現在、9月議会の真っ最中ですが、なんといっても9月議会のメインは決算審査。
これ、
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●来年度の予算&事業執行に活かすため
●予算に基づいて執行された前年度の決算をチェックし
●意見を述べ、問題の指摘を行う!
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という趣旨から、きわめて重要だと思っています。
なんで、かなり気合いの入る所なんですよね。
で、そこでの議論を充実させるためには、事前の準備がきわめて重要です。
目的が「来年度の予算&事業執行に活かす」ことにある以上、事前の調整も行った上で、きちんとした言質を取らなければなりませんし。
となると、その前提として、市が行っている事業の全容はもちろん、問題点もしっかり把握しなければなりません。
で、そのためのツールも昔と比べると随分、充実してるんですよね。
議員になったばかりの頃とは、ほんと大違い。。。
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【参考】
所属する委員会が変わると、入る情報も変わる!というわけで議員って一生勉強やなあと改めて。@2015年9月のブログ
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でも実は、まだまだ充実させるべきだと思っている内容があるんです、私。
例えば、市は様々な団体等がおこなう活動等に対して、多くの補助金を支給しています。
で議会に対しては、その一覧がまとめられ、決算審査前に配布されるのです。
ちなみに、一覧表はA3サイズの、こんなのです。
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ところが、この補助金一覧表、実は「目に見える形で支給されている補助金以外は掲載されていない!」という問題点がありまして。
例えば、(財)西宮市都市整備公社(以下、都市整備公社)について、見ていきますと。
補助金一覧表に掲載されている都市整備公社への補助は「都市整備公社に派遣した市職員等の人件費を補助」として計上されている約1350万円のみ。
ところが実は、都市整備公社で働く職員98名中、専従の市職員が7名、兼務で勤めている市職員が34名と4割以上が市からの派遣職員で占められています。
で、その分の人件費は市が支給していることを考えると、実質的には市は都市整備公社に対して、多額の人件費を補助していると言えます。
この分の人件費を補助金として計上すると、とんでもない金額になりそうな。。。
おまけに都市整備公社は、市が所有する公共駐車場を無償で借り受けて公共駐車場事業を行い、大きな収益を上げています。
これ、包括外部監査によると、年間1.5億円の賃借料を減免しているのと同じとのこと。
これまた、実質的には1.5億円の補助金を支給しているのと同じ!ということですよね。。。
でも、この補助金一覧を見ても、そんなことは全然、分からんわけで。
ちなみに似た性質のお金として、市が保有する施設を
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●無料で貸し出す
●使用料を減額する
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という公共施設の減免もあります。
これについては今年の3月議会で川村議員が指摘し、今回の決算議会から資料が提供されることになりました。
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【ご参考】
公共施設の減免に関する予算・決算の考え方ついて。 @川村議員のブログ
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おー、この分の資料は提供されることになったんや。
だったら、私にとって長年の懸案である、実質的な補助金についても資料を出してもらわんと困ります!
というわけで所属する委員会の関係上、同じ会派&この話を所管する総務常任委員会に所属する菅野議員に委員会で取り上げて頂いたのですよ。
で、その結果、次からはこちらについても資料を作り開示する方向で検討する旨、回答を得たとのこと。
これ、とても、よい感じです。
課題を探し、解決改善しようとするなら、大切なのは基礎データの見える化を進めることだと思うのですよ。
それがあってこそ、多くの課題を明らかにし、追及できるわけで。
そして、こういう前向きな話を会派内はもちろん、会派の枠を超えて連携して行えるというのは、本当にありがたいことですね。
というわけで、この話、引き続き、しっかり追いかけていきます!
というわけで今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。