海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

久しぶりに上海で結婚式へ出席 2

2023-10-19 | 写真日記

太鼓が宴の始まりを告げる

 

新娘を送り届ける父

 

お互いの髪飾り(翡翠)を外す儀式

 

乾杯用紹興酒開封 古式挨拶(作揖)男と女では手の位置が逆で男は右手を左手で覆う

 

新郎の父の弟が挨拶

 

私の席で乾杯(iPhoneで撮影)

 

昨日の続き

18時18分定刻に太鼓の演奏で結婚式が始まり、上手から新郎が登場。そして、新郎は舞台の中央で新娘(新婦)を迎える儀式が始まった。新娘とその父親が二人で中央奥の花道から登場し、父親は新娘を新郎の元へ送り届ける。新郎は新娘を迎入れ、お互いの翡翠の髪飾りを外し合う。その後、新郎の故郷の特別な紹興酒開封の儀があり出席者一同で乾杯だ。今まで経験した結婚式の中で、紹興酒で乾杯するのは初めての経験で、やっぱりこれは紹興市の古い伝統なんだろうな。そして新郎側の親族代表挨拶後に、日本でもよくある新婚夫婦は各テーブルを周り乾杯が始まる。この中式結婚披露宴で、日本のようにお涙ちょうだい演出が全くないのがとてもイイね。

15年ほど前に日本の新聞記事用に、派手になった上海の結婚式(日本式)の取材写真を担当したが、それはシャンパンタワーやデカイケーキ入刀のシーンが当時は派手で相当話題になった。その後に時代は変わり様々なスタイルの結婚式が出てきたが、年々演出も派手になったと聞いている。私が過去経験した結婚式の場所は、上海・温州・無錫のみだが、地方の結婚式の方がざっくばらんで面白い。そんな事を思うと、少数民族地域の伝統的な結婚式なんて楽しめそう。

中国で日本人が結婚式に招待された時のドレスコードをどうするか、ダークスーツの場合は明るい色のネクタイで良い。日本のように黒の礼服で白いネクタイは逆に現地では異質(葬儀)に感じるので絶対に避けた方が良い。一番良いのは、ジャケットでネクタイもいらないカジュアルなスタイルが一番良いかもね。そして、現地の年長者が多い席になった場合は、彼らが外国人に気を使い大人しくなり、普段通りの自分を出せないのでストレスを感じる事がある事は知っておいた方が良い。大事なのは、その場に溶け込み遠慮は一切せず明るく振る舞い楽しむ事かな。

☆5年以上前までは結婚式に出席した人達の多くが競ってデジカメで写真を撮っていたが、最近はスマホを使い動画を撮る人が多く、わざわざカメラを持ち込む人はほとんどいない。また、昔の暗い室内で定番だったストロボの光も見なくなった。今回のプロの記録屋も動画がメインで、カメラマン4人が全員SONY製のデジカメだった。自分の席に戻る途中に知らない女性から、あなたのカメラは何ですか?と聞かれたので傷だらけのX100Fを見せたら、私はコレですと言われ最新のNikon Zfを見せられた。どう反応したら良いか一瞬戸惑ったが、面倒なのでニッコリ笑って立ち去った。

☆前回のブログで、中国での結婚式はこれで最後と書いた理由→私の友人達は、したくない・いらない・したくてもできない、と様々。


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2 コメント

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田舎のしきたり? (りっちゃん)
2023-10-19 09:00:27
かいはらさん、おはようございます。

山東で出席した2回の結婚式は出席者の食事は、テーブルは男女別だったり親戚や職場毎の別部屋でした。
宴会の男女別席は山東田舎町だけの事なのかな。
新郎が新婦のおうちに迎えに来るところから見せてもらったのはうれしかったです。
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男女別? (かいはら)
2023-10-19 10:03:26
りっちゃん
テーブルが男女別 !? 
まだ、そんな風習が残っているんですね。
温州での式は田舎だったので、大きな宴会場がないのと出席者が多すぎて別部屋に分けてましたね。
新郎が新婦の家に迎えに行くのは、同じ地域に住んでいるカップルのみのようです。
私の最初の助手の式は、彼女の実家で新郎を待ってました。
今回は新婦が蘇州の人なので、やらなかったようです。
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