西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

物価上昇を受け、学校給食費の値上げが決定。ただし、保護者が支払う給食費の値上げは早くても令和8年度以降とのことです。

2025-01-29 14:15:32 | 夢はぐくむ学びのまちを実現するために

本日の教育こども常任委員会で、学校給食費について
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●小学校:現行一食当たり275円→305円(30円、10.91%の値上げ)
●中学校:現行一食当たり325円→360円(35円、10.77%の値上げ)
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という内容で値上げする考えが示されました。
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なお値上げ実施は令和7年度分からですが、同年度中は国の交付金を充当するとのこと。
なので各家庭が令和7年度に支払う給食費は、現状のままとなります。
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国でも、給食費無償化について議論されており、今後の方向性には不明な部分が多くあります。
そうした点も含めて、西宮市でも今後、保護者負担がいつから?どうなるか?は分かりません。
実際、令和7年度についても上にある通り「値上げする。ただし交付金を活用するので、同年度の保護者負担は増えない!」となっていますし。
なお私は今回の「子育て支援策として、保護者の負担を軽減する!」という交付金活用の方向性は、高く評価しています。

で、今回の値上げの背景ですが。
給食費のうち食材費と配送委託費は保護者負担とすることが、学校給食法で定められています。
よって、近年のすさまじい物価上昇の速度を踏まえると、値上げせざるを得ない...ということになるとのこと。
実際、市の資料でも
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●献立内容の工夫を重ねることで内部吸収すべく取り組んでいるが、物価上昇は内部努力による吸収可能な範囲を超える状況が続いており、学校給食の質の維持が困難となっている
●使用できる食材が制限され、献立内容の質の低下が課題となっている
●令和7年度(R7.4~12)契約予定の委託米飯における主原料(精米)費が前年度比で約1.5倍となり、近年にない大幅な値上がりとなることが決定的であり、実質副食費が現在の水準からさらに減額されるため給食の質の維持ができない
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等、きわめて岸しい内容が列挙されています。
そういう意味で、給食費の値上げ自体はやむを得ないのだろうと思います。

一方で、保護者が実際に負担する金額については、うーん…と思うんですよね。
国の動向は措くとしても、少なくない自治体が給食費の無償化に踏み切っています。
結果、市が配布した資料でも、値上げ後の給食費について見ると
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●小学校の一食当たり単価は中核市61市中43位と、下位3分の1以内
→実際に保護者が負担する単価は61市中12位と、上位20%以内
●中学校の一食当たり単価は中核市61市中46位と、下位3分の1以内
→実際に保護者が負担する単価は61市中16位と、上位3分の1
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と、西宮市では一食当たりの単価が比較的低い水準に留まっているのに比べて、保護者の負担額はかなりの上位に食い込んでいます。
いろんな場面で思うことですが、ほんま「子育てするなら西宮」はどこへ。。。
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市に言わせれば「現在の厳しい財政状況で、給食費無償化に取り組むことなど不可能!」ということになるのでしょう。でも、だからこそ、こうした施策を実現できるよう、行っている事業や施策は勿論、人事給与制度や外郭団体のあり方・入札制度、随意契約のあり方といった様々な課題について不断の見直しを進め、人手と財源を生む。
そして、それを充当する形で、先駆的な子育て支援策を実施していく。
そうした姿勢こそが必要だったと思っています。

実際、私は過去の議会質疑においても、財政危機が明らかとなる前から、こうした指摘を行ってきました。
それに対して、市は「市としても、子育ての経済的な負担の軽減に取り組んでいく必要があり、そのために必要となる財源については、行政経営改革をしっかりと進め、既存事業のスクラップ・アンド・ビルド、歳入確保などに取り組まなければならないと考えております」などと答弁していました。
が、結局「行政経営改革」なるものに顕著な効果は見えず。
結果、財政難に陥ってしまったことについて、忸怩たる思いでいます。
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少子化対策には保育料見直しや給食費無償化、多子世帯への支援等、巨額の支出を伴う事業が必要。その実現には人手・財源の捻出が不可欠です!@2023年3月のブログ 

と愚痴っぽい話になってしまい、すみません。
なにはともあれ、よりよい市政を実現できるよう精進してまいります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


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