市職員さんから教わって、軽い気持ちで見始めたところ、ドはまりしてしまった「人形歴史スペクタクル平家物語」@NHK。
とうとう終わってしまって、軽いロス状態。
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人形歴史スペクタクル 平家物語
しかし、人形であの情感出せるとか、ホンマすごいわ。
何十年ぶりかで、吉川英治さんの「新・平家物語」、読んでみよかな...
さて本題、今日のお題は「西宮市学校施設長寿命化計画」についてですよ。
当該計画は2019年2月策定で、眼目は『予算の平準化とトータルコストの縮減を図るため、「長寿命化中心・予防保全」の考えを取り入れました』という部分にありました。
従来、西宮市では「学校は建てたら建てっぱなし。これ以上使えないレベルまで痛んだら、壊して建替え!」というレベルだったのを考えると、ある程度、評価できる内容だと思っています。
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【ご参照】
築60年以上の建物が大量に存在する市立学校の校舎。この整備に、もっと本腰を入れて取り組むべきだと思うのです。@2018年2月のブログ
一方で計画の策定から5年が経ち、
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●インフレに伴う工事費用の大幅な増大
●市の財政状況の困窮化
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等、市を取り巻く環境に大きな変化がありました。
また、
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●安全性に加えてバリアフリー化の推進やトイレの洋式便器化、体育館空調の整備など学校施設に求められるニーズが増している
●児童・生徒数が大きく減少する学校がある
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といった要因もあります。
そこで、市は計画の見直しを実施する予定。
今月25日からパブリックコメントを実施するとのことで、先日の教育こども常任委員会で報告がありました。
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とは言うものの、内容自体に目新しいものはそれほどないんですよね。
それに正直、今から10〜20年後とかに
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●どのくらいインフレが進んでいるか?
●どれほど児童・生徒が減少しているか??
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といったことを考えたところで、「そんなん分かるわけないがな…」と思ってしまうわけで。
そういう意味で、この内容についての細かい議論をすることに、あまり意味はないように思えてならないんですよね。
むしろ重要なのは、将来、予想される課題に対応できるようにしておくことだと思うんですよね、私としては。
例えばですが、
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●公共施設の総量縮減を進める中、学校施設に各種集会施設等の機能を集約していくべき
→その段階に至った時、部屋の広さ等を柔軟に変えられるよう、教室間の壁を移動させやすいような作りにしておくべき
→学校の児童・生徒と部外者の動線を分けやすいよう、設計段階から考慮しておくべき
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等、ハード面の柔軟性を保つための考えは重要だと思うんですよね。
また
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●地域に関わらず、中長期的には児童・生徒数が減少していくことは確実
→将来的な減築に備えるべく、校舎を複数建てる(←不要な校舎を廃止できるように)、上層階をはつりやすいようにしておく等、設計段階から考慮しておくべき
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といったことも考えるべきだと思います。
そして、なにより、そうした対応を打てるようにするため、安定的な財政状況を確立することこそが超重要だと思っています。
あと、気になったのがプールの活用の話。
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プールの老朽化が進み、建て替えが必要となった場合には、多額の建設費用・維持管理費用が掛かります。
移動距離や授業時間の確保など、児童・生徒への影響を考慮しつつ、共用化や民間プール活用の課題整理を行います
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と書いてあるのですが、いやいや、だったら、とっとと始めたらええんちゃいますの???と。
近くにスポーツクラブがあったり、複数の学校があるなど、こうした取組を試験的に進めやすい学校は存在します。
そうした学校で、先行的に、こうした取組を進めることで教師の負担軽減にも役立つと思うんですけどね。
しかし、やっぱりフワッとしてるよな、この計画も。
こういう事例を見るにつけ、改めて、市が策定する計画全体の必要性について、疑問を持たずにいられません。
つくづく、作ることや見直すことが仕事になっている気がしてならないんですよね、私には。
こういう文化をこそ変えていくべきだと思っています。
と主張して、今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。