西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

やるべきなのは、職員の働きを把握し、注意するべきは注意する。人事考課を徹底して、昇進・給与等に反映する。そういう取組を通じて、職員の意欲と能力を高めることです!

2020-05-28 16:45:19 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

コロナの影響下、通常時と比べてインプットに裂ける時間が多くなっている、今日この頃。
久しぶりに、事務所本棚の人事・給与制度に関する本をひっくり返してみたりもしています。
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その内容も踏まえつつ、今日は職員アンケート結果を踏まえての、私なりの論点整理をば。
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【ご参照】
西宮市役所は「働かないおじさん」のパラダイス!? ~在宅勤務者の業務量の把握・進捗確認が必要です~@2020/4/13ブログ
西宮市役所のゆるみ・たるみの背景に、管理職の責任がある。そこを正していかなければ、役所全体の士気が上がることなど、ありえません!@2020/5/4ブログ
ちゃんと働いている人は、きちんとした人事評価を求めている。そんな当たり前のことが、アンケートに表れていると思うわけで。@2020/5/7ブログ

今すぐにでもできることで、かつ真っ先にやるべきは「注意すべき職員には、きちんと注意しましょうよ。で、酷い職員については考課して、その結果を昇進・給与等に反映しましょうよ...」というところでしょうね。
こんなことを改めて言わなければならないこと自体が、なんとも...な話ではありますが。
そもそも、
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●「当日の勤務時間を過ぎても自席におらず、職場から連絡して初めて休暇申請をする職員がいたり、寝坊で時間休を取得する場合も勤務時間を過ぎてから連絡してきたり、周りの職員にお詫びの一言も無い。何も言わずに、30分以上離席する。スマホでニュースチェックばかりしている等。まさかとおもうような行動を取る職員がいます」が、「上司がそのことで指導しない」
●「遅刻やさぼりが野放しにされており、」「さぼっても減給や降格がないし、厳しく注意もされない」
●「(仕事中にスマホをいじる、自席にいない、度を越えたおしゃべり等)は、管理職がきちんと注意をする」べき
●「定時出勤・退勤していなくても管理職が注意しない」
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等、管理職が管理・監督責任を果たせていない!という意見が多数上がってくること自体、大問題です。

あくまで、個人的意見ですが。
いわゆる問題職員については
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●長年の積み重ねで、周りの職員や上司が何も言わなくなっている
 →結果、
自分が問題職員であること自体、自覚していない...
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という現状があるように思うんですよね。
なので、本人は意外と「おれ、まあまあ頑張ってるやん。ちゃんと仕事してるやん。」的なことを思っていたりとか。
だからこそ、管理職が責任を持って注意し、自覚を促すべきだと考えています。

また、そうした注意に効力を持たせるためにも、人事評価を活用し、その結果を給与・昇格等に反映させるべきです。
2017年度以降、西宮市でも人事評価の結果が昇給・勤勉手当の査定に反映されているとのことですが、実際には、人事評価の結果、昇給が抑制された職員数は2017年度3人、2018年度2人のみ。
考課対象となる市職員数は約3,800人であり、「評価結果が下位」と判断された職員は全体の0.1%以下でしかない...ということです。
これが現実に比べて相当甘いものであることは、市自体が事実上認めています

当然、この点も見直すべきでしょう。
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【ご参照】
明らかに、やる気のない職員が昇給し続けていれば、他の職員のやる気だってそがれますよね。だからこそ厳格に人事・給与制度を運用するべきなのです。@2019/8/28ブログ

加えて、人事評価については
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「評価の基準・内容」を明確にし、公開すること
 →基準に基づいて行った評価結果を本人に示し、その内容について話し合う機会を持つこと
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が重要だと思っています。
人事は「それも、ちゃんとやっています!」と言うのですが、それが本当なら、上のような意見が多数出てくるはずがないと思うんですよね。
実際、今回のアンケートでも「形だけで、中身がない…」的な意見が上がってきていますし、いろいろなところから同様の話を聞いてもいます。

そもそも人事評価の大きな目的のひとつとは
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評価を全員に見えやすくすることで、職員の納得性やインセンティブを高める
 →それによって各職員を、組織が求める人物像に近づけること
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であるはず。
今は問題職員であったとしても、自覚し、反省し、適切な異動が行われることで能力が発揮できる場合もあるでしょう。
だからこそ、上の流れが重要だと思っています。
そして、それでも、どうしてもダメなのであれば、厳格な評価と、順を追った指導・研修等を前提に、分限処分(≒クビ)の対象とすることも考えるべきでしょう。
そんな職員はいないか、存在しても極めて少数だと思いますが。

一方で、ここまでの話を考えていったときに、
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●組織が求める人物像ってどんなの?
●管理職が、それをきちんと評価できるの??
●そもそも、どこから、その評価の基準って出てくるの???
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といった話が当然、出てくると思うんですよね。
というわけで次回以降のブログで、その辺について述べていく予定です。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。