妻が図書館で借りてきた「主人公は、ある年代まで大手銀行のエース候補として活躍したものの、途中で出世コースから外れ、子会社に出向させられた男性。定年退職後、あまりのやることのなさ、時間の進みの遅さに危機感を覚え、奮闘していく…」という流れの、このお話。
何の気なしに読みだしたのに、すっかり、のめりこんでしまいました。
なんか、すげー主人公の心の動きに共感できたぞ…
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で、なんだか、それとも通じる部分があるような話が、昨日の総務常任委員会で報告されたので、今日はそのご報告をば。
ザックリ言うと、
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●国の動きに則り、西宮市でも段階的に職員の定年を引き上げる
→それに伴って、様々な制度変更を講じることになる
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というお話ですね。
年金の支給開始年齢が引き上げられる中、「支給開始年齢まで、働く場所を確保するべき!」というのが国の大方針。
それに則る形で、公務員についても定年年齢の引き上げが進められています。
具体的には「令和5年度から2年に一歳ずつ定年を段階的に引き上げて、令和13年度に65歳とする!」という内容ですね。
一方で、公務員の給与制度は、きわめて年功序列的要素が強くなっています。
なので現行の給与制度のまま単純に定年年齢を延長すると、人件費負担が大幅に増加するのは明らか。
こうしたことから、西宮市では(というか、ほぼ全国的な傾向として)
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①60歳以後の給料大幅減額
②60歳で、いわゆる管理職からは外れる(=役職定年)
③55歳以降の昇給停止
(ただし③は、全国的に幅広く実施済。
西宮市は例外的に、昇給幅は半分になるが昇給し続ける形をとっていました。)
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という対応が行われることになるそうです。
それぞれの具体的な内容は以下の通り。
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①´
②´
③´
国の方針に則った形であるのは勿論のこと。
なんらかの対策を講じない限り、ただでも高い西宮市の人件費がさらに膨れ上がることになります。
そういう意味で、今回の措置は然るべきものだとは思っています。
役職定年についての説明にある通り「組織の新陳代謝を図り、公務の能率的な運営を行う」ことの重要性も言うまでもないですしね。
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【ご参照】
2019年度決算のご報告。 ~最大の問題は、人件費が高すぎることです!~ @2020年10月のブログ
一方で、そろそろ50歳が見えてきた私としては、なんか、これって「自分がその立場やったらテンション下がるやろうなあ…」と思ってしまうんですよ。
そもそも現在でも60歳定年で、その後は再任用という形で残っている職員さんも大勢いらっしゃいます。
そういう意味では「実質的には変わらない!」と言われればそうなのでしょうが、定年延長とセットとなると、また感想も変わってきそうな…
で、つらつら思うに、年功序列的要素(=勤務年数が長くなれば、自動的に給与も高くなる)が、きわめて強い給与制度であるからこそ、こういう見直しをせざるを得ないんやろうなあ…と。
そういう意味で、公務員のみならず、社会全体が遅かれ早かれ
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●職務を明確化!
→その職務に求められている役割を果たすことで昇進もするし、昇進しない限り、給与も上がらない
→それを徹底するため、役職者数は明確に定められており、そこに基づいて定員管理を行う
→よって年齢に関わりなく、管理職への昇任・管理職からの降格が行われる
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的な、いわゆるジョブ制に向かっていくんやろうな…と思ったりも。
これからますます少子化が進み、若者が貴重になっていく中、年功序列!な組織に若者が永続的に入ってきてくれるとも思いにくいですし。
しみじみ、いろんな制度が時代に合わなくなってきてるよなあ…と痛感します。
そして、それに対して、弥縫策の積み重ねで、どこまでやっていけるのだろうか???と思ったりも。
といった、とりとめない話は、このへんで。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。
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