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★難易度Ⅰ
本日命です。
癸巳
乙丑(水)
己卯
〇〇
丑月水旺の己土です。水旺ですので年支の巳は死令で不及。乙官殺は年干の癸水と丑中癸水に生じられています。乙は卯に通根しますのでかなりの強さです。日干は乙官殺には任じられません。己土は陰干ですので水多木多を畏れずの象ですが、八字からみても丙は必須のようです。
また己干用印と申しますので干の相性からも丙が最喜神となります。強力な乙を化官殺生身という意味からもさらに必要な干と言えます。己の根もほしいですが、陰干ですので根より丙です。
癸巳
乙丑(水)
己卯
丙寅 とします。
丙は寅の火源あって生日干とはなりますが、寅卯は化殺生身とも言えますが、月干の乙の剋はあります。乙の根の部分で化殺か・・・という程度。この八字でしたら、調候としての丙は弱とはいえ、最喜の丙です。さらに大運で天干に丙が巡るとさらに喜です。このときが本当の化官殺生身となります。八字では無理ですね。順行運でしたら、第一運に丙寅運が来ます。官殺の寅がありますが、この丙は火源の寅があって形はいいです。それでも官殺は忌の傾向は解けないので水面下での官殺の問題はあるとみたらいいでしょう。まず表面的な問題にはなりにくいのが丙寅だと思います。
また気が付きにくいですが、八字、大運の順行運に食傷の金がないし、なかなか来ないのが運が良いと思います。
こんな八字の女命がいたら、まずは大丈夫かとは思いますが、官殺だけは注意したいかと・・・結婚してもなかなか財官の問題はついて回りそうです。大運が木火と順行すれば火旺運ならまずは安泰でしょう。
逆に男命でしたら逆行しますのでまず、水旺運から金旺運へ西北に巡ります。これはいくら丙火あっても無理かと思います。もともとの八字が財官の水木が忌神なのですから、水財が原因での官殺の問題となって忌象が出やすいと言えます。
第一運は甲子運。財官の忌神運です。時干の丙が幾分か甲は化殺しますので少し和らぎますが・・・・やはり八字内の場所はどこでもいいから天干に丙火があるのは良かったという判断になります。無駄じゃなかったということです
また西北運を巡って食傷の金旺運になりますと・・・純金運が巡ります。
辛酉、庚申と天地に!!これをどうみるかといいますと、食神制殺していいではないか・・・・ですが、さてどうでしょうか!!答えは喜忌参半ということですが!!
再度、八字を・・・
癸巳
乙丑(水)
己卯
丙寅 に辛酉を重ねて見ましょう。
丙辛干合です。一方で乙も辛に剋の意はあります。大運の干合は専一とはならないです。卯酉もあって酉卯は減力。己土は高みの見物かもしれませんが・・・というあたりが喜のところですね。ところが残った酉にやはり洩らします。丑中己土からも洩らして酉金に。そしてまた丑中の癸水へと生水し、さらに乙や卯木を滋木培木となります。ここが忌なのです。八字、いえ、十字での生剋制化は一様ではなく、多様に作用しているということです。
お勉強になりますでしょうか??
★陽明会に入っていなくても、この正統命理にぞっこんという方々のためにも命理展開はしてまいります。陽先生の著書の範囲での解明ということですが・・・生剋制化に限ってのことです。
それ以上の内容は講座などに入って頂くのがよいと思います。