西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

ICTの活用で、効率化できる業務って、ありますよね。なんでもかんでもAIとまとめる風潮には、ちょっと異論もあるわけですが。

2018-09-06 09:28:38 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

「台風一過!」というには、あまりにも深すぎる傷痕...
正直なところ、台風によって、ここまで広範囲かつ長時間にわたって停電が発生するなどということは考えていませんでした。
つくづくと自然の猛威を感じるとともに、出来る限りの備えをしておくことの大切さを感じますね。
一日も早い復旧・復興を心から願います。

とは言うものの、議会は通常運転。
本日から9月議会×一般質問が始まります。
というわけで、今日のブログは、そちらで取り上げることも考えていたものの、時間の関係もあり割愛した「AIによる保育所の入所選考」についての話です。
まずは具体的な内容のご紹介から。


保育所への入所希望者増加に伴い、保育施設への入所を希望する児童を対象に、

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●どの児童が入所可能か?
●どの保育所に割り振るか?
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といったことを判定する入所選考にかかる事務負担が、膨大なものになっています。
例えば、さいたま市では、この業務を実施するために毎年、約30人の職員が休日返上など数日間かけて行っているそうな。
ところが「AI入所選考ツール」で入所を判定する実証実験を行ったところ、僅か3秒で作業は完了したとのこと。
また選考結果も職員が手作業で行った場合と、ほぼ完全に一致したということです。
スゴイですね、この効果。
業務の効率化という観点からは、こういうシステムの活用も検討していくべきだと思っています。
もちろん、費用対効果という観点を十分、重視した上での話ではありますが。

ただ、ここらへんの話を「AIによる保育所の入所選考」「AI入所選考ツール」と、エーアイ、エーアイ言うことには、個人的に違和感があるんですよね。
だって、これって、言ってしまえば
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●きっちりと整理された条件に基づいて
●入所選考を実施するシステムがある
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というだけのことですもの。
それって、そこまで大げさに言うほどのことではないような。

AI(=人工知能)について明確な定義はありませんが、「現段階ではディープラーニング(≒ルールが設定されていなくても事例から自動的に学んでいく)こそがAI!」という考え方なんかは分かりやすいなあ...と思っています。
この本なんかは、もろ、そういう考え方ですね。
  ↓

  ↑
ちなみに私、
「AIが人の業務を代替する!」的な話は多いけど、「実際のところ、どんなことが、どこまでできるのか?」といったところにこそ、一番、興味を持っています。
そういう個人的に一番知りたいところが、この本は、
とても分かりやすかったんですよね。
昨今報道される「三大メガバンクが人工知能の活用で数万人規模のリストラを実施!」という趣旨の話について、「大規模なリストラの理由を人工知能のせいにしているだけ」と言い切っているあたりとか、なかなか刺激的でもあれば、興味深くもありました。
というわけで、興味お持ちの向きには是非どうぞ!

なんせ、しっかりアンテナを張っておくのが重要ですよね、この分野。
多くの自治体で、こうしたシステムの導入が進むことで、価格もより安くなるはず。
そうなれば費用対効果という観点からも、ペイしやすくなるはずなわけで。
しっかりアンテナ張っておこうと思います。

というわけで今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。