最近、ご無沙汰の中央病院の話を久しぶりに。
中央病院の移転に関する話の中で、再三、主張してきていることの一つが
「どのような医療機能が西宮には不足しているのか?
あるいは必要なのか?
こういったことを、きちんと整理することが議論の大前提であるべきだ!」
ということです。
これ、きわめて、当たり前のことだと思っているのですが、
こういうことを声高に主張しているのは、
当然、そうなっていないと思っているからでして。
例えば、救急医療の話。
現在、西宮の救急医療機能の多くを西宮市応急診療所が担っています。
ところが、この応急診療所には二つの大きな問題があります。
一つは、診療時間の問題。
もう一つは診療科の問題です。
西宮市応急診療所の診療科目は内科・小児科。
診療時間は、以下の通りです。
受付時間 : 平日(月~金) 20:30~23:15
土曜 14:00~17:45、20:30~23:15
日曜・祝日・年末年始(12月29日~1月3日)
9:00~13:45、17:00~23:15
つまり、どの曜日であれ、深夜時間帯の診療は実施していない、
ということです。
一方で、尼崎の応急診療所の内科・小児科の診療時間は以下の通り。
受付時間 : 平日(月~金) 21:00~翌朝5:30
土曜 16:00~翌朝5:30
日曜・祝日・年末年始(12月29日~1月3日)
9:00~翌朝5:30
こちらであれば、ほぼ、夜中中いつでも、診ていただけることになります。
う~ん、心強い。
更に、診療科の問題。
ご存知の方も多いかと思いますが、
西宮市応急診療所の診療科は内科と小児科だけ。
もし、眼科や耳鼻咽喉科に関する何かがあれば、
西宮市応急診療所では見てもらえず、
多くの方が尼崎の応急診療所に流れているようです。
そういえば、つい最近も、息子を抱えて、
尼崎の応急診療所に駆け込んだな~、とこれは、ごく個人的なお話。
今度の新病院基本構想では、「救急に力を入れる!」と
息巻いているようですが、眼科も耳鼻咽喉科も開設予定の診療科には
含まれていません。
じゃあ、今後も、尼崎市に受け入れてもらい続けるつもりなんですかね。
ついでに言うと、「力を入れる!」と言ってはいるものの、
実際、どのような時間帯で受け付けるかといった点については、
今のところ、明らかにされていません。
でもね、深夜時間帯の救急受付なんかは、まさに、こここそが、
民間にとっての不採算部門であり、でも、地域住民にとって、
絶対必要な医療機能です。
「だからこそ、公的医療機関が担うべきだ!」
というのであれば、それは、とても、のりやすい議論やねんけどなあ、
と思うわけで。
深夜帯の受入は負担も大きく、こうした現状に対して、
尼崎市側からも、相当強い不満が出ているようにも聞いています。
繰り返しになりますが、こうした現状も踏まえ、
もっと、問題を整理することが、議論の大前提であるべきだと思うのですよ。
そもそも、公的医療機関の果たすべき役割って、なんなんや???と。
と、今日はここまでで。
それでは失礼いたします。