西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

緊急事態宣言が早期解除されたとしても「めでたし、めでたし...」になんてなるわけがない。事態の長期化を念頭に置いた学習支援策を講じるべきです!

2020-05-11 14:01:36 | 夢はぐくむ学びのまちを実現するために

本日、顧問を務めさせていただいている北口町自治会さんから「是非、役立てて!」ということで、お預かりした雨ガッパとゴーグルを西宮市役所・災害対策課に届けてきました!
本当にありがたいですよね、こういうお気持ち…
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なお西宮市役所は現在、市民の皆様に雨がっぱ・ゴ ーグル等の寄贈をお願いしています。
西宮市で収集したのちに、医療機関などに提供しているとのことですので、手持ちに余裕がある方がいらっしゃいましたら是非ご協力くださいませ。
以下に詳細を貼っておきます。
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医療用防護服や雨ガッパなどの寄贈のお願い@西宮市HP

で、ここからは別の話。
西宮市のみならず全国的にも、コロナの新規感染者発覚数が減少傾向になってきました。
こうした状況も踏まえ、緊急事態宣言の解除や学校再開に向けた動きが強まってきているように思います。
社会・経済情勢を考えるなら、然るべき判断なのでしょう。
一方で、かなり高い確率で「宣言解除→社会・経済活動の復旧(学校再開も含む)→感染者の増加→再度、宣言発令→最初に戻る...」という流れが続く可能性が高いことは、十分、考えておくべきなんやろうなあ...と。

学校の話だけで考えても。
今のままであれば、仮に5月の早い段階で学校が再開されたとしても、学習時間の確保が困難なのは明らかです。
一つには、上で述べた通り、今回宣言が解除されても、再度、同様の状態に陥る可能性が否定できないから。
もう一つは学校再開にあたっては、当然、三密対策が必要となるから。
実際、分散登校・学年別の登校日設定・午前午後の2部制・教科の縮小等の三密対策について、市教育委員会は「現在、検討している」趣旨、答えています。
 ↓
【ご参照】
【続報21】本日開催の臨時議会で、市独自の商業支援策は可決・成立。GW終了後の学校再開に対する考え方等も確認してもらいました。@2020/4/24ブログ
 ↑
検討した結果がどうなるかは今のところ不明ですが、さすがに、そこらへんの措置を講じないとは考えにくいですよね。
そして、そうなれば授業時数の確保が難しくなるのは明らかです。

こういったことを考えると、子供達の学力維持のための、もっと進んだ取組が必要なことは明らかだと思うんですよね。
こちらも上のリンク先に貼った通り、3週間ほど前の時点で、既に
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【質問】
オンライン授業実施に対する考え方は?
例えば通信環境・PCの保有状況等がハードルとして考えられるが、それらについての現況調査の必要性に対する考え方は?
 ↓
【答弁】
双方向の授業について、それを行うICTのインフラの状況やそれぞれの家庭のICT環境がどうなっているのかが重要であり、各学校や教育委員会で家庭のICT環境について現況調査を行いたい。
ただ、各家庭のICT環境はまちまちだと考えられることから、当初から行っているアナログ的な要素も継続していきたい。
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というやり取りがありました。
が、その後、「各家庭のICT環境」についての調査が行われている様子はないんですよね...
(※5/12追記 ブログをご覧になった保護者の方から、自分の子供が通う学校ではアンケートがあった旨、連絡を頂きました。学校ごとに状況が異なることも考えられることから、上の内容についてはお詫びして訂正します。)

また
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【質問】
インターネットによる授業配信に対する考え方は?
 ↓
【答弁】
特に、入学まもない小学1年生にとって必要と考えており、「まなみや」を使って作っていきたい
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というやりとりがあったものの、こちらも、あんまり進んでる様子ないんですよね...
(※5/12追記 と言っていたら、5/11から授業動画の配信が一部始まりました。ブログ更新時点では「順次、授業動画も追加します」という趣旨の連絡はあったもののなかったのですが、よかったです。)
「まなみや」自体もそうやけど、これでは、とても「子育てするなら西宮」なんて呼べんと思うんやけどなあ。。。
 ↓
【ご参照】
昨日、開設された西宮市独自の学習支援サイト「まなみや」。でも、これ、かなりビミョー…だと思うのは私だけ???@2020/4/21付ブログ

それぞれの自治体で所与の条件が異なる部分は当然、あることでしょう。
また、それぞれの考え方も、より重点を置いている場所の違いもあるのかもしれません。
なので、無条件に他自治体の事例と比較して、注文を付けることが必ずしも適切でない場合があることも、私なりに理解しています。
でも、こういう事例とかを見るにつけ、うらやましく思えて仕方ないんですよね。
 ↓
【ご参照】
「オンライン授業はできます」 広島県教育長に聞いた、“3種の神器”のそろえ方
 ↑
やる・やらない以前の話として、「行いたい!」と答弁した「家庭のICT環境について現況調査」さえ行われる様子がないのって、ホンマ一体なんなんやろな...と思わずにいられない。

という愚痴交じりの内容ですみません。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


【続報25】個人事業主への店舗賃料支援の申し込みが本日、始まりました&水道料金×基本料金を4ヶ月間減免することが決まりました

2020-05-08 17:24:59 | 主張・広報と活動のお知らせ

以下、お知らせ2件のみのブログです。


「店舗の家賃支払が困難になっている個人事業主に対し、市内に賃借している店舗の1ヶ月分賃料を市が支援」する「個人事業主への店舗賃料支援」の受付が、本日より始まりました。
詳細は以下からご覧いただけます。
 ↓
個人事業主への店舗賃料支援@西宮市HP  


本市でも、水道料金の減免が決まりました。
なお実施内容は以下の通りです。
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●水道基本料金を、4ヶ月間全額減免
●開始時期は7月検針分から(予定)
 ⇒奇数月に料金を請求される契約者は、5~8月分(7、9月検針分)
 ⇒偶数月に料金を請求される契約者は、6~9月分(8、10月検針分)
●申込手続きは不要
-----
 ↑
「本市でも」と書いたのは、阪神間7市1町は西宮市を除いて、すべての自治体がすでに水道料の減免を決定・広報していたから。
以下、本日付・毎日新聞WEBニュースの記事と、そこに記載されていた表です。
 ↓
新型コロナ 阪神間の自治体、水道料金を減免 西宮市は「対応検討中」@2020/5/8付・毎日新聞


水道事業は市が行うものであり、その減免は、市が単独で決定できます。
当然、早い段階から生活支援策のメニューとして挙がってきていても不思議ではなかったのが、西宮市だけが遅れたのはなんでやろ???
斜に構えた見方かもしれませんが「水道料金の減免は全世帯が対象であり、今回のコロナで影響を受けていない世帯にまで影響が及ぶ。それはいずれ、誰かが負担しなければならないものであり、困っている方をこそ支援するべきという視点からは整合性が取れない!」という話もあったのか???と思ったり。
それはそれで一つの見解だと思いますが、そうなると、このタイミングで「やっぱり減免します!」ということになったのも解せんなあ...
結局、単に出遅れてしまった...ということなんやろか???
それもそれで切ない話やなあ...
ほんで結局、下水道は対象外やねんなあ...

と個人的に思うことがありつつの、ご報告ブログでした。
それでは、これにて失礼いたします。


ちゃんと働いている人は、きちんとした人事評価を求めている。そんな当たり前のことが、アンケートに表れていると思うわけで。

2020-05-07 13:26:29 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

4/28以降、昨日までに市内で新たに発覚した感染者数は1名のみ。
その前からの感染者数の推移を見ても、明らかに市内での新型コロナの状況は抑えられてきているように思います。
  ↓

  ↑
もちろん、
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●PCR検査件数が少ない
●無症状者が存在するはず
●西宮だけで見ても意味がない
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等々、いろいろご意見はあることでしょう。
とはいえ良い経過であることは間違いなく、多くの方が厳しい状況の中、外出自粛にご協力くださっているからこそのことだと思います。
少しでも早く状況が好転し、平穏な日々を取り戻せることを心から願いたいと思います。

さて本題、本日は市職員アンケートの結果報告シリーズの続きです。
まずは前回ブログで取り上げた通り、人事評価に関してあがってきた意見を列挙します。
これまでと同じく、重複した内容も含まれているかもしれませんが、そこは複数の趣旨を含んでいるものと判断したということで、ご理解ください<(_ _)>
 ↓
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・働かなくても同じ給与が貰えてるなどの給与制度に問題がある。人事評価制度は始まったものの給与と連動していないため、する意味はない。働かない(と開き直った)人と同じ職場になるといくらやる気がある人でも腐っていく。(事務職・係長級)
・評価と給与について全く連動していない今の制度だと、失敗しても改善しても待遇は何も変わらないため、仕事への責任感が薄れているのではないか。(事務職・係長級)
・年数さえ経ていけば給料が上がるというシステムが不祥事につながっている。昇任したとしても昇任を拒んでいる人との給料の差があまりないことも要因。係長以上になった職員の待遇改善が必要。係長以上の職員になると超過勤務手当の額がそれまでの額からかなり減額される。責任ある立場の職員になったのに給料が減る。誰が魅力を感じるのか。一部のやる気がある職員にだけ負担を強いているような組織構造も要因。(消防職)
・中堅以上の職員の業務内容によって、給与や昇格への反映を盛り込んだ人事制度等、職員に常に緊張感を持たせることが必要ではないかと考える。(事務職・係長級)
・人事評価制度が不透明であるため。できる人に仕事を集中している。(事務職:係長級)
真面目にしていなくても年次で給料があがり、同期一律で係長になれると思うと仕事を真面目にするのが、馬鹿らしくなるのでは。(事務職・係長級)
・人事評価等を適正に行い、勤務態度等が一定の水準を下回る職員に対し、指導・研修を行う。(事務職:係長級)
・管理監督職の権限を強化し、職階制度で難しいと思うが責任割合に応じた給与体系にし、程よく厳しい職場風土にシフトしていくべきだと考える。(事務職:係長級)
・信賞必罰の制度を構築する。特に、成果を上げた場合の報奨制度が不十分(金銭や物ではなく、上司、同僚からの賞賛の声をかけるだけでも職員のモチベーションは上がると考える)。(事務職:課長級以上)
本当に成績不良の職員の処遇や上司と部下の給料の逆転など、モラルハザードを起こす要因を取り除くこと。(事務職:係長級)
・実直に仕事をしている者が報われ、人間関係を大事にしようとする職場環境づくり。(事務職:係長級)
・働かない者得にならない評価体制。(事務職:係長級)
・問題のある職員とそうでない職員の待遇に違いがあってよいと考える。(事務職:係長級)
・1.人事評価下位職員に対しての、昇給昇格勤勉手当の査定への反映の厳格化。2.中立的な人事委員会の策定、人事部門の強化。(事務職:係長級)
・仕事をしなくても法に触れない限り辞めさせられないため、組織に緊張感が無さすぎる。(事務職・係長級)
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また前回の内容と関連するものとしては、管理職に相応しい人材の育成・選抜に関わる内容も目につきます。
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幹部職員(部課長級)の登用は、部下の指導力も含め、能力、実績を適切に評価して行うこと。できないのであれば、むしろ年功序列に戻した方がいい。(事務職:課長級以上)
・人事評価制度を抜本的に変えるべき。具体的にはメンター制度の廃止、高い目標の設定、結果だけでなく挑戦する姿勢も評価、部下からの評価制度も新設。そしてそれらに基づいた昇級・昇格。そうすれば本当に良い上司・先輩しか上に上がれないので自然と雰囲気が良くなり、くだらない不祥事も生まれにくくなる。ただし、正規の職員だけでなく再任用まで含めて腐りきった職員はクビにする等、事前に膿は出し切るべき。(技術職:一般職員) 
管理職がどうマネジメントして、職員はどう行動すべきかということを庁内で一体的に議論できる仕組みをつくるべき。現在の人事担当者だけの会議体ではなく、もっと庁内全体に広げて知見を集める方法を総務局に考えて欲しい。(事務職:課長級以上)
部下が上司を人事評価する制度を導入するべきと思います。部下職員が上司をどう評価しているかを組織の上層部は把握する必要があると思います。評価する内容は、上司としての仕事の資質の評価ではなく、人間力が優れているかどうかだけで十分だと思います。(消防職)
・第3者による全員の面接をし、相対的な目ではなく絶対評価を行い、個も大事ですが全体の奉仕者として自覚を持ってもらう。上層部は綱紀粛正通知を行いアリバイをつくるだけでなく、個人に興味をもってコミュニケーションを積み重ねて危険な思想を持っていないか、孤立していないかを探る方法を検討してほしい。(技術職:係長級)
・管理職の管理能力という面も抑止効果があると思うが、管理職になるための昇任試験を設ける等、自発的な昇任制度が必要ではないかと考える。(事務職:係長級)
・管理職登用に試験制度(能力もない者を、年功序列で上げることを辞める)。(事務職:一般職員)
管理職に対する指導・支援策の充実が急務。マネジメントに対する意識改革を進めるべき。(事務職:一般職員)
・部下の面倒や相談事にも乗れない器量の無い職員を年功序列や上司へのごますりだけで役職につけたため、同僚や部下のやる気が失せた結果だと思う。(事務職・係長級)
・是は是、非は非とハッキリと物言える職員を登用して、ごますりや茶坊主的な職員の昇格を無くし本当にやる気や器量のある職員の昇格や配置をすること。(事務職:係長級)
・お友達人事と揶揄されるような人事の采配も組織の緊張感低下の原因ではないか。(事務職・係長級)
・情実人事も良くない。(事務職・一般職員)
・まず管理職を一旦解体し査定しなおした方が良い。(医療職)
■■■■■

管理職に関しては、必要に応じて、降格人事を行うよう訴える声があるのも印象的ですね...
  ↓
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・パワハラやセクハラをしたものは見せしめとしてでも降格させないと組織として示しがつかない。(事務職:係長級)
・不祥事を起こした職員に対して停職はあっても、強制的に降格という制度がないので、そのような制度を作る必要があると思います。(事務職:課長級以上)
・アンケートはよいが、部長クラスも不祥事をおこしていて、その対応が今一歩と感じる。真面目に勤めている職員の士気が下がる。(技術職:課長級以上)
・部下が上司を評価する仕組みを作り、不適格な管理職に対する降格処分を行う。(事務職:一般職員)
・問題をおこした職員が、一部減給等の処分を受けるとはいえ、ほとんど処分前と変わらない地位で復職しているが、即刻主事等の立場に落とせるように条例等を改正すべき。(事務職:一般職員)
・処分を重くする(降格など)。管理職が不祥事を起こしても管理職のままなのがあり得ない。一般職に落とすべき。外部監査、外部人材の登用。内部だけで考えても変わらないと思うので、第三者に協力を仰ぐべき。(事務職:一般職員)
・第三者委員会を設けることも必要ではないか。(自ら問題を起こした部長級すら降格させないような「身内に甘い」対応はいかがか。)(事務職:課長級以上)
■■■■■

つくづく見えてくるのは、内部でも給与・昇格等との連動も含め、機能する人事評価制度を求める強い声がある、という当たり前のことですね。
そして私見ですが、誇りと自覚を持って、意識髙く日々の業務に邁進している方であればあるほど、そうした思いは強いということかと。

ここまで取り上げてきた話で、人事考課・評価に関する問題点は、ほぼ網羅されているように思います。
というわけで次回以降のブログにて、そこらへんの話を整理して、私なりの考えをまとめて述べていきたいと思います。
それでは本日のブログは、これにて失礼いたします。


アフターコロナの世界で何が起こるかなんて、誰にもわからない。でも市の財政が、極めて危険な状況に向かうことだけは間違いありません!

2020-05-05 07:45:43 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

本日付・読売新聞阪神版に、以前、取材を受けたリゾ鳴尾浜に関する記事が掲載されました。
以下、ご覧ください。
 ↓
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鳴尾浜公園の運営議論
西宮市 施設修繕費など負担

西宮市南部の鳴尾浜臨海公園南地区の運営について、市が見直しできるかどうかを検討している。主要施設「リゾ鳴尾浜」は老朽化で2032年までに修繕費が計15~20億円かかる見通しで、市議会からは「民間委託を考えるべきだ」との声もあがる。
1992年に開園した同公園は約6.9ヘクタール。リゾ鳴尾浜やフラワーガーデン、芝生広場、海釣り広場などがある。リゾ鳴尾浜は鉄筋鉄骨地上4階地下1階建てで、延べ床面積約1万平方メートル。屋内外のプール、温泉やサウナなどを備え、フィットネスクラブもある。
リゾ鳴尾浜は市と阪神電鉄が株式各40%を持つ第3セクターが経営。大学教授らでつくる経営検討委員会の2011年の報告書では、当初の基本協定で市の負担とされた修繕費が阪神大震災の影響で支払われず、3セクが約1億3000万円を負担するなどし、09年度に債務超過に陥った。
市は11年度に約1億3000万円を支払い、公園駐車場の年間使用料約3600万円を免除。3セクが駐車料金から収益を上げられるようにするなどの支援策が奏功し、11~17年度は単年度収支が黒字になった。
しかし、市は年間約1億1100万円の建物と駐車場の使用料を免除しているうえ、17年度で9100万円に上った修繕費の負担があり、昨年1月、市議会建設常任委員会で、委員8人のうち5人が「売却や解体」「民間委託」などの経営改革を求める意見を述べた。当時の委員長を務めた渋谷祐介市議は「公園全体で有効な活用法を考えるべきだ」と話し、市は「民間活力の導入も視野に、調査を進めたい」としている。
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ちなみに、このリゾ鳴尾浜の平成 29 年度の収支は売上高4億5827万円に対して、経常損益は252万円の黒字。
とは言うものの、一見黒字に見えるのは、上の記事から引用すれば
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●「年間約1億1100万円の建物と駐車場の使用料を免除」
●「17年度で9100万円に上った修繕費の負担」は市がしている
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という役所特有の粉飾(?)が行われたうえでのもの。
あえて乱暴に言うと、実質的には「リゾ鳴尾浜は約4億5千万円の売上に対して、2億円近い赤字!」という、すさまじい経営状況にあるのです。
現下の状況の中、リゾ鳴尾浜は全館休業状態にあり、今年も大幅な実質赤字になることは間違いありません。
 ↓


もちろんリゾ鳴尾浜は、あくまで一例でしかありません。
が、現在の状況を見るにつけ、改めて、市が保有する施設や行っている事業を根本的・抜本的に見直すべきだと思うんですよね。

コロナによる甚大な影響が出ている中、様々な支援策を考えられる限り、速やかに講じるべきであることは言うまでもありません。
一方で、そうした支援策を講じる以上、市の貯金にあたる「基金」がどんどん減っていくことは避けられません。
来年度の税収も、まちがいなく大幅に減少することでしょう。
そんな中、のんべんだらりと、これまでと同じ市政運営を続けられるわけがないと思うんですよね。
コロナのことなど、全く想像もされていなかった時点で立てられた市の計画でさえ、10年後には、基金がほぼ底をつくと予想されていたわけで。

アフターコロナの世界で何が起こるかなんて、誰にもわからない。
でも市の財政が、極めて危険な状況に向かうことだけは間違いありません。
市政の一端を担うものとして、この状況下だからこそ、長期的視点に基づいて指摘・提言していかなければならない。
そうした責任を自覚し、しっかりと行動してまいります。
それでは本日のブログは、これにて失礼いたします。


西宮市役所のゆるみ・たるみの背景に、管理職の責任がある。そこを正していかなければ、役所全体の士気が上がることなど、ありえません!

2020-05-04 09:34:32 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

前回ブログの流れを受けて、西宮市役所の実情を訴える声をまとめたブログの続きです。
  ↓
【ご参照】
西宮市役所は「働かないおじさん」のパラダイス!? ~在宅勤務者の業務量の把握・進捗確認が必要です~ @2020年4月のブログ
 ↑
このような内容が内部アンケートで上がってくるってのは、どれだけ酷い状況にあるということなのか…と。
一方で現状に強い問題意識を持つ職員が少なからず存在し、こうした形で声を上げてくれたことに、一筋の光明を見るように感じています。
こうした声を拾い上げ、現状の是正に力を尽くすことは、アンケートの実施を強く訴えた者としての大きな責任ですよね。
そして、それを実現するためには、多くの方に、こういった酷い現状を知っていただくこと。
その上で具体的な改善策を持って、市に強く是正を求めていくことが重要だと思っています。
というわけで、その趣旨からの話です。

通常、このような状況が生まれる背景には
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●管理・監督責任を果たすべき、管理職に少なからぬ問題がある
 ⇒管理職の管理・監督権を担保する&適正に選抜・育成する役割を持つ人事評価・考課が、まともに稼働していないという問題がある
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ものと思います。
実際、その点を指摘する内容が今回のアンケートでも多く上がっていました。
というわけで以下、管理職の管理・監督責任等を問題視する趣旨の意見の一部を引用します。
以前のブログでご紹介したものと重複する内容も含まれていますが、ご容赦ください。
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明らかに不当な要求をしている市内部のものに対して、上層部がその圧力に屈して、その不当な要求を受け入れている現状がある。上層部が毅然とした対応をできずにいるのに、一般職員の士気が保てるはずがない。(技術職・一般職員)
●役職者(係長・課長)がチーム員の仕事に対する士気が上がる環境を作れていない。例えば、士気が下がる発言や態度が多い職員に対して、何も指導しない、業務が一人に偏っている状況でも、ぎりぎりでも回っているからと見て見ぬふりをする役職者が多い。職員がこのぐらいなら大丈夫、わからないだろうという考えに至ってしまうのは、役職者の日頃の組織管理不足だと思う。(事務職・一般職員)
●本人の責任であることは大前提ですが、見て見ぬふりなのか、見えていないのか注意しない管理職が多すぎます。その要因として、注意すると関係が悪化し、仕事が依頼しずらくなる職員が多く見受けられ注意することが困難であると思います。(技能・労務職)
●最大の要因は管理職(課長以上)の管理機能がしっかりと機能していないことである。管理職と現場に距離があり、課内マネジメントに興味が無いまたはその能力が無い職員が多い。現場に全く介入されない部下達は自ずと気が緩み、倫理意識も低下していく。(事務職・一般職員)
●管理職が一般職員を管理できていないと思われる。業務配分やコミュニケーションなどが不十分な管理職が数多くみられる。どこの部署も業務が増えている傾向があり、個人にかかる負荷が大きくなっていると感じている。また、個人モラルに頼るやり方は崩壊しており、不祥事が出ない組織の仕組みづくりを進める必要がある。(事務職・一般職員)
●管理監督職の部下への関心のなさや管理監督不足。(医療職)
●労務管理がいい加減であることが遠因としてあると思います。例えば、当日の勤務時間を過ぎても自席におらず、職場から連絡して初めて休暇申請をする職員がいたり、寝坊で時間休を取得する場合も勤務時間を過ぎてから連絡してきたり、周りの職員にお詫びの一言も無い。何も言わずに、30分以上離席する。スマホでニュースチェックばかりしている等。まさかとおもうような行動を取る職員がいます。また、上司がそのことで指導しないので、これでいいんだと思って、この繰り返しで適当にしてよいという雰囲気ができてしまっている。(事務職・一般職員)
●遅刻やさぼりが野放しにされており、管理職が名ばかりの存在の部署が多く、統制が取れていない。さぼっても減給や降格がないし、厳しく注意もされないので、低い意識のまま仕事をしている人が多い。(事務職・一般職員)
●倫理的な内容に関する不祥事(仕事中にスマホをいじる、自席にいない、度を越えたおしゃべり等)は、管理職がきちんと注意をする。(事務職:一般職員)
●個々の自覚が足りないと思う。重箱の隅をつつくのではありませんが、たかが5分、されど5分、定時出勤・退勤していなくても管理職が注意しない。小さなことから大きな不祥事につながる。(技能・労務職)
●所管業務への理解を深める努力を管理職から実践すべきなのにできていない。管理職の態度が組織の弛みを生み不祥事を続発させている。(事務職・係長級)
●公務員倫理以前の問題で、「周りの職員に迷惑をかけない」という意識がない職員が多くいると思います。残念ながら、自分さえよければという態度、風潮があります。上司が指導・注意をしないのは組合を怖がっているのか、忙しくて部下を見ていられないのかは分かりませんが、だらけた職場だとその雰囲気に流されてしまう人もいると思います。社会人としていい加減な働き方をしている人は、常識を欠けた感覚でいるから私生活で問題を起こすのではないかと思います。(事務職・一般職員)
●管理職や先輩職員が業務の適正な範囲を逸脱せず、職員として為すべきこと。社会人として守るべきルールを遵守させるよう、根気強く指導するとともに、職員間での言葉のキャッチボールを推奨していくことが肝要。(事務職・一般職員)
●本市は最近、係長を含む管理職が部下に対して、内容でなく理念を教える意識が欠如しているように思います。(技術職:課長級以上)
●早朝にきてる職員がいて何をしているのかわからないのを管理できないのも不祥事の原因と考えます。(事務職・係長級) 
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また、これに関連して「不祥事が発覚した際、管理職に管理・監督責任を問うべき!」という声も上がっています。
以下、その内容の一部を引用。
 ↓
■■■■■
職務に関することなのに管理責任者は処分されないという風潮があるから、これだけの事態が起こっていても、庁内にはどこか他人事という空気がある。通勤手当の不正や超勤の不正なのに本人の処分だけ?課長は?「組織として」おかしいのでは?(事務職・係長級)
部課長の異動が無いのは非常に問題を軽視している。彼らの言動、行動に問題を感じる。(事務職・係長級)
●組織を引き締めるために、一定の「連帯責任」をとることも必要。(事務職:課長級以上)
●優秀な職員が懲戒免職処分となっているにも関わらず、直属の上司の処分が甘すぎる。管理不行き届きを追求すべきであり、公務員らしいトカゲのしっぽ切り状態が続くようでは、同じような不祥事が続くであろう。事件に至る背景には、当事者のみに原因があるのではなく、その背景に上司からのパワハラ等があることを認識しなければならない。(技術職・一般職員)
■■■■■

まずは、こうした声がたくさん上がってくるような状況にあることを認識すること。
このことこそが、極めて重要だと思います。
改めて、直に声を聞くことの重要性を痛感しています。。。
 ↓


一方で、私自身は、現在の管理職を一方的に悪者とし、そこだけをゴリゴリに追及するつもりはありません。
そもそも管理・監督責任と教育・指導する権限は1セットであるべき。
にも拘らず、教育・指導しようにも、その背景となる権限がなければ、実際には難しい側面があるというのも容易に想像がつくところ。
そもそも管理職に、どのような役割を求めるのかが明示されてもいなかったわけですし、そこは組織としての責任という面も少なからずあると思うんですよね。
もちろん、それはそれとして「本来、管理職として果たすべき役割が果たされていない面がある」という現状については、厳しく顧みてもらわなければなりませんが。

個人的には、こうした問題に端を発する役所全体の士気の低下が、本市のコロナ対応にも表れている気がして仕方ないんですよね。
例えば、近隣他市では、ほぼ例外なく実施される水道料金の減免についても、本市ではいまだに実施方針が示されないなど、後手にまわっている感が極めて強い。
きわめて要望のつよい学習支援策についても、市全体として提供したのは、苦言を呈した「まなみや」どまり。
たまに、他市に先んじて方針を示したかと思えば、早々に撤回。
 ↓
【ご参照】
昨日、開設された西宮市独自の学習支援サイト「まなみや」。でも、これ、かなりビミョー…だと思うのは私だけ???@2020年4月のブログ
【続報15】急転直下・学校の臨時休校が延長されます!&公共施設も5/10まで閉鎖期間が延長されることになりました。@2020年4月のブログ

当局が厳しい状況に置かれていることはよくよく理解できますし、そこを一方的に断罪するべきでないことは、私なりに理解しています。
でも控えめに言っても、本市のこれまでのコロナ対応は、到底評価できるものではないと思っています。
もちろん原因は、役所全体の士気の低下だけではないのかもしれませんが…

閑話休題。
次回以降のブログでは、現状是正のためには絶対に必要な人事評価・考課に関する声を、ご紹介させていただきたいと思います。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


現在の状況で、最も避けるべきはコロナ感染が拡大すること。なので言うまでもない話ですが、在宅勤務を否定するつもりも、邪魔するつもりもありません。以下、念のため。

2020-05-01 14:04:41 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

昨年10月に実施された職員アンケート結果の一部を整理・掲載して、大きな反響を頂いたブログ。
 ↓
【ご参照】

西宮市役所は「働かないおじさん」のパラダイス!? ~在宅勤務者の業務量の把握・進捗確認が必要です~@2020/4/13付・ブログ
 ↑
こちらのブログは、
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●当日の勤務時間を過ぎても自席におらず、職場から連絡して初めて休暇申請をする。
●寝坊で時間休を取得する場合も勤務時間を過ぎてから連絡してきたり、周りの職員にお詫びの一言も無い。何も言わずに、30分以上離席する。スマホでニュースチェックばかりしている等、まさかとおもうような行動を取る。
●多数診断書を出して長期休暇(病欠)になっているのに、居酒屋で毎日飲んだり、元気に野球をしている姿が目撃されている。
●全く仕事をしていない、パソコンや窓口は苦手といってやろうとしない。
-----
といった「不良職員」の存在がアンケートの結果、公式に明らかにされたことを踏まえ「そうした職員に対する、きちんとした対処が必要!」という趣旨を訴える意図のものでした。
が、このブログについて「庁内で、私の意図と反した受取り方がなされている!」ということで、ある幹部職員さんから意見頂きました。
なので今日は、そこについて。

まず大前提としてですが、私は上で列挙したような不良職員は、あくまで全体の一部であり、多くの市職員は真面目に一所懸命、仕事に取り組んでいらっしゃることと思っています。
そして、そうした不良職員が一定数存在している現状は、他の多くの職員の士気低下につながることからも極めて問題だと考えています。
だからこそ、そういった職員を野放しにしている現状があることを問題視しています。
そして、
-----
●そのような不良職員に対する指導・教育、場合によっては厳しい対応が必要
 →その前提として、不良職員の職務・働き方の状況を把握する必要があるが、それができていない
 →なので不良職員の職務・働き方の状況を、しっかりと把握する努力をするべきだ!
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と考えています。
前回のブログは、そういった趣旨から述べたものであり、この度の緊急事態宣言下における在宅勤務時の状況を後々把握して、そこをチェックしていこうなどとは思っていません。
また現在の状況の中で、在宅勤務を推進する必要を否定するつもりもありません。

今の状況の中で、三密を避け、感染拡大を防止することが重要なのは当然です。
一方で、これまで在宅勤務を可能にするための前提整理など、西宮市役所では全くされていません。
である以上、「在宅勤務!」といわれたところで「できる仕事が、そんなにありません...」というのが正直なところだと思うのですよ。
だからこそ以前のブログでも書いているところではありますが、この機会を活かして業務の洗い出し・整理に取り組んでもらいたいと考えています。
ここら辺については、改めて記載しておくとともに、言いにくいであろう内容を、敢えて伝えてくれた幹部職員さんに、この場を借りて、心から感謝を申し上げます。

閑話休題。
不良職員にかかわる現状を改善するためには、管理職の管理監督責任や人事評価制度に関わる話は避けて通れません。
事実、そういった意見も、職員アンケートで多数出ています。
こういった生の声、とても大切だと思いますし、きちんと反映していなければなりませんよね。
そして、そうした内容を不愉快に思うのか、単なる興味本位なのか知りませんが、一部の部署等で犯人捜しをしているように漏れ聞くのは非常に残念です。

そういうのこそ絶対にやめるべきですし、それこそ厳しく追及するべき話だと思っているということ、この場で強く指摘しておきます。

今の時期に、こういった内容を開陳することで、無駄に公務員たたきを展開しているように思われるのは心外。
なので、上にアップしたブログの続きについては敢えて控えていました。
が、あの内容だけで終わっていると、かえって単なる公務員たたきに見られてしまいかねない面もあるんでしょうね...
というわけで次回以降、そこら辺の話についても踏み込んでいこうと思います。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。

PS.
SNSで知った以下のリンク先、国の支援制度の現状について、とても分かりやすく紹介されていると思いましたので、ご参考まで。
こんな感じの分かりやすい自治体版もできるといいですね。
 ↓
新型コロナウイルスにともなう あなたが使える緊急支援@自由民主党HP