西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

「仰る通り、うちの課数は多い。是正に努めます...」と答弁した市。ならば今後の推移をきっちり追いかけます(^^)v

2018-09-21 10:51:10 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

ふと読みたくなって「限界集落株式会社」を再読。
この本、個人的にツボに来るところが色々あるんですよね。
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エンタメ小説なので、最後はすべてがうまくいくのはご愛敬。
とは言うものの、結局まちおこしってのは、当事者たちの熱意はもちろん、適切な戦略と、その大元になる知識が必要不可欠なんやろうな...と改めて。

さて本題、一般質問のご報告の続きです。
前々回のブログで、西宮市役所の課の数は他市に比べて、ずぬけて多い!という話をしました。
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【ご参照】
西宮市の課の数は他市の倍!こんだけ課数が多ければ縦割りにもなるし、管理職ばっかりで人件費も高くつくわけで...
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というわけで、今回は、その内容を踏まえての具体的な質疑の内容をば。
なお当局答弁の、私的に重要でない部分は小さいフォントにしてますので、そこらへんは読み飛ばして頂いても結構かと。
それでは早速どうぞ!

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【質問】
①適切な課数・組織体制を検討し、組織の適正化に努めるべきと考えるが、どうか?
②職員数が少ない課の現状・必要性を検証するとともに、課の統廃合を進めるべきと考えるが、どうか?
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【答弁】
本市では、子ども・子育て支援新制度など、国の新たな制度等に柔軟に対応するとともに、本市独自の課題や行政需要にも対応していくために、各局等から適宜ヒアリングを行い、毎年度必要な組織改正を行っております。
その結果、本市における課の数は、平成30年4月1日現在、市長事務部局で138課となっております。
これに、教育委員会、上下水道局など他の行政委員会、公営企業等を合わせますと、市全体で211課となります。
他の自治体においても、各々が抱える個別課題や行政需要に的確に対応するため、本市と同様、弾力的な組織編成を行っているところであり、職位の構成についても、本市のように最高位に局長を置いている市もあれば、部長を最高位としている市もあるなど、一概に各市統一的な取扱いとはなっておりません。
また、各市の職制を示す行政職給料表における等級別基準職務表を比較しても、本市が8級制であるのに対し、9級制としている市もあるなど、本市における「課」が所掌する業務内容の位置づけや、課長以下の職制、或いは執行体制が各々の自治体間で異なることから、組織について、単純に課の数だけをもって、他市と比較することは困難であると考えます。
しかしながら、課の数ということで比較した場合、他の中核市よりも多い傾向にあることについては市としても、認識しているところであります。

議員ご指摘のとおり、本市では課単位で予算・決算などの庶務的業務が発生します。
また、課と課の間で業務内容に共通性や繋がりがあっても、それぞれの組織体制や業務手法の違いなどにより、迅速な連携処理がしにくいケースが考えられます。
それらを解消するため、現在、庶務的業務の一部、例えば予算経理事務を一つの課がまとめて行うことで 業務の効率化を図ったり、局内の課にグループ制を敷き、常に連携していくことで、業務の円滑化を図るなどしておりますが、単に課の数が多くなれば、非効率となる部分が生じることは否めないと認識しております。

このため市といたしましては、ヒアリング等を通じて、各課の業務内容の確認や精査を行い、現在の課の数及び組織体制について、適正で、かつ効率的な体制となるよう見直しを図ってまいります。
またその中で、職員数が少ない課につきましても、業務の性質及び量などを検証しつつ、統廃合を含めた再配置を検討してまいります。
他の任命権者についても、同様に、適正な課の配置や組織体制となるよう、検討を働きかけてまいりたいと考えております。

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【要望】
もう一度、資料③をご覧ください。
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本市の課数は211で中核市の平均課数は116.2。
本市以外で最も課数が多い鹿児島市でさえ、課の数は171と本市より約20%も少なくなっています。
色々と仰っていましたが、まずは本市の組織・体制が、他市と比べて著しく非効率的であるという事実を真摯に認め、重大に受け止めるべきです。

「課の数ということで比較した場合、他の中核市よりも多い傾向にあることについては市としても、認識している」
「課の数が多くなれば、非効率となる部分が生じることは否めないと認識しております」
としたうえで、
「各課の業務内容の確認や精査を行い、現在の課の数および組織体制について、適正で、かつ効率的な体制となるよう見直しを図ってまいります。またその中で、職員数が少ない課につきましても、業務の性質及び量などを検証しつつ、統廃合を含めた再配置を検討してまいります。」
とのご答弁でした。
高く評価します。
市全体として、組織の適正化に取り組むことの必要性を強く指摘するとともに、ご答弁いただいた内容をしっかりと進めるよう要望しておきます。

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そもそも、西宮市の人件費は他市に比べて著しく高い水準にあります。
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当たり前のことですが、課の数が増えれば課長の人数も多くなります。
課長が多くなれば、その上の部長の人数も増えるし、さらに、その上の局長の人数も多くなります。
というより他市を見れば、そもそも部長が一番上で、局長は存在しない!という市も沢山あるわけで。
こういう管理職だらけの組織になっていることも、本市の人件費が高止まりしていることの大きな理由の一つだと思うんですよね。

今回、市は私が指摘した事実を認め、その改善に努めることを約束しました。
ならば今後は約束した通り、話が進められていくかをしっかり追及しなければなりませんね。
がっつり追いかけます!

というわけで今日のブログはこのへんで。
それでは失礼いたします。