海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

2週間隔離が待っている上海に到着 その3 マスクの事

2020-03-11 | 写真日記

マスクの備蓄(上海用)

 

上海で日本のネットニュースを見ていると、日本ではまだマスクが手に入らないんだよニュースが毎日飛び込んで来ているようだが、今の上海では実名登録の配給制なのでさほど問題ではない。それと、外に出る人が激減し、ほとんどの人が在宅勤務の人が多いのでマスクは必要ない人も多い。上海の自宅から一歩も外に出る事が出来なくなり4日目を迎えたが、窓を開けていても外から人の声がまったく聞こえてこない不気味な静けさを味わっている。聞こえて来るのは、朝の5時頃にさえずる鳥の声のみ。

私が日本に帰国したのは春節の約1週間前の1月16日で、上海から香川のうどん市→岡山の桃太郎市→高知の龍馬市を経由し、成田経由で都内へ向かったのが19日の夕方。その頃の日本は、新型コロナウィルスに対してはさほど話題にもならず対岸の火事くらいにしか思ってなかったと記憶している。都内に到着後、武漢市発の新型コロナウィルスとその周辺都市に拡散しているニュースと春節休みの中国人の移動を考えると、まずはマスクが不足すると思い約700枚をAmazonで購入したが、240枚入りが1500円程度だった。その後、私が仕事で関わっている上海人からマスク不足で困っているとWeChatに連絡があり、さらに500枚を購入し上海に送ったのだが、航空便が減便になり上海にマスクが届いたのが約2週間後。その頃、日本滞在中の元弟子に託しマスクを中国に持ち帰ってもらう予定が頓挫。その後、ネットでも街の薬局でもマスクが手に入らなくなり、現在も日本はマスク不足になっているようだ。元弟子に渡せず余ったマスクは、一部東京での備蓄分を残し近所でお世話になっている居酒屋で知り合いに500枚配ってから上海に向かった。

1月末頃のテレビのワイドショーなどを見ていると、今回の新型コロナウィルスに対して、このウィルスはマスクの網目を通してしまうのでマスクは意味がないというウィルスの専門家やその反対意見もあり、専門家の言っている事は曖昧で様々。インフルエンザも含め、仮にウィルスが喉に付着しても、その量が少なければ感染しない人もいるという医者の話を聞くと、私はマスクは絶対に必要だと思った。また、使用しているマスクの外側は触るなと言っていたが、それ以前に毎日着ているコートやジャケットやバックなどに対しては誰もコメントしてないのが不思議だった。(今はどうか知らないが・・・) 手洗いが重要な事はよくわかるが、その前にスマホやキーボードなど身近に触れる物にも注意を向けた方がよい。私の場合は、カメラのレンズ用に買っていた無水エタノールが1本ほとんど手付かずで残っていたので、1対4で希釈し使用していた。

昨日もブログに書いたが、日本の政治家や役人の対応の遅さを見ていると、先読みが出来ず性善説が先行し過ぎていて、言っている事や行動が後手後手で曖昧すぎる。まず何をやるにも緊急事態だという事を念頭に置く事が大事だが、あれもこれもと考えているうちに緊急事態だという危機意識が薄れてしまっているのが今の日本政府。今の自民党政権は、情報通信技術(IT)政策担当大臣の竹本直一などを筆頭に大臣クラスさえまともな人材がいない。この竹本の例は、料理をやった事がない奴が調理場に立ち飲食店をやるようなもので、滑稽としか言いようがない。また、地方では静岡県の諸田洋之のように下衆以下といえる奴もいる。でも、代案を出さずチクる事しか出来ない野党よりまだマシかと思うと、日本の未来は明るくないな。(そう言えば、チクリ先生というスケベな鍼灸師がいたなぁ、谷岡ヤスジの漫画の世界だけど)

今回の新型コロナウィルスの件は、日本全国それぞれ年齢も含め住む環境が違うので、今自分が置かれている状況を考えてシュミレートしながら、備蓄も含め普段から事が起きたらどうするべきかを考えるよい試練かもしれないな。日本は地震大国なので、今回のような事と地震の両方が起きる事も視野に入れた方がイイね。

★★緊急★★ 浙江省は、韓国・イタリア・イラン・日本から入国した人達は、自宅隔離ではなく指定施設での隔離に変更されたという情報が届いた。何があったか知らないが、突然方針が変わるのが中国。でも、もしかしたらこの臨機応変な対応は非常事態の中では必要なのかも知れない。上海市がそうならない事を祈るのみ。 (浙江省は、杭州市・寧波市・紹興市・温州市など日本には馴染深い省で、製造業が盛んな都市。私が関わっている工場の半分以上を占めている)

★画像は、PM2.5対策用に購入し上海で備蓄していたマスクと、今回日本から持ち込んだマスク。今回持ち込んだマスクは、私が仕事で関わっているスタッフ達へ。

コメント
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