今日は良い天気のなりそうですが、
木曜日をピークに寒が戻るそうです。
作者の一年間の戦いも一旦休戦、、
と言ったところでしょう・・。
今年は、中隈系の出品が2種だけでした。
中隈系の競演というものが見れなかったのが
少し寂しい気もしますが、
例年、脇役で目立たない品種達がここぞと奮い立ち、
違った面を見出し、
見直すことが出来て、良い年だったと思います。
展示会は、作の披露会であり、
他の人の技術を盗む勉強の場であり、
品種の紹介場でもあります。
雛壇常連の名人達も、
お互い、作を競いながら
次の目標とする品種の品定めに余念がなさそうでした。
寒蘭とは、
坪を教えてもらい、
ホルモン立ち一本物を採取しても
開花まで小さい物で15年、、
大きい物でも早くて6年~8年を要します。
同じ坪採りだとしても、
10センチ離れた場所で採取しても、
同じ遺伝子を持った個体だとしても、
全く同じ花が咲くとは限りません。
また逆に、
誰が見ても見分けが付かないほど
酷似した花が咲くという場合もあるようです。
前回発表された品種よりも劣る個体も有りますし、
想像も付かないような良個体発見!
というニュースもチラホラ聞きます。
この所為が寒蘭愛好家を虜にする魔力
と言ったところでしょうか・・。
ですが、蘭採りに山に行くにはまず
山主の許可が要る訳で、、
対馬でもパトロールが始まり、
入山を厳しく取り締まわれています。
山に入っても、
他人様の山だという事を認識し、
モラルを持った行動を執って頂きたい。
ゴミは持って返る。
山は荒らさない。
無闇やたらに木を切らない。
いつまでも多くの人が楽しめる「山」
で有ってほしいですもんね、、。
追伸、、。
山採り素一本から、
「教えてもらったような花が咲くだろうか・・。」と、
数年、、数十年もの間、
気に留めながら思いを込めて、
作り続ける作家の根気強さには敬服致します、、。
春蘭愛好家とは一味違う「重み」を感じた今年の展示会でした。
俺も作り続けよう・・。