西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

一般質問のご報告@保育所待機児童問題について⑥

2011-08-16 18:39:15 | すべての人にやさしいまちを実現するために

通勤途中の人の少なさに、
「あ~、今って、世の中、盆休みやねんなあ。。。」
ということを強く感じた昨日今日。

私の前職である阪急電鉄㈱の最重要業務は電車を、
きちんと走らせることでした。
私が主に経験した部署は、鉄道部門ではありませんでしたが、
当然、中には鉄道畑で育った先輩方も多く、そうした方々の間には
「人が休んでいるときこそが会社にとっての稼ぎ時!」
という文化が強くあるように感じていました。
しかも、私が所属していたのは、その中の小売部門という、
これまた一層、「人が休んでいるときこそが稼ぎ時!」という部門でした。
十三の花火大会の時には、幸福そうなカップルや楽しそうな集団を尻目に
十三のアズナスに応援に行くし、
年末年始の学生アルバイトの帰省やなんやで、
アルバイトの頭数が足りなくなると、店に応援で入って、
チャンバーの中で、気がつけば歳を越していたり。
なんとも、懐かしい思い出です。

そんな会社の文化と、自分個人の中の(とは言いながら、これも本当は、
会社員生活の中で、自然に身についたものだと思いますが)
平日に休むことに、ミョーに罪悪感を感じるという二つの要素があいまって
どうも、自分の中に、盆休みという文化が根付きません。
結局、今年も暦通り以上に働いている自分に、
強く、なんだかなあと思いつつ。
くそ~、絶対、どっかで休み取ってやる!

さて本題、一般質問の続きです。
宣言通り、本日で、このネタのご報告は終了です。
最後まで、お付き合いくださいませ。

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【質問】
保育所待機児童解消のため、
早急に認可外保育施設に対する補助を開始するべきだと考えますが、
いかがでしょうか?

【答弁】

~前略~ 本市の待機児童対策の一つとして、
認可外保育施設の活用につきましては有効な方策となる可能性がある
と考えておりますが、待機児童対策の側面から見るだけでなく、
認可外保育施設の保育環境の改善により
子どもたちに良好な保育を提供するという視点から捉えることが
非常に重要であると考えております。
また、認可外保育施設への補助のあり方や認証保育所制度につきましては
「幼児期の教育・保育審議会」において審議していただいておりますが、
今年度中には審議会の考え方をまとめていただく予定にしておりますので、
これらも踏まえて市としての考え方を整理してまいります。

【要望】
市が考える施策によって、待機児童問題が解消するのであれば、
それに越したことはありませんが、私は、正直なところ
難しいと考えています。
その要因の一つが、ご答弁にもありました通り、
「待機児童の地域偏在があること」です。
そもそも、待機児童数が多い地域では、
認可保育所を開設可能な用地の確保自体が困難です。
現状を踏まえ、冷静に考えるなら、ご答弁にありました通り、
「保育所の新設整備だけではなく、あらゆる手法を駆使して
 待機児童の解消策を早急に実施することが必要」です。

この考えは年度途中に発生する待機児童に対応する際には、
とりわけ重要です。
「4月1日時点における各保育所の弾力化率を引き下げることにより、
 4月以降の入所申込にも柔軟に対応していけるよう努めてまいります」
とする一方で、
「年度末にかけて、800人程度の待機児童の増加が見込まれる状況では
 例え、年度当初に弾力入所がなく定員入所だけの場合でも、
 年度途中に発生する待機児童全体の受け入れについては困難である」
「待機児童の偏在があることから、待機児童が多い地域については、
 弾力化の引き下げが難しい状況になることも考えられる」
「各保育所においても、年度途中の待機児童を受け入れるために、
 その都度、保育士を確保しなければならないという課題がある」
というご答弁でした。
つまり、とりわけ待機児童の多い地区において、
市が考える手法で年度途中に発生する待機児童問題に対応することは
きわめて困難なのです。

それでは年度途中に急増する待機児童解消のための具体的な方法として
何が考えられるのでしょうか?
保育所の新設整備以外の手法として、
「幼稚園との連携や活用、認可外保育施設の活用」という二つの手法を
具体的に挙げた上で、幼稚園との連携や活用について
「公立幼稚園の空き教室を保育ルームとして活用する事業を検討している」
ことを、お示しいただきました。
しかしながら、公立幼稚園の空き教室を保育ルームとして利用する
といっても、実際に使える教室は、ほんの僅かでしかありません。
これでは待機児童の解消には、ほとんど貢献できません。
このことは、幼児期の教育・保育審議会で行われてきた議論でも
既に明らかにされています。

となると、市が取りうる手法は「認可外保育施設の活用」以外には、
ありえません。

これについては、
「いわゆる保育に欠けない児童も多数使用しておりますので、
 現状では補助金を支給していない」
というご答弁がありました。
しかしながら、それならば、保育に欠ける児童に対しては、
早急に補助金を支給しなければ理屈の整合性が取れません。

また、
「本市の待機児童対策の一つとして、
 認可外保育施設の活用につきましては有効な方策となる可能性があると
 考えている」
「認可外保育施設の保育環境の改善により
 子供達に良好な保育を提供するという視点から捉えることが非常に重要」
という前向きなご答弁も頂きました。
ご答弁いただいた通り、早急に「市としての考え方を整理して」頂きたい。
要望しておきます。

繰り返しになりますが、保育所の待機児童問題は、
本市における、もっとも緊急性・重大性が高い課題のひとつです。
そして、市が示している「4月1日時点での待機児童解消」は
市民の目から見て、「保育所待機児童問題が解決した!」と
受け止めてもらえるものではありません。

私は、年度始めでの待機児童解消はもちろんのこと、
年度途中に急増する待機児童解消のため、
早急に、一定の基準を満たす認可外保育施設に対する補助制度を
創設するべきだと考えています。
『「幼児期の教育・保育審議会」での審議を踏まえて』も結構ですが、
今、これほど多くの市民が困っている問題を改善するため、
確実に多大な効果が期待できる具体策に取り組むことは、
行政に与えられた当然の責務です。

市長からの
「職員と一丸となって英知を結集し、待機自動の早期解消を図り、
 子供達の笑顔溢れるまち・西宮の実現に努めて参ります」
という力強い発言もありました。
この発言も踏まえ、ご答弁いただいた通り、
「あらゆる手法を駆使して待機児童の解消策を早急に実施」して頂きたい。
強く要望しておきます。

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という感じです。
重複する部分もありますが、分かりやすくするために、
敢えて、この形を取ったということで、ご了承いただければ、幸いです。

それでは今日は、このへんで失礼いたします。