市長・副市長・教育長をはじめ、市の局長級以上が定期的に集まる
「政策調整会議」での、↓市長コメント↓。
「今後の本市の取り組みとして特に私からお願いしたい点は、
まず、長期的な視点に立って検討してほしいということです。」
・・・・・・言ってるご本人にこそ、お願いしたいところですな。
さて本題。先日の保育所の日記の続きです。
「いたちごっこ」ということで言いますと。
実は、西宮市の保育所の受入枠は
○平成13年度⇒3640名
○平成19年度⇒4745名
と、6年間で1105名も増えています。
この間、当初326名だった待機児童は36名に減少。
たしかに待機児童数は減っています。
とは言え、これ、見方を変えると、
「受入児童数が1105名も増えたにも関わらず、
待機児童数は290名減少しただけ」
とも言えるわけで。
しかも今年4月1日現在の保育所待機児童は、さらに膨れ上がっています。
1歳児の待機児童が113名、2歳児が107名、3歳児が3名の合計223名。
(速報ベース。確定値は未。)
これ、まさに、「いたちごっこ」だと思うのです。
しかも、ここで言う「待機児童数」は、本当の意味での待機児童の数を
押さえたものではありません。
待機児童数は厚生労働省が定めた基準に則ってカウントされます。
ところが、この基準には、
① 他の入所可能な保育所があるにも関わらず、
特定の保育所を希望している場合
② 認可保育所への入所を希望していても、自治体の単独政策
(いわゆる保育室等の認可外施設や保育ママ等)によって
対応している場合
等については、対象人数から除かれると言う重大な問題点があります。
要は、
○無認可保育所や保育ママに預けられている児童
○どうせ無理だからと入所をあきらめている児童
は、上で言う「223名」には含まれていないのです。
こうした方々の存在を考慮するならば、潜在的な待機児童数が、
もっと多くなることは確実です。
待機児童の大部分を1歳児・2歳児が占めていると言うのも、
問題の解決を困難にしています。
国が定める保育士の配置基準は
・0歳児・・・「子供3人に保育士1人」
・満1歳以上~満3歳未満・・・「子供6人に保育士1人」
・満3歳以上~満4歳未満・・・「子供20人に保育士1人」
・満4歳以上・・「子供30人に保育士1人」
となっています。
当たり前のことながら、低年齢の児童を預かるためには、
多くの保育士が必要なわけで。
こうした人材の確保や、そのために必要な財政的裏付けのことも
考えますと。
どうしたって、1・2歳児に集中している本市の待機児童を、
今のままの「施設の増設」を中心とした施策で解消することは、
困難だと思うのです。
と言うわけで、今日は、ここまで。
も少し続きがありますので、お付き合い、よろしくお願いします。
それでは失礼。