NPO法人「西宮がすきやねん」が、障害者支援施設運営補助金を西宮市から不正受給していたことが明らかになったのは既報の通り。
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【ご参考】
市内NPO法人で明らかになった、4000万円の補助金不正受給。その背景にある、市の補助金審査体制の重大な問題とは!?@2018年11月のブログ
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なのですが、当該法人は、これ以外にも多額の給付金を不正受給していた恐れがあることが明らかになりました。
以下、昨日付・神戸新聞WEBニュースより。
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別事業でも給付金の過大受給疑い 西宮のNPO法人
なお、記事の内容は以下の通りです。
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NPO法人「西宮がすきやねん」(吉田知英理事長)が障害者支援施設運営補助金を兵庫県西宮市から不正受給していた問題で、同市は19日、新たに過去5年間に介護給付金などで最大約8800万円を過大に受給した疑いがあると発表した。同市は制度で認められない二重受給があったとし、法人に対し過大に受けた給付の返還などを求める。
同市によると、同法人は市内で障害者のグループホーム2カ所を運営。6月の市監査で、本来は夜間に兼務できない施設での業務と重度訪問介護サービスを行い、給付金を得た。2013年10月~18年9月、国や県、市から夜間支援加算などで約5800万円、夜間の重度訪問介護で約8800万円を受け取り、二重支給された疑いがあるという。法人側は市に「制度の認識が不十分だった」と不正受給の意図を否定した。
同法人を巡ってこれまで、グループホーム利用者の人数や利用日数を水増しして不正受給したとして、市が補助金約4300万円の返還を求めている。法人の吉田理事長は市の福祉施策に関する三つの審議会などの委員だったが、いずれも辞任した。
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う~ん、なんという...
事の性質から考えると、これ氷山の一角である可能性さえ拭えないですよね。。。
しみじみと実効性がある抑止策の設定と、同種の事業を行う事業者に対する監査の実施等、徹底した対応が必要だと考えています。
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【ご参考】
利用者による確認こそ、最強の不正防止策!というわけで、この話、しっかり追いかけます(^^)v@前回のブログ
で、これだけでもブログとしては十分なのですが、昨日、12月議会が終了したので、そのご報告など。
12月議会における、私の考える最重要議案は議案第533号「西宮市職員定数条例の一部を改正する条例制定の件」でした。
これ、
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●「育児休業を取得した育児休業を取得した職員が所属する職場では、当該職員の担当業務を他の職員に割り振って現員で対応し、現員で対応できない場合には、臨時職員を任用しているが」
●諸々の理由により
●「業務を円滑に運営するため早急に対策を講じる必要が生じている」
⇒よって、育児休業を取得した職員を定数の外に置くことが出来るようにしたい!
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という内容ですね(「 」内は市作成資料より引用)。
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【ご参考】
育児だけでなく、介護・ボランティアだって大事ですよね?なのに、なんで育児休業だけを特出しするかというと...!?@2018年11月のブログ
で、我が会派は、この議案に反対しました。
なお反対に当たって、本会議場で、私が討論した内容は以下の通りです。
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会派・ぜんしんは議案第533号「西宮市職員定数条例の一部を改正する条例制定の件」に反対します。
以下、理由を申し上げます。
当該条例は「育児休業を取得した職員が所属する職場では、当該職員の担当業務を他の職員に割り振って現員で対応し、現員で対応できない場合には、臨時職員を任用しているが」諸々の理由により「業務を円滑に運営するため早急に対策を講じる必要が生じている」として、育児休業を取得した職員を定数の外に置くことが出来るようにするというものです。
本年4月1日時点での育休取得職員数は117人。
うち保育士30名・保健師11名等の内訳からも、若い女性が多い現場を中心に厳しい状況があることは理解できます。
こうした点から条例の趣旨自体は、一定理解できるものと受け止めています。
一方で、本市には
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●財政状況が著しく硬直化している
●市民一人一人が負担する職員人件費が、他市に比べて圧倒的に高い
●他市と比較して課数が圧倒的に多いことに示されている通り、組織構成が著しく非効率的
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等、多くの問題があります。
こうした問題があるにも拘らず、市は一昨年12月議会・昨年3月議会と続けて、職員定数を増員しました。
その際に、市は「課題と今後の定数管理の考え方」として
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●事業全般における効率的な執行体制の見直しを検討する必要がある。委託の範囲や非正規職員の活用のあり方について再検討する。
●今後全ての事務事業を見直し、できる限り人件費を抑制する
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という内容を書面で明確に示しました。
ところが、その後2年近くがたったにもかかわらず、現実には、こうした取組はほとんど進んでいません。
今条例は、現時点でも他市に比べて大幅に高い水準にある本市の職員人件費を一層高くすることに直結する内容です。
また長期的には一層の職員定数増員につながることも懸念されます。
こうした条例を施行したいと考えるのであれば、まずは市自身が必要性を認め、取り組むことを約束した「効率的な執行体制の見直し」、「委託の範囲や非正規職員の活用のあり方について再検討」「全ての事務事業を見直し、できる限り人件費を抑制」等の施策を推進し、現状の多すぎる人件費を縮減する道筋を示すべきです。
残念ですが、こうした取組みがなされない中での条例提案には賛同しかねます。
以上の理由から、会派・ぜんしんは議案第533号に反対します。
以上、反対討論といたします。
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主張するべき内容は、上に述べた内容に集約されていると考えています。
現場が厳しい状況にあることも分かる。
育休が取りやすい環境、子育てしやすい環境整備の重要性も、もちろん理解できる。
だからと言って、そうした状況に流されて、なし崩しで今回の提案を認めることは、結局は更なる人件費の増加に直結し、ひいては市民サービスの低下につながるものと考えています。
なので、私および私が所属する会派・ぜんしんは、この提案に反対しました。
なお当該議案は会派・ぜんしんに加え、政新会・公明党西宮市会議員団・維新プラスが反対したことから、反対多数で否決されました。
市には、この事態を強く受け止めてもらいたいと考えています。
というわけで、今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。