西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

待機児童が存在するのと、保育所の民間移管を止めるのは、別の話でしょ?そこを一緒にして議論するあたりが、どうにも納得いかないわけで。

2019-02-06 15:00:44 | すべての人にやさしいまちを実現するために

雨天のため、本日、西宮北口駅×北西で予定していた駅立ちは金曜日に延期。
加えて現時点での来週の駅立ち予定が決まりましたので、お知らせしておきますね。
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●2/12(火) 阪急甲東園駅×東階段下
●2/13(水) 阪急門戸厄神駅×東改札外
●2/14(木) 阪神西宮×えべっさん口
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おみかけの節は、よろしくお願いします!

さて本題。
先日の教育こども常任委員会で報告された内容の一つに「朝日愛児館の現地建替えについて」がありました。

要するに
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●老朽化が進んでいる朝日愛児館を現地で建て替える
●工事中は、用海幼稚園跡地の園庭部分に仮設園舎を建築し、保育を行う
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という内容ですね。
ちなみに朝日愛児館と用海幼稚園跡地の位置関係は、以下の通り。
  ↓


この話を聞いて、真っ先に思ったのは「まずは耐震診断を実施し、建物の長寿命化が出来ないかを確認するべきでしょ!?」ということ。
  ↓
【ご参照】
学校が80年大丈夫なら、ほかの施設も大丈夫なはずでしょ?そこがバラバラなのは、どうにも納得しかねるわけで。@2019年1月のブログ
  ↑
が、この建物については
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●特殊なパネル工法で建築されており、耐震診断に耐える詳細な図面が存在しない
 ⇒加えて、耐震診断が実施できるか?出来るとしても、むしろ高くつくのではないか?といったあたりが不明
 ⇒図面が存在しないため、現状確認のために壁を外すなどの工程が必要となる等、保育園運営を継続しながらの耐震診断実施が困難
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といった条件があるとのこと。
そんなこんなを踏まえると、現地建替えという結論自体は妥当なものだと考えています。


一方で、それとは別の観点から、声を大にして主張したいことがあります。
それは、この機会に「朝日愛児館を民間移管するべきでしょ!?」というところ。

12月議会で否決された、いわゆる育休条例の提案理由の一つに、保育現場で人員不足が問題となっていることが挙げられていました。
  ↓
【ご参照】
育休が取得しやすい状況を作るための条例になんて、反対したくないですよ、私だって。でも現状を考えると、やはり市の提案にはのれないわけで...@2018年12月のブログ
  ↑

けれども
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●公立幼稚園の民間移管を順次、実施
●民間移管された保育所に努めていた保育士を、残った公立保育所に集約
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していけば、「公立保育所で保育士が不足している...」という問題は解決できます。
そもそも私は、公立保育所の運営にかかる費用は、民間に比べて大幅に高いため、保育所の民間移管を積極的に推進するべき!と考えています。

そういう私から見ると、せっかくキレイな建物に建て替える、このタイミングこそ民間移管にはベストだと思うんですよね。

これに対して、市は「この分野における市の優先課題は待機児童の解消。よって、保育所の民間移管は待機児童解消にメドがついた時点で検討する!」と主張しています。
でもね、民間移管の推進と待機児童解消は全く別の話ですよ。
だって、その保育園が公立であろうが民間であろうが、児童の受け入れ人数が同じである以上、待機児童の状況には何の影響もないわけで。
ここを一緒くたにして議論しようとする市の姿勢は、私には皆目、理解不可能です。。。

役所は、一度雇った職員の職場は絶対に守ろうとします。
そして、西宮市では業種を超えた異動は実施していないため、保育士として採用された人は、そのままずっと保育士として働き続けることにななります。
だったら、なおのこと「保育士が不足して困っています...」という、このタイミングにこそ保育士の民間移管を積極的に進めるべきでしょ!?
そもそも市の正規職員である保育士が潤沢に存在する状況で、保育士の職場をなくすことにつながる民間移管に、市が積極的に取り組むとは到底考えられないわけで。

限られた財源の中、より力強い姿勢で待機児童問題に取り組むためにも、保育所の民間移管推進は欠かせません。
この点、市にもしっかり認識してもらうべく、強い姿勢で、取り組んでまいります。
それでは本日のブログは、このへんで失礼します。