西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

一般質問のご報告@「子育てするなら西宮」実現を! ①

2010-01-18 20:57:22 | すべての人にやさしいまちを実現するために

ただいま、12月議会報告×市政報告の作成に取り組み中。
一般質問を行った議会は、比較的、作成が順調に進みます。
なにせ質問の作成過程で、かなり中身を煮詰めていくもので。
とはいうものの、やっぱり、これは疲れます。。。

で、そういえば、一般質問の報告ブログ、まだ途中やった!
というわけで、ここからは、また年末以来の一般質問報告です。
皆様、お付き合いくださいませ。

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続いて大きな二問目、本市の子育て支援に関わる組織と施策について、
に移ります。
「子育てするなら西宮」をうたう本市にとって、保育所の待機児童解消が、
喫緊の重要課題の一つであることは言うまでもありません。
ところが現実はと言いますと、本年3月に市が作成・公表したばかりの
「西宮市保育所待機児童解消計画」が、
予想を大幅に上回る待機児童数の増大を受けて、
早くも7月には計画の見直しを余儀なくされるなど、
本市の待機児童問題が解消される目途は全くたっていません。
こうした現状を踏まえて、
市は、新園・分園の設置も含めた待機児童解消策を推進する方針を
示しています。
しかしながら、本市の保育所待機児童は
12/1時点で696名にものぼります。
従来の施策と同一線上に留まる待機児童解消策だけでは、
凄まじい勢いで増え続ける待機児童を解消することは
困難ではないでしょうか。

さて、私もモチロン、待機児童の解消は喫緊の課題であり、
早急にこの問題に取り組むべきだと考えています。
しかしながら一方で、行政が従来得意としてきた
「新園・分園の設置による待機児童の解消」という、
言わば「箱もの優先」の手法には慎重であるべきだとも考えています。
なぜなら、本市の就学前児童数は平成18年をピークに
既に減少局面に入っており、
長期的には幼稚園・保育所といった就学前児童を預かる施設は
過剰になる可能性が高いと考えているからです。

【表⑤】⇒(「20100118.pdf」をダウンロード ) をご覧下さい。
ここでは、本市の就学前児童数が平成18年をピークに
既に減少局面に入っていること、
10年後には、就学前児童数は現在と比べて20%近くも少なくなる
ことが示されています。
0~2歳児の保育所通所率の増加という要因には
十分、留意する必要がありますが、
単純に考えますと、就学前児童の絶対数が大幅に減少する以上、
幼稚園・保育所を含めた就学前児童を預かる施設は、
全体的には過剰になっていく可能性が高いといえます。
実際、市全体で見ると、既に欠員が発生している幼稚園も出てきており、
こうした幼稚園は、今後も増えていくと予想されます。
ところが一方で、現状では幼稚園に欠員が発生している地域でも
保育所では待機児童が発生しています。
将来的に幼稚園・保育所等、就学前児童を預かる施設が
過剰になっていく可能性が高く、実際、
既に一部の幼稚園では欠員が発生している。
にも関わらず、全市的に保育所は明らかに不足している。
こうした現状を踏まえると、保育所の待機児童を解消するためには
幼稚園・保育所といった現行の枠組みにこだわることなく、
「既に保有している資産を有効に活用する」
という視点からの取り組みを推進することが重要だと思われます。

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と、一般質問の内容については、今日はここまで。

大まかに言うと、本市は、
 ○幼稚園は充足しているが、保育所が不足している地域
 ○幼稚園も保育所も不足している地域
の二つの地域に分けられると、私は、考えています。
幼稚園も保育所も不足している地域について、
市が新園・分園の設置も含めた積極的な施策に取り組むべきことは
言うまでもありません。
実際、市も、そうした施策を打ち出しています。
しかしながら、一方で、それだけでは、待機児童の解消は
困難だと思うのです。

というわけで、そうした現状認識を基に、
この後の展開を続けてまいります。
乞うご期待。
それでは失礼いたします。