最近の二男@小1のお気に入り。
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気に入りすぎてボロボロになってますが、右端は「恐竜最強王図鑑」。
写真には入っていませんが「動物最強王図鑑」もどっかにあるので、シリーズはコンプリート!
頭の中のかなりの部分が「なにが一番強いのか!?」で占められているようで微笑ましすぎる。
長男は、こういうのには全然興味なかったし、兄弟でもここまでいろいろ違うってのは面白いですね。
さて本題、今日がたぶん今年最後のブログ。
というわけで、ある意味、今年最もモヤモヤした話について、つらつらと。
10/29に開催された教育こども常任委員会で「西宮市学校施設長寿命化計画(素案)」についての報告がありました。
前段で述べられている内容をザックリまとめると
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【現状と、それに対する問題意識】
●建築系公共施設のうち、学校施設が延床面積の33.7%を占めている
●これら施設は1971年から1988年に集中して整備されている
⇒よって今後築50年以上になる施設がさらに増加する
⇒これによって建替時期の集中と費用の増大が課題となる
(学校施設の改築までの全国的な平均年数は鉄筋コンクリート造の場合、概ね42年。本市の過去10年間の実績で見ると、築50年から60年で改築しているものが多い。)
⇒しかも従来は、経年劣化が進行してから最小限の改修を行うものがほとんどであり、施設全体に老朽化が進行している
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今後は老朽化への対応が大きな課題となる!
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というもの。
こうした問題意識を踏まえ、市としては
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【今後の対応】
●施設の老朽化の状況を把握した上で、不具合や支障が生じる前に計画的に対応する「予防保全」を採用する
⇒これによって、施設整備に係る予算の平準化やトータルコストの縮減を図る
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施設の良好な状態を維持することで、子供達の安全・安心を確保しつつ、使用年数を延長する「施設の長寿命化」を図る
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という方向で対応する考えのようです。
こうした考えの補強材料となっているのが、文部科学省が「学校施設の長寿命化計画策定に係る手引き(平成27年4月)」で示した「(学校施設の)適切な維持管理がなされ、コンクリート及び鉄筋の強度が確保される場合には70~80年程度持たせるような長寿命化が可能」という考え。
私自身も「厳しい財政状況が続く中、学校の長寿命化を検討・推進するべき!」という、大きな方向性に異論はありません。
ただ個別の内容について大きく二点、疑問に思うところがあるのですよ。
一つ目は現存する学校の校舎等を原則80年使用するとしている点です。
そもそも文部科学省が「70~80年程度持たせるような長寿命化が可能」としているのは、「適切な維持管理がなされ、コンクリート及び鉄筋の強度が確保される場合」が前提。
でも、現存する学校の維持管理は、市自身が前段で述べている通り「従来は、経年劣化が進行してから最小限の改修を行うものがほとんど」だったんですよね。
そんな状況で、ホンマに大丈夫なんやろか...
そもそも、建設直後から雨漏りしているような学校もある中で「適切な維持管理がなされて」いると主張すること自体に無理があると思えて仕方がないのですが...
しかも「原則、建物を80年使用」するために当然、必要となるはずの維持・修繕等についての詳細は、今のところ、なにも示されていませんし。。。
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【ご参考】
雨漏り・ひび割れ当たり前の新校舎、西宮の公共施設管理の現状@政治山
で、二つ目は、今ある校舎を80年使用した後、建物を建て替えてからの話。
市が示す考え方では「築25年目に大規模改修・築50年目に長寿命化改修・築80年目に改築」となっています。
でも、ふつうマンションとかって概ね10年毎くらいのサイクルで大規模修繕やってますよね。
それが、なんで学校では25年毎以上で大丈夫なのか???というあたりが、どうにも理解できない。。。
もひとつ言うなら、「学校は原則80年持たせる!」とするなら、他の建築系公共施設についても同じ原則を持つべきであるはず。
でも、そこらへんについては何の方針も示されていないんですよね。
それって、どうなん...と。
これ、とても大きな話ですし、今後もしっかり追いかけていかねばなりませんね!
というわけで年内のブログは、これにておそらく終了。
毎年思うことながら、こんな字だらけ&小難しいブログに一年お付き合い頂けることは本当に有難いことやな...と。
改めて、一年間、ご覧頂いた皆様に心から感謝・御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
皆様が、よい年をお迎えできますよう、そして来年一年が良い一年となりますよう、心より願っております。
それでは今年のブログは、これにて失礼いたします。