西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

保育所待機児童の解消に効果的なのが分かっているのに、やっていない取組がまだまだある。だったら、そこに取り組むのは当然でしょ?

2019-04-25 14:38:37 | すべての人にやさしいまちを実現するために

ありがたいことに近所を自転車で移動している時でさえ、「よかったね!」「応援してたよ!」的なお声を沢山頂く、今日この頃。
直接存知あげている方も多いですが、申し訳ないことにそうではない方もおられ、嬉しくもあり、申し訳なくも感じると共に、改めて頂いているご期待の重さを感じています。
私は、本当に幸せ者です...

そんな中、一昨日、当選証書を頂きました。
改めて、頂いたご信託にお応えできるよう、新しい任期も微力を尽くす決意を固めています。
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頂いたご信託にお応えするためには、なによりも職務に励むことですよね。
というわけで今日からは、その一環として、暫く休載状態になっていた代表質問のご報告の続きです。
ちなみに代表質問とは
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●西宮市議会では毎年3月議会の初日に、予算方針や市政運営の基礎となる「施政方針」を聴取する
●その上で後日、各会派の代表者が、施政方針の内容を踏まえた「代表質問」を行う
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というもの。
今日のテーマは選挙公報にも掲載し、選挙中の街頭演説でも訴え、これまでも継続して訴えてきた、保育所の待機児童に関する内容です。
具体的には「やれば効果的なのは分かっているのに、やってない対策がありますよね?そういう対策をこそ、ちゃんと進めるべきでしょ!?」という内容です。

ちょっと長くなりますが、構成の関係上そうならざるを得なかったので、その点、ご容赦くださいませ。
それでは、早速、始めます。


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【質問の前振り】

『子育ての応援』のうち「待機児童対策」についてです。

私は保育所の待機児童を解消するためには
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●現在、募集していない0~2歳児を対象とした小規模保育施設・家庭的保育事業の募集再開
●3歳以上の児童の受入枠拡大に直結する、私立幼稚園の預かり保育事業の拡充
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が、きわめて重要だと考えています。
所信表明でも「私立幼稚園が不安なく認定こども園に移行できるよう支援に努めるとともに、預かり保育事業を拡充していただけるような支援策の検討に取り組みます」とありました。
そこでお伺いします。

【質問①】
小規模保育事業・家庭的保育事業の募集再開についての市の見解はいかがでしょうか?
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【答弁①】
小規模保育施設等の地域型保育事業(以下「地域型」と言います。)は、0から2歳児を対象としております。
本市では平成28年度まで地域型の整備を進めましたが、地域型を卒園した子供の受け入れ先が不足する、いわゆる3歳児の壁が生じたことから、平成29年度以降は地域型の募集を停止しているところです。
しかしながら、それ以降0から2歳の待機児童が増加している状況にあり、地域型の整備もその対策の一つであると考えております。
~中略~
地域型募集を再開するかどうかにつきましては、本年4月の年齢別・地域別待機児童数の状況や、企業主導型保育事業の開設状況等を踏まえ、判断していきたいと考えております。
ただ、地域型の整備だけでは3歳児の壁の問題がより悪化することとなるため、幼稚園での預かり保育の拡充や、認可保育所整備時の3歳児受け入れ枠の拡大など、地域型卒園児の受け入れ先を確保するための施策を同時に進める必要があると考えております。

【質問②】
「預かり保育事業を拡充していただけるような支援策」の内容とは、どのようなものでしょうか?
  ↓
【答弁②】
待機児童対策における大きな課題の1つに、3歳児の受入れ枠の不足がございます。
~中略~
私立幼稚園にこれまで以上に預かり保育の受け入れ枠を拡大していただくことは、待機児童対策として効果があると考えております。

そのため、私立幼稚園の定員の枠内で預かり保育の利用枠を拡大するためには、どのような支援が必要であり、効果的であるのかについて、調査検討を行っているところです。

なお、現在は私立幼稚園の預かり保育に対して市が補助を行った場合には、県からの補助金が減額されることから、制度の見直しについて県と協議を行っております。

また、保育の必要性のある子供が私立幼稚園の預かり保育を利用した場合、保育所を利用するよりも保護者の負担が大きくなる場合があることから、現在も、協力幼稚園事業を実施して負担軽減を図っておりますが、今後の制度の在り方についても、併せて検討を進めてまいります。
  ↓
【まとめて意見・要望】
「小規模保育施設や家庭的保育所の募集再開について」「本年4月の年齢別・地域別待機児童数の状況や、企業主導型保育事業の開設状況等を踏まえ、判断していきたいと考えております」とのご答弁でした。
待機児童の発生を前提としているようにも見える、この危機感・スピード感のなさは、きわめて残念です。
「地域型の整備だけでは3歳児の壁の問題がより悪化する」ことは事実です。
だからこそ、答弁にありました通り、「幼稚園での預かり保育の拡充や、認可保育所整備時の3歳児受け入れ枠の拡大など、地域型卒園児の受け入れ先を確保するための施策」に取り組んでいただきたい。
「子育てするなら西宮」を謳うに相応しい、待機児童解消策を講じて頂きたい。
県との協議も含め、3歳の壁解消のための取組を進めるとともに、早急に、小規模保育施設や家庭的保育所の募集を再開するよう要望します。

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ちなみに質問後、「私立幼稚園の預かり保育に対して市が補助を行った場合には、県からの補助金が減額される」という仕組みはなくなりました。
これで「私立幼稚園の定員の枠内で預かり保育の利用枠を拡大するために」、市が独自の取組を行うことに対する制約はなくなりました!
これ、きわめて大きな前進です(^^)v

市には、この状況の変化を受け止め、効果的な対策を打ってもらわなければなりません。
そういう観点からも、この問題、今後も追いかけてまいります!

というわけで今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。