柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

タモリの弔辞

2008年08月19日 | お葬式
タモリの弔辞はやはり白紙だった。

今月の初めに行なわれた赤塚不二夫氏の葬儀での
タモリの弔辞が、又話題を呼んでいます。

TVプロデューサーの横澤氏が
弔辞が白紙だったことを
タモリ本人から確認したそうです。

8分間の弔辞は聞きほれました。
見事。としか言いようがありません。

弔辞といえば、美辞麗句が多いのです。
この手は、正直、飽きるし歯が浮く。

タモリは故人との思い出を淡々と語っています。
ありのままを語っています。
故人の幾つもの側面を
長すぎない言葉で語っています。

余分な背景や状況が省かれ
聞きやすさが増してます。

聞く側は、故人の人となりを
2人の親密な関係を
そのフレーズから察することが
容易に出来ます。

砕けることもなく、礼を尽くした弔辞。
それが、白紙だったなんて。

最後まで、故人の求めに応じたんですね。

この弔辞のお陰で
赤塚不二夫氏の葬儀は赤塚流になりました。





家族葬・・・と決めたなら

2008年08月19日 | 家族葬
じゃあ、家族葬をする時には、何て知らせたら言いの?
と思う方が1人位はいるかもしれないので

お教えします!


★家族葬の範囲を決めましょう。
  ・家族だけ
  ・親族だけ
  ・親族と故人の親しい人だけ
  こんな風に、誰に来て欲しいかを決めましょう。

★来て欲しい人にだけ、葬式の連絡をしましょう
  ・故人や家族の「意志」を伝えて他の人には連絡しないように頼みましょう。

★他の人に知れてしまったら、きちんと「意志」を伝えましょう。
  ・「申し訳ないけど、お参りもお香典もお断りしています。
不義理をするようだけど、故人の生前からの希望だったので
家族としてかなえてあげたいので、お声はかけません。
ごめんなさいね」
   こんな風に、ハッキリと伝えます。
  ・町内に訃報がまわる場合も、同様に意志表明をします。
   代表者に口頭で伝えるなり、訃報紙に文面を添付してもらいましょう。

★もし「意志」が伝わらずに来られた方にはどう対応するか決めましょう。
  ・丁重にお詫びをして、引き取ってもらう。
  ・焼香だけして頂いて、引き取ってもらう。
  ・親族と一緒に葬式に参列してもらう。


★香典や、供花、供物を受けるか、辞退するか決めましょう。
  ・親族への対応を決める。
  ・親族以外の人への対応を決める。
  ・突然の会葬者への対応を決める。

★家族葬儀に参列した人の会葬品や礼状をどうするか決めましょう。
  ・香典、供花を受けても、辞退しても礼状や会葬品は支度する。
  ・香典、供花を受けても、辞退しても礼状や会葬品は不要にする。


せめて、これくらいの事は決めて「家族葬」をしましょう。
訃報を聞いた人が困るのは
「身内でしますと聞いたけど、今までのお付き合いもあるし
私は一体、どうしたらいいのかしら?言葉通りに鵜呑みにしていいの?
もし、他の人が行って、私がいかなっかたら、困るしね・・・」
と、不安になるのです。

よくあることですが
普通の葬儀でも「香典辞退」と聞いて
受付に行ったら、受付にも「香典辞退」の文面が・・・
しかし断りきれずに香典を受け取った人が1人でもいたら
言葉通りに「香典を出さなかった」人は嫌な思いをします。

だから、こういう事は、家族、親族が一同になって同じ対応をしないといけないのです。



でも、私の本音は、
葬式は、故人の為だけにあるわけじゃない。
故人と縁があった人の為でもある。
その人なりに、故人との別れが必要な人もいるはずだけどなー。

死に直面した人々は、周りが見えなくなっているけど
全てが終わった後に
お参りに来てくれた人たちを見て
「最後に逢わせてあげればよかった」と後悔する人も多いんです。

又、お葬式後にお参りしたい人が
休みごとに来られて、お香典を置いていく。
玄関先で失礼!という訳にはいかず
仏壇の前に来てもらい、多少はお話しをして・・・
その都度、デパートから香典のお返しを送って・・・
そんなこんなで、何ヶ月も費やした人もいます。

いろいろ、書いたらきりがないけど
家族葬が悪いという訳ではないのです。

家族の意志でそうすると決めたのなら
周りの方への伝え方が大事になると思うんです。