西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

一般質問のご報告@「子育てするなら西宮」実現を! ④

2010-01-29 13:20:19 | すべての人にやさしいまちを実現するために

休み休み、報告を続けてきた12月議会での一般質問のご報告も、
ようやく佳境に差し掛かってきました。
というわけで、今日は、ここまでの内容を踏まえての
具体的な質疑の内容・第一弾です。
ちと長いですが、ご容赦下さい。

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【澁谷】
市が想定した数字を遥かに上回る待機児童が
発生している現状について、どう考えているのか?
待機児童解消に貢献する具体的な取り組みはあるのか?

【副市長】
~前略~
現在、保育所の新設、分園の設置及び
民間保育所の移転・建替えを行っており、平成22年4月には、
合計225人の受入れ増を図る予定でございます。
定員の年齢別内訳といたしましては、0歳から2歳児が102人、
3歳から5歳児が123人
でございます。
さらに、待機児童が多い夙川・苦楽園地区におきましては、
3歳未満児を対象とする保育ルームについて、
自宅又は賃貸物件を活用して開設できる保育者を
現在募集中でございます。
今後は、保育所の新設や増改築等による定員増に加えまして、
待機児童が多い地区、年齢層の解消を最優先して取り組んでいく
必要がございます。
特に、低年齢児に特化した小規模保育所や既存建物を
賃貸借して保育所を創設する事業に対して補助を行うなど、
新たな手法を取り入れることにより、
待機児童の効果的な解消に努めてまいります。


【澁谷】
待機児童解消のための取り組みとして、
「待機児童が多い夙川・苦楽園地区では、
 3歳未満児を対象とする保育ルーム」の開設を進めるべく
 保育者の募集を行っていること、
「特に待機児童が多い地区、年齢層の解消を最優先して、
 低年齢児に特化した小規模保育所や
 市内の民間保育所の分園の設置」
「既存建物を賃貸借して60人規模の保育所に改修する事業
 に対する補助の実施」など、
「効果的な手法により、待機児童の解消に努め」ることを、
ご答弁いただきました。

さて、「保育所の新設、分園の設置及び民間保育所の移転・建替え」
によって、「平成22年4月には、合計225人の受入れ増を図る予定」
とのことでしたが、その内訳は0~2歳児が102名、
3~5歳児が123名ということでした。
深刻な待機児童問題の大本となっている0~2歳児より、
3~5歳児の受入数の方が多い。
これは施設型保育所である以上、色々な要因から
こうならざるを得ないということのようですが、
待機児童解消という本来の目的から考えると奇異な印象を受けます

が、いかがでしょうか?
確かに、今後、就学前児童の絶対数が減少していく中、
従来型の新設園・分園の設置といった手法だけで
待機児童解消に取り組むことには、慎重であるべきです。
それだけに従来型の手法に加えて、
ご答弁いただいたような新たな手法を活用するという方向性は、
きわめて妥当であり、期待もできるものであると受け止めています。
しかしながら一方で、これらの施策のそれぞれは
小規模施設を念頭に置いたものであり、個別の効果は、
従来型の対応策に比べると、あまり大きくありません。

それだけに相当大規模に進めなければ、
大きな効果は期待できないのではないかと危惧します。
実際、ご答弁いただいた個別の施策の積み重ねによる
待機児童の減少は単純計算で70人程度に留まっており、
12/1時点の待機児童数696人には遠く及びません。

そこでお伺いします。
一点目、待機児童の解消は本市が抱える最大の課題の一つである。
こうした観点に立ち、市として、ご答弁いただいた施策を、
より積極的、かつ大規模に推進していく必要があると考えるが、
どうか?
二点目、答弁の中で、賃貸物件を利用した保育施設の利用について
言及されました。
優良な賃貸物件を入手するためには、
担当部署が物件入手に機動的・機能的に対応できる組織・体制を
整えることが重要です。
また、適切な物件があれば、担当部署が主体的、かつ迅速に
施設の賃借を判断できるよう、
柔軟な予算措置を行うことも必要だと思われます。
この点についての考えをお聞かせください。

【副市長】
先ほど職務代理者がご答弁申し上げましたとおり、
待機児童解消は、本市の重要課題のひとつであると認識しており、
本年3月には、待機児童解消計画を策定し、
市有地を活用した保育所整備など全庁を挙げて取り組みを
進めているところでございます。
一方、待機児童の状況から、
3歳未満児を対象とした保育施設の整備が求められていると
考えております。
したがいまして、賃貸借物件による保育施設の整備予算につきましては
政策推進と財政事情との関係のもとで、
その確保に努力を重ねるとともに、
保育施設としての活用につきましても適切に対応してまいります。

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ところで、最後の副市長の答弁についての、ごく個人的感想ですが。
これって、なんか、「トラスト・ミー」とか「日米同盟は外交関係の機軸」
とかいう一連の首相発言と似てるなあ、と。
「重要課題の一つであると認識しており」は結構ですが、
それなら、それなりの対応を取ってもらわねばなりません。
耳障りのいいことだけ言っていても、それに伴う行動がなければ、
信じられやしませんぜ。
今後の市の対応を見守りたいと思います。

というわけで、今日はここまで。
ちなみに、質問は大きく6問やったのですが、
本日掲載分は、そのうちの一問目だけです。
本当は、今日で具体的な質疑内容を
全部掲載しようかと思っていたのですが、
あまりの長さに断念しました。
いつものことながら、ほんと、長くてスイマセン。
続きは早々に更新しますので、今しばらく、お時間くださいませ。
それでは失礼いたします。