柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

自死遺族へのケア

2010年08月15日 | 悲しみのケア
昨日の新聞に、青森県立保健大健康科学部の藤井博英教授らが
故人の霊を呼び寄せて言葉を伝えるイタコの「口寄せ」に、自殺者の遺族(自死遺族)が癒やされるケースが多いことに注目し
その理由を探る文部科学省の補助金助成研究が、今月末からスタートする。
と書かれていました。

私少し感動しています。

私は葬儀社にいた頃、平成11年から7年間、毎月遺族の心を語れる会を開いていました。
遺族の為に会を催したからと言って、遺族がすぐに集まる訳ではありません。
故人が亡くなられてからほんの数日間ですが、遺族に寄り添って葬儀を行っていくうちに
遺族と葬儀担当者の間に、信頼関係が生まれてきます。
その信頼をいただいた担当者が何度も足を運んで葬儀後の様子を伺い
気がかりなご遺族に、こんな集まりがありますけど・・・と
お声をかけ続け、やっと参加されてきます。

遺族会が自分にとって「安全な所」と認知して
初めてご自分から動かれるようになります。
そして長い方は2年以上のお付き合いが始まります。

葬儀社は仕事柄、故人の死因を知る立場にあり
遺族の中でも自死遺族はとても気になる存在です。
周りも腫れものに触るように気遣いをしますし
遺族自身も自分から心の内を話される事はごく稀なことです
故人の死に自分を責める度合いも大きく、死因に困惑もあり
他の遺族とは違うと感じるのだと思います。

自死遺族がイタコに会いに行く気持ちに納得ができます。
どうして死んだのか?自分たちをどう思っていたのか?
そこが少しでも感じ取ることができれば
遺族の心は少し落ち着くと思います。

真実かどうか?よりも
今は絶対にもらえない答えが手探りでもいいから聞ければ
自分自身が死を受け入れるきっかけを得るかも知れません。

その場合に辛い答えを突き付けられるより
少し曖昧でも優しさを感じる答えがあれば更に救われます。

イタコはそのような受け答えをするようですし
地方の強いなまり言葉は、さらに柔軟に聞こえるのではないでしょうか。

自死以外でも
予期せぬ突然の死は、遺族にとっては故人の気持ちを図る事が出来ない死です。
同じような対応が必要になりますね。

科学的でないからとか、そんな言葉でごまかして
と言う意見もあるでしょうが、
大学教授が遺族の癒しの研究としてイタコに注目し、それを文部科学省が助成するなんて
私には嬉しいニュースです。





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