり、

不動産会社も開発に参入してきました。

近々、三菱地所と海外の企業の共同開発による国内最大級の物流施設(=ロジポート相模原)

が相模j原にできるそうです。(mt-west)

情報源:住宅新報

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神田川沿いに親水デッキ

2012-07-06 14:16:09 | 都市開発

JRは中央線神田~御茶ノ水間にある旧万世橋駅の遺構を整備し公開するそうです。

高架下に遺構と一体となった商業施設が整備され、神田川沿いには親水デッキが設けられます。

これがきっかけとなって、都心の水辺がこのような形でどんどん開放されていくと、

東京の水辺が楽しく魅力的になるんだが。

 

開業は2013年夏の予定だそうです。オープンが楽しみだ。

ちなみに、万世橋駅はいまから100年前の1912(明治45)年に開業、駅舎は辰野金吾氏の設計だそうです

この駅は中央線が東京駅まで延伸された後、1943年に営業を休止したそうです。

 

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木賃リノベ

2009-07-20 10:10:52 | 都市開発

木賃リノベの完成見学会へ行ってきた。



もとは築40年を超える木造長屋。
それを耐震改修し足回りを補強して、よき昭和の時代を味わいながら現代風の生活ができるアパートに再生したんだという。


いただいた資料を読むと、この辺りは海苔の養殖が盛んな地だったらしく、高度成長期に徐々に埋め立てられていったとのこと。
海苔の養殖をするには、海苔を干すための大きな庭が必要だったとのことで、埋め立てが進むと、その庭に木賃アパートが建てられていったんだって。

そしてまた時が経ち、街の一部として生き続けてきた建物を現代にフィットしたかたちで残したいというオーナー矢野さんの意向で、コンバーションを含めたリノベーション物件を多く手がけるblue studioの大島さんの協力を得て、木賃アパートを再生するプチまちづくりが進められたというわけだ。

 

いかにも昭和っぽい佇まいを意識してつくられた門をくぐると、路地にそって外壁が黒く塗られた長屋が並ぶ。

 

聞けば、1棟の改修費は約450万円、うち耐震改修費が約120万円(全額耐震改修モデル事業で賄ったとのこと)。
耐震的には問題なさそうだ。
収支的にも、家賃が月8.5~8.8万円なので、単純計算では1年半で回収できる計算になる。

建物の中はというと、建具類はそれまでのものを最大限活かしてある。
パーツパーツは古いけど、壁が真っ白に塗り替えられているためか、アルミサッシに慣れてしまった今では、懐かしさの中に新しさを感じる。
トイレの建具には、木製の鍵が。すごーく懐かしい。
この鍵、かなり下の方についていたような気がする。以前は和式トイレだったってこともあるのだろうけど、人のサイズも小さかったんだろうなとふと思う。
室内建具は頭がぶつかるくらいサイズが小さく、おそらく天井もかなり低かったんだろう。
でも、天井をはがして梁むき出しの天井にすることで、部屋の広さは小さいけどかな~り広く感じられる。

 

 


キッチンは、今回竣工した4戸(2棟の長屋)のうち、2戸は傷みがそれほどでもなかったのでそれまでのキッチンのまま使ったらしいが、2戸は板を張って今風にしてある。
あまり自炊をしない人にはデスク代わりにもなりそう。

 

切り売りされてミニ戸建てに生まれ変わった風景よりも、正直落ち着く空間だ。
平成生まれの子どもらには理解できないだろうけど、僕ら世代にはまだなじみのある風景のはず。
東京でこんな暮らしをできるなんて、ある意味、憧れかもしれません。
今回が第2期の工事とのことだが、第1期の戸建て1戸、長屋3戸は満室で、30代までの入居者が占める。
機能重視、快適性を求める者が多いなか、冬は木製建具からすきま風が吹き込むであるだろうレトロな住宅に好んで住まう若者がいることがうれしい。

路地には、集合の郵便受けと掲示板、植物の棚、物置小屋の壁を取り払った語らいの場、そして、人が集まるところには水があるといわんばかりに井戸の手こぎポンプが鎮座する。

 

 

住み手のコミュニティを大事にしたつくりになっていて、これから始まる第3期工事では、1棟の木賃アパート再生とあわせて共用庭「はぐくむ庭」が整備されるとのこと。


たらいに浸された夏の味覚がよく似合います。


■大森ロッヂ
 京浜急行大森町駅から徒歩2分
 20~24㎡で8.5~8.8万円。
 詳しくは大森ロッヂのブログにて
■produced by blue studio

(oba)

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