だんだん、ブログに書きたいのに、書けていないことがたまってきています。
こら、早いこと、済ませるべきことを済ませねば!ですね。
というわけで、早速、一般質問のご報告の続きをば。
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さて、幼稚園・保育所という既存の枠組みにこだわることなく、
市全体として、保育所の待機児童解消に取り組むことの
重要性を考えさせられる事例は、他にも存在します。
また多くの問題を解決するために必要なのは、
幼稚園担当と保育所担当という既存の枠組みを
取り払うことだけではありません。
私は、先程も若干触れた、「預かり保育」を取り巻く状況に、
こうした問題の多くが集約されて現れていると考えています。
市内には40の私立幼稚園が存在しますが、
そのうち33園が「預かり保育」という名前の延長保育を実施しています。
これらの園の中には、
週6回・20時までの延長保育を実施している園も存在します。
私は、こうした園においては、こと3~5歳児に限定すると、
実質的には保育所、あるいは認定保育園と同等の機能を果たしている、
という事例も存在するのではないかと考えています。
ところが、そうした私立園の取り組みや、その実態・内容について、
本市で幼稚園を担当する教育委員会が把握しているのは
実施園と回数・終了時間のみであり、
それ以外の点については、一切把握していません。
また、色々とお話を聞く限りでは、把握しようという意志もないようです。
これは教育委員会に
「私立幼稚園のことは、市とは関係ないし、知ったことではない。」
という意識が存在するからではないでしょうか。
実際、本市には私立幼稚園を担当する窓口は存在していません。
また最近、教育委員会が発表した
「西宮市立幼稚園教育振興プラン(素案)」は
その名の通り、市立幼稚園だけを対象としたプランであり、
私立幼稚園のことは、全くと言っていいぐらい出てきません。
本市において、幼稚園に通う児童のうち約80%が
私立幼稚園に通園しているにも関わらず、
本市の幼稚園行政全体を考えるべき立場にある教育委員会が、
言い方はよくないかもしれませんが、
約20%の児童しか通園していない市立幼稚園だけを対象とした
プランを作成する、という姿勢は、率直に言って理解に苦しみます。
まずは、全幼稚園児の80%が通園する私立幼稚園も含めて
幼稚園全体を担当する部署を設置し、
全市的な立場から本市の幼稚園行政を考えていくべきです。
そして、そのうえで、
「既に、幼稚園が保育所の代替機能を担っている」という現実を踏まえ、
幼稚園・保育所といった現行の枠組みにこだわることなく、
「就学前児童に対して、保育・教育をどのように提供していくのか?」
という観点に立ち、全市的な取り組みを推進していくべきです。
「保育所担当部署は、待機児童解消のためだけの計画を策定し、
計画に則った対策を推進」
「幼稚園担当部署は、市立幼稚園だけを対象としたプランを策定中」
といった縦割りの組織・対応のままでは、
「就学前児童全体に対して、どのように保育・教育を提供するのか?」
「本市の子育て支援策を、
全市的な視点から、どのように進めていくのか?」
という、本来、求められる、高い観点に立った
子育て支援策の展開は不可能です。
こうした現状は、早急、かつ抜本的に改めるべきではないでしょうか。
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ということで、今日はここまで。
次回(?)はここまでの内容を踏まえた、
具体的な質疑の内容をご報告する予定です。
それでは、今日は、このへんで。