西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

決裂するべくして決裂した、芦屋市とのごみ処理場統合話。次に考えるべきは、市内に2つあるごみ焼却施設を1つにまとめることです!

2021-01-22 13:46:07 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

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市立学校・幼稚園・保育所や市立病院等での新型コロナ感染者確認状況、市内でのクラスター発生等、最新の情報は以下でご覧頂けます。
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2021年1月の記者発表@西宮市HP
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本日は、昨日ブログでお約束した芦屋市とのごみ焼却施設統合についての話の続きですよ。
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【ご参照】
芦屋市とのごみ処理場統合に向けた協議は決裂!&今年秋の小連体&中連体は中止になりました。。。

今回のごみ焼却場統合に関する経緯をザックリまとめると
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●本市が所有するごみ処理施設のうち、西部総合処理センターの老朽化が進んでいる
→市は2028年度の施設更新を目指して、整備計画の策定を進めてきた
●ごみ焼却施設はごみの量が増える(=ごみ焼却場の規模が大きくなる)ほど1トン当たりの建設単価が下がり、運営費も削減できる
→財政負担の軽減・エネルギー回収の高効率化・温室効果ガスの排出量削減等を念頭に、国が市町村に対して、ごみ処理施設の集約化等、ごみの広域処理を推進するよう推奨している
→これを受けて、市は2017年度以降、
 ・ごみ焼却施設の整備予定時期が本市と近い
 ・隣接しており、地理的条件も良い
という条件を満たす芦屋市と、断続的に協議を進めてきた
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というところかと。
私自身はこの話について、費用の削減が見込めることから一定、前向きに受け止めていました。
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【ご参照】
メリットを比較するなら、施設の建設費も含めた総費用で比較するのが当然でしょ?でないと結論がゆがんでしまいますよ!@ごみ処理広域化の話@2017年5月のブログ

ただ実際には、この話、かなり早い段階から暗雲が立ち込めていたんですよね。
石井市長は2018年6月議会で「2018年9月までに一定の方向性を示したい!」との考えを示していました。
にもかかわらず、結果が破談という形で示されるまで2年以上経っていることからも、そこらへんは明らかだと言えるでしょう。
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【ご参照】
ゴミ処理施設×芦屋市との統合については9月末までに一定の方針を示す予定とのこと。だったら、もっとスピードアップしないと!@2018年7月のブログ

また肝心の協議も続いていたとは言うものの
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●2017年11月~2018年11月まで約1年間中断
●2019年2月~2020年4月まで約1年2か月間中断
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検討会を開くことさえできない期間が、かなり長くありました。
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(上の資料から後、令和2年10月と令和3年1月に検討会議を開催。)

繰り返しになりますが、この話は、ごみ焼却場の老朽化に伴い
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●本市が所有する西武総合処理センターの老朽化が進んでいる
→2028年度の施設更新を目指して、整備計画の策定を進める
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という話です。
つまりは期限があり、いつまでも悠長に構えていられません。
それだけに、ほんとにまとめたいなら、もっと詰めてやらなきゃ、どうにもならないはずなんですよね。
1年2か月の中断を経て再開された昨年4月の検討会議以降、突然、市の動きが慌ただしくなったわけですが、それじゃ遅すぎるでしょ…

なお、ここまでモメたうえで、最終的に破談になった理由は
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●両市が、ごみ焼却場を別々に造った場合、建設費と20年間の運営費の合計額は西宮市312億円、芦屋市189億円の計501億円
→両市がごみ焼却施設を統合した場合、建設費と運営費の合計は計371億円と、130億円もの費用節減効果が見込まれる
→節減される130億円を、どのような割合で取り分けるかという点で折り合うことができなかった…
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というもの。
最終的には、西宮市と芦屋市で概ね50:50(≒65億円ずつ)で取り分ける、という話でさえまとまらなかったということらしいので、どうにもなりませんね…
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西宮、芦屋両市のごみ広域処理の検討会議が決裂@2021/1/21付・神戸新聞WEBニュース

ただ仮に、この話が50:50でまとまっていたら、今度は間違いなく、西宮市議会で大問題になっていました。
というのも、今回の話は
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●一般的に迷惑施設とされるごみ処理施設が、芦屋市から未来永劫なくなる!
→芦屋市のごみは将来にわたって、ずっと西宮市内のごみ焼却施設で受け入れることになる
●ごみ焼却施設はごみの量が増える(=ごみ焼却場の規模が大きくなる)ほど1トン当たりの建設単価が下がり、運営費も削減できる
→50万人近い人口を抱える西宮市と、人口9万人程度の芦屋市を比較すると、ごみ焼却場の統合によるメリットは圧倒的に芦屋市の方が大きい
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ことから、議会でも「西宮市の取り分の方が多い形でなければ、到底、賛同できない!」という強い声が、はっきりと示されていたので。
万一、協議がまとまっていた場合、ここら辺をどう整理するつもりやったんやろか???

さておき相手があることであり、協議が整わなかったこと自体は、やむを得ないと受け止めています。
が正直なところ、私自身は、大幅に譲歩してまでまとめるべき話だったとは思っていません。
というのも、上に挙げた要素に加えて
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●協議の過程において、ごみ処理施設の規模拡大によって大幅な費用節減効果を見込めることが明らかになった
→市内には東部・西部総合処理センターという2つのごみ焼却施設があり、両施設を統合すれば、長期的には芦屋市のごみ焼却施設との統合以上の効果が見込める
→今後は、両施設の統合に向けた検討を進めるべき!
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という次の対策があると考えているからです。

というわけで引き続き、今後の展開を見守るとともに必要な指摘・提案など行ってまいります。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。