本日、臨時議会が終わり、以前ご報告したコロナ対策の補正予算も含め、すべての議案が可決成立しました。
というわけで、今日は、その内容に関連して、多くの方からご意見頂いているオンライン授業について。
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【ご参照】
西宮市のコロナ対策事業・第二弾の内容が発表されました。というわけで、その内容について、ご報告をば。@2020/5/15のブログ
オンライン授業の定義も様々あろうと思いますが、
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●リアルタイムで
●双方向でのやり取りを行う
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オンライン教育を進める考えは、市教育委員会にはないのだそうです。
理由は
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●公教育には、ひとしく全員に提供する義務がある!
→現状では、それを達成することが不可能!!
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ということに尽きるそうな。
が、この主張、各家庭のPC・タブレット等の保有状況や通信環境について調査・把握し、そう言い切れるだけの材料を持ったうえでのものでもないようなんですよね。
「6月をめどに、きちんと把握するための調査を行いたい...」って、なんなんや、このスピード感のなさ。。。
で、もひとつ残念なのは「だから、これ以上できることはない!」的な感じで思考停止しているように見受けられることなんですよね。
「6月から学校も再開されるやろうし...」的な。
ぐっと譲って、先方の主張を認めるとしても、もっと出来ることあると思うんですよね。
例えば、以前、かなり厳しい意見を述べた学習支援「まなみや」。
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【ご参照】
昨日、開設された西宮市独自の学習支援サイト「まなみや」。でも、これ、かなりビミョー…だと思うのは私だけ???@2020年4月のブログ
その後、西宮の先生方で構成される「教科検討委員会」で作成した授業説明動画が掲載されるなど、内容は徐々に充実されています。
ここ、私の主張が反映された結果であるならうれしい限りですね。
一方で、このページの存在自体をご存じない方も少なからずいらっしゃいますし、一度も見たことがない!という方は、さらに大勢いらっしゃるはず。
教育委員会としては「かなり練った内容であり、自信をもって推奨できる!」ということらしいですし、だったらきちんと広報するべきでしょ!?と。
授業動画の配信だって、立派なオンライン授業の一環という考え方もあるわけで。
そして現状では
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●小学生は算数・国語
●中学生は数学・英語
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しかないですし、教科を拡充するのもマスト!だと思います。
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学習支援「まなみや」@西宮市HP
また、仮に「授業を双方向・リアルタイムで一日中ずっと!というのはハードルが高い...」という主張を認めるとしても、
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●朝の会・終わりの会等を配信し、決められた時間で見るようにする(もしくはZOOM等を利用して、できるだけ多くの児童・生徒が参加する形で行う)
●時間割を設定し、それに合わせて動画配信を見る、ドリル・プリントを解く
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ということだけでもできないのか???と。
この状況の中、かなり生活リズムが乱れている子供も多いと聞いています。
そこをよい状況にもって行くためには、単に「ちゃんとやりましょー」的な掛け声だけでは弱すぎると思うんですよね。
第二波・第三波がやってくる可能性が十分考えられることも含め、「とりあえず学校始まるから、それでええやん...」という話ではないと思っています、この問題。
そもそも、公教育の大きな目的の一つは一定の学力を保証し、格差を縮小させることにあるはず。
だったら、そのための方策をこそ考えるべきでしょ!?と。
そして、そこをしっかりと考え、できることをやっていくなら、それはコロナが去った後でも必ず役立つ財産になるはずだと思うわけで。
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●ハード面での制約が高い
●学校現場の抵抗が強い
●教育委員会から学校に対して、指示・命令的な形で話を進めることは困難
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という教育委員会側の主張もわかります。
でも、できることはもっとあるし、そこを少しずつでも進めていかないことには、より良い対応を実現することなんて不可能だと思うんですよね。
実際、進んだ対応をとっている自治体も多く存在するわけで。
というわけで、この問題追いかけていきます。
それでは今日のブログは、この辺で失礼します。