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★難易度Ⅰ
本日は大阪中之島研究会でした。今後の取り決めなど盛りだくさんでした。陽明会は前にも申しましたが、研究会として残り、命理の研究に取り組んでいくつもりです。今後の課題も山積みだとも感じますが、ともかく方向だけでも決まったというところです。
いよいよ明日から、戌月に入ります。申、酉、戌と金旺の季節も終わりになります。四柱推命を学ぶものには戌は興味深いところです。どうも当ブログは土月のアクセスがアップします。
辰、未、についで戌ですが、蔵干は「最新四柱推命理論」では辛金と戊土です。丁火は認めません。というのも戌に火をみるというのは生旺墓絶論の三合会局によるものです。寅午戌で火に、巳酉丑で金に、申子辰で水、亥卯未で木というものです。寅午戌で火に化すわけですから、寅の中気に丙火をみたり、戌の中気に丁火をとるわけです。ですが、生旺墓絶論は否定し、旺相死囚休論をとっているわけですから、戌は辛金と戊土だけです。申酉戌と金の方局ではないですが、これは季節ですから、戌が金に加担しているのは当然かと思います。季節のエネルギーの流れからは極自然だと思われます。
またこのような観点から、金旺月の申酉戌には調候として丙火が必須です。季節がら、寒気が入っているということです。戌月は金旺、土旺ともに丙火は必須です。ですが、燥土で万物不生です。窮通宝鑑では戌月は金旺、土旺ともに丙火の暖照と壬水を言っています。燥土が壬水によって湿化することで蔵干の辛金が現れ、生金可能となった蔵干の戊土が辛金に、そして辛金から壬に流れて、生成発展の理があるのです。非常に舵取りが難しいと書かれています。
また一方でこういった理は考えようによっては戌は脆いということも言えます。万物不能では全く話にならないのですが、火を蔵さずに金を蔵しているということは常に水さえ見れば洩らして弱化する構えということになります。そこいらは陰とはいえ未の燥の加減とは違うところでしょう。未は丁火を蔵しています。燥は激しいです。
まずは金旺の戌は辛金2、戊土1の比率ですから、壬水にあたれば、土→金→水の流れは一気にできます。
土旺は辛金1、戊土3ですのでここはかんたん湿になるというわけではありません。壬水第一ですが癸なら根か水源が要ると言われています。ですが、金を蔵していることはまちがいありませんので減力は一気に可能です。
こうして考えると戌は金水側になるのが簡単ということです。命理は極めれば水火ですから、土を考えていても行きつくところはここですね。もちろん、水なく丙火にあえば、戌は燥が増すわけですから、ここは火の居所ともなります。蔵干に丁はなくても・・・・です。