西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

「アサヒビール工場跡地問題特別委員会」が立ち上げられます。

2014-07-04 16:10:02 | 市政全般に関連すること

本日の議会にて、「アサヒビール工場跡地問題特別委員会」の立ち上げが決まりました。
委員会立ち上げの理由は「アサヒビール工場跡地問題について、議会として効率的かつ機動的に調査・審査するため」。
で、一回目は7/9(水)の午前9時30分から開催されることになりました。
うちの会派からは私が委員として出席することに決まりましたので、あわせて、ご報告いたします。

この委員会設立は、こちらでご紹介した決議が採択されたことを受けた流れの中でのもの。
なお、委員会設立に当たっては
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●そもそも我々・蒼士会は、アサヒビール工場跡地の購入に反対しており、委員会を設立する必要を感じない
●しかしながら議会の大多数が「委員会を設立し、熟議を尽くすべき!」という立場にある以上、委員会の設立に反対はしない
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という意見を述べた上で、設立に賛成しました。
我々は議会人ですから、賛成の立場であれ反対の立場であれ、議論を尽くすことは大切
なわけで。

で、ついでと言ってはなんですが、議会人としての話を、もう一つ。
「今村新市長が誕生したことで、『アサヒビール工場跡地の購入を進めるべきではない!』という市民の意思が、ハッキリ示された。
にも関わらず、議会が、いつまでも『アサヒビール工場跡地を購入するべし!』と主張しているのは民意の無視だ!
議会は、さっさと意見を改めるべき!!」
という趣旨のご意見を頂く機会が、とても多いと感じています。
お気持ちは、とてもよく分かります。
が、そこは、ちょっと待って頂きたいのです。

例えば、の話ですが。
市長選挙で前市長が当選していても、私はアサヒビール工場跡地の購入に反対の立場を貫いたと思います。
あれだけの論陣を組んで徹底的に闘ってきた以上、そうでなければおかしいわけで。
が、上のご意見というのは、言うなれば、選挙が終わったら、
「いや~、もうね、ずっと前から市長が仰る通り、アサヒビール工場跡地は買うべきだと思ってたんですよ!!」
てな感じのことを私に言え!というのと同じ話なわけで。
それは、ちょっときつすぎる話やな、と。
それって、「ほな今まで言ってたことは、なんやねん???」という話ですし、「そんなんやったら議員なんかいらんやん!!」という話でもあるわけで。

今回の市長選挙において、明確に新市長を応援していた議員は、私も含め3名だけでした。
これに対して、前市長を応援していた議員は約30名。
前市長を応援していた方々が「アサヒビール工場跡地を購入するべき!」という主張をされるのは、むしろ当然のことです。
で、そうである以上、「アサヒビール工場跡地を購入するべきだ!」と主張される方が圧倒的に多くなるのも、これまた当然のことです。
考え方や立場が違うだけで、そう主張している方々も、私達と同じく、その方が西宮のために良かれ、と思って主張されているはずですから。

だったら「アサヒビール工場跡地を購入するべきではない!」と考えている側がやるべきことは、むちゃくちゃシンプルです。
要は、議会の多数派が「アサヒビール工場跡地を購入しないと、こんな問題が発生するのでは?」と思っているであろう要素に対して、きちんとした対案を示すこと。
具体的には、
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●市立病院と県立病院の統合を、実現に向けて進めることが可能であること
●市立病院と県立病院の統合が実現した場合、アサヒビール工場跡地を購入しなくても「ここに建てられます!」という土地があることを示すこと
●アサヒビール工場跡地を購入しなくても、中央体育館・消防署が建替可能であると示すこと
●アサヒビール工場跡地を購入しなくても、跡地が乱開発されないですむ具体的な対策を示すこと
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というところかと。

委員会の設立は、こうした議論を深めていくための、とても良い機会だと思います。
それは間違いなく、よりよい市政を実現するためにも重要な話であるわけで。

繰り返しになりますが、是々非々です、私。
誰が言おうが良い話は良いですし、ダメな話はダメ。
納得できるところはできるし、足りないところは足りない。
そこを徹底的に議論するし、最後は現実に基づいた解決策を実施するしかない。
ただ、それだけの話だと思っています。
なので、そういうスタンスで、この問題にも取り組んでまいります。
引き続き、頑張ります!


一般質問のご報告@西宮防犯協会の不適切な支出について ②

2014-07-03 08:53:11 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

支出内容から記者会見の模様まで、なにもかもが衝撃的すぎる野々村竜太郎・兵庫県議の事案。
ネット上では「馬鹿受けした」的な意見が多くみられるようですが、私はドン引きしました。
言葉を失うな、これ。。。

私が怖いのは、こういうのが問題になることで
●議員なんか、こんなんばっかり
●やっぱり選挙なんか行っても意味ないわ
的なことを考える方が多くいらっしゃるのではないか、ということで。

けれども、そもそも彼が当選した選挙の投票率は38.05%。
もっと多くの方が、ちゃんと投票に行っていただいていれば、違う結果になったはずだ、という考えもあると思います。
一方で、それだけ投票率が低い、いわば固定票が力を発揮するはずの選挙で、こういう結果が出ていることには現職議員の一人として大いに考えさせられます。
それは「他の候補者より、この候補者の方が、ましでは?」と考えた方が多数おられたということでもあるわけで。

しみじみと自分の活動をしっかり行い、それを広報するための努力もしていかねばならんな、と。

というわけで一般質問のご報告の続きです。
今日は具体的な質疑の続きなど。
それでは早速始めます。

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【質問①】
2013年3月に西宮防犯協会を退職した市職員OBに対する餞別金として116万円を支給しているが、これは実質的な退職金であり、きわめて不適切な支出だと考えるが、市の見解はどうか?

【答弁①】
西宮防犯協会に事実関係を確認しましたところ、「餞別金の支給は、同協会の内規に則って理事会が決定し、総会の承認を得て支出されたものである。」とのことでありました。
しかしながら、市の慣例では、「市の補助金交付団体に再就職した場合、退職金は受け取らない。」こととしており、他にこのような事例がないことから、今回の餞別金支給は大変遺憾に思っております。
市といたしましては、この餞別金の財源は市からの補助金ではなく、同協会独自の財源が充てられたものでありますが、補助金の適正な執行はもとより、会員や市民から疑念をもたれることの無いよう、同協会には厳重に申し入れてまいります。

【要望①】
『市の慣例では「市の補助金交付団体に再就職した場合、退職金は受け取らない」こととしており、他にこのような事例がないことから、今回の餞別金支給は大変遺憾に思っております』『補助金の適正な執行はもとより、会員や市民から疑念をもたれることのないよう、同協会には厳重に申し入れてまいります』というご答弁でした。
実質的な退職金であることを認めたうえで、是正に努めることをお約束頂いたものと受け止めております。

今回の、この事案は以前、同じ団体で同様の問題が発覚し、大きな問題となったにも関わらず、また同じことを繰り返しているという点が、きわめて悪質です。
しかも、もう一点、きわめて悪質な点があります。
今回、質問を行うに当たり、事実関係を確認するため西宮防犯協会に会計資料の提供を求めましたが、資料の提供を拒否されました。
毎年、市から多額の補助を得て活動している団体が、自身の不明朗な支出に対する指摘を受けたにも関わらず、理由を示すこともなく資料提供を拒否するというのは、理解に苦しみます。
市が直接的な形で関与することは困難かもしれませんが、西宮防犯協会の体質改善に努めて頂きたい。
二度と同様の事態が起こらないようにすると共に、万一、起こった場合には責任を追及できる策を講じていただきたい。

【他の方の質疑が行われたため、要望にとどめた内容】
(防犯灯の維持管理を、防犯協会を通さず地元自治会と連携して行う直営に改めるべきでは?という話)については、先日の中尾議員の一般質問において「防犯灯の直営化を推進してまいります」「具体化について、関係団体や地域と十分協議し、連携しながら早期に進めてまいります」というご答弁がありました。
この問題については、これまでの議会質疑でも同様の指摘があったにも関わらず、全く前に進んでこなかった分野です。
新市長になったからこそ、このような方針が示されたものと受け止めており、高く評価します。

ご答弁頂いた通り、「防犯灯の直営化を推進して」頂きたい。

【質問②】
直営化に当たっては、省エネルギー・支出削減の観点から防犯灯のLED化を進めるべきと考えるが、どうか?

【答弁②】
ご指摘のとおり、直営化と併せ、省電力、経費節減の観点からも防犯灯のLED化も推進していく必要があると考えております。
先進他都市の事例等も参考にしながら、本市にとってどのような方法が最適なのかを調査・研究し、直営化と併せて具体的な検討を行いたいと考えております。
また、直営化にあたっては、関係団体や地域と十分協議し、連携しながら進めてまいります。

【要望②】
「省電力、経費節減の観点からも防犯灯のLED化も推進していく必要がある」「本市にとってどのような方法が最適なのかを調査・研究し、直営化と合わせて具体的な検討を行いたい」というご答弁を頂きました。
ご答弁頂いた内容に基づき、この機会にしっかりと対応を進めて頂きたい。

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てな感じです。

要望でも言ってますが。
防犯灯の維持・管理の直営化は、議会から再三「そうするべきだ!」と指摘してきた分野です。
が、それが、いくら言っても改められなかった背景には、今回明らかになったことも含めて「天下り先としての防犯協会の意義」みたいなんがあるんちゃうかいな???と改めて。
で、それが改められようとしているのは、間違いなく市職員出身ではない、新しい市長が生まれたことによる結果であるわけで。
改めて、こういう政策に関する是々非々の議論ができるのは、本当にうれしいことやな、と。

というわけで、今日はこれまで。
それでは失礼いたします。


一般質問のご報告@西宮防犯協会の不適切な支出について ①

2014-07-01 12:13:20 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

いよいよ蚊に悩まされる季節になってきたので、恒例のベープマットを買いに行ったのですが、どうやら、もう、あんまり売ってなさそうな。
というわけで、ついに「アース ノーマット」に切り替えました。
さて効き目や、いかに。

と、そんな話はさておき一般質問のご報告。
先週木曜日に行った一般質問を受けて、一部新聞紙に質疑内容に関連した記事が掲載されました。
↓内容は、こちら。↓
西宮防犯協会が内規に反して西宮市OBに退職金を払っていたことに関する記事一式

残念ながら私の名前は一度も出てきませんし、一部記事だけを読むと、そもそも何故こういうことが分かったのか自体が不明です。
が、これ、調べてツッコんだのは私です。
というわけで早速、そこに関連する部分の質疑をば。
それでは、どうぞ。

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大きな四点目、西宮防犯協会による不適切な支出についてです。

2006年3月に西宮防犯協会を退職した市職員OBが「市の補助金交付団体に再就職した場合、退職金は受け取らない」とする市の慣例に反して退職金を受け取っていたことが明らかになりました。
この事件はメディアでも取り上げられ、当時、大きな問題となりました。
通常の感覚を持っていれば、二度と同様の問題は起こらないはずです。
ところが私が調査した結果、2013年3月に西宮防犯協会を退職した市職員OBが「退職餞別金」として116万円を受け取っていたことが明らかになりました。

西宮防犯協会は、これについて『「西宮防犯協会役員等の餞別および弔慰等に関する要領」に基づいて支給したものであり、適切な支出である』と強弁しています。
しかしながら支給根拠としている条文は「協会役員等及び協会の関連する団体の職員等が、協会運営に顕著な功績を残した者については、理事会を経て、会長が特別の措置を講じることが出来る」というものです。
この条文に照らし合わせると、巨額の餞別を受け取った市職員OBの「顕著な功績」がなんなのか定かではありません。
また金額から見ても、「退職餞別金」という名前からしても、この支出が実質的な退職金であり、市の慣例に反することは明らかです。

そもそも、このような不適切な支出が発生する背景には、防犯灯の維持管理を市が直接行わず、防犯協会を経由して行っているという問題があります。
我が会派の木村議員、政新会の川村議員も指摘しておられますが、市から防犯協会本部・支部・分会を通じる過程で、補助金の一部を会費として無断で徴収するなどの不透明な会計処理が行われていました。
こうした実態があるために、今回のような不適切な支出が可能になることは明らかであり、このような現状は早急に是正するべきです。
それでは以上の内容を踏まえて二点、質問いたしします。

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てな感じです。
というわけで次回以降で、具体的な質疑の内容など。
それでは失礼いたします。