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ニッポンのゆる~い日常

“傲慢”中国が画策 沖縄を「琉球自治区」に…世界へアピール

2011-03-03 22:04:39 | 支那(中国)
“傲慢”中国が画策 沖縄を「琉球自治区」に…世界へアピール


http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110303/plt1103031620003-n1.htm


 中国海軍機が2日、沖縄・尖閣諸島に接近し、航空自衛隊がF15戦闘機を緊急発進(スクランブル)させる事態が起きた。領空侵犯はなかったが、同国の領土拡張への野心は無視できない。実際、中国系の新聞や雑誌、インターネットなどには「中華人民共和国琉球自治区」や「中華民族琉球自治区」といった文字が多く見られるようになっているという。

 「中国軍機が尖閣諸島にここまで近づくのは初めてだ」

 今回の事態を受け、防衛省幹部は苦々しげに語った。同省統合幕僚監部(統幕)によると、中国海軍のY8情報収集機とY8哨戒機は2日昼すぎ、東シナ海上空を南下、日中中間線を越え、尖閣諸島付近の領海から約55キロまで接近。その後、西に向けて方向転換した。空自南西航空混成団は、F15戦闘機をスクランブルさせたという。


 GDP(国内総生産)で日本を抜いて世界2位となったことで増長しているのか、最近の中国の言動は傲慢きわまりない。「月刊中国」日本語版の主編、鳴霞氏は次のように言う。


 「香港の知人から届いた月刊誌には『中華民族琉球自治区』援助準備委員会設立の公告が載っていました。ほかの中国系メディアにも出ています。関係者は『世界に向けて、中華琉球をアピールしていく』と話していました」

 中国語のサイトにも「中華人民共和国琉球自治区」や「中華民族琉球自治区」の文字が躍っている。一体、中国は何を狙っているのか?


 中国人犯罪者と対峙してきた元警視庁捜査官で「日本が中国の『自治区』になる」(産経新聞出版)の著書があるノンフィクション作家の坂東忠信氏は最近、「中華人民共和国琉球自治区の設立 琉球群島1000年の国家戦略の開始」という論文を翻訳した。それは驚くべき内容だ。


 《中国は1000年の発展のため、琉球群島(=沖縄諸島など)を回復し、中華人民共和国琉球自治区を成立させなければならない。『カイロ宣言』と『ポツダム宣言』は法律上、中国が琉球の主権を持つことを保障している。(琉球を)国防のための巨大な鋼鉄の長城となし、太平洋に向かう前進基地としなくてはならない》《中国は琉球を建設し、日本軍と米軍を東海(=東シナ海)から遠ざけ、琉球は中国の安全のための防波堤となるのだ》


 歴史も現状も無視した、ひどい内容というしかない。⇒【環球時報も“勘違い”論文】


 坂東氏は「中国政府はすでに『尖閣諸島は中国領だ』と公言している。人民解放軍の中には、日本への侵攻計画を呼びかける高級幹部もいる。『琉球自治区』の動きは民間(の論調)を装っているが、今後、世界中の中華民族と連携して圧力をかけてくる可能性もある。日本の政治家やマスコミはもっと警戒すべきだ」と語っている。

2011.03.03






【環球時報も“勘違い”論文】

中国紙、「沖縄は日本が不法占領」との論文掲載

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/442036/

 19日付の中国紙、環球時報は琉球(沖縄県)は明治政府が19世紀末に清国から奪い取ったもので、日本政府は今も沖縄住民の独立要求を抑え込んでいるとの趣旨の署名入り論文を掲載した。

 中国大陸に近い尖閣諸島(中国名・釣魚島)については中国領であることは明白で「日本には中国と話し合う資格もない」と結論付けている。

筆者は在日中国大使館勤務経験がある商務省の研究者、唐淳風氏。

 論文ではかつての琉球王国住民の大部分は福建省、浙江省、台湾付近の出身で、言葉も制度も中国大陸と同じだったと断言。

(共同)

2010/09/19 21:37






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先島への実戦部隊配備こそ急務

2011-03-03 09:00:08 | 正論より
3月3日付     産経新聞【正論】より



先島への実戦部隊配備こそ急務    中国軍事専門家・平松茂雄氏


http://sankei.jp.msn.com/world/news/110303/chn11030302480000-n1.htm



 ≪作戦「島を敵から奪回せよ」≫


 1996年1月下旬~2月上旬に、外国軍に占領された離島を奪回する自衛隊と在日米軍の統合演習が初めて実施された。コンピューターで部隊を指揮する指揮所演習、図上演習と呼ばれるもので、米軍横田基地で行われ、陸海空自隊員と在日米軍などの司令部要員約700人が参加した。

 演習の内容は公表されなかったが、こういうシナリオだったようだ。敵国がわが国を侵略し、その一環として、隠岐島のある島に中隊(約200人)規模を上陸させる。これに対して、陸上自衛隊の第1空挺(くうてい)団を航空自衛隊のC130輸送機で島に降下させる。海上自衛隊は輸送艦を派遣して武器などを陸揚げし、九州の基地からも航空機で補給する。米軍は空軍だけが参加して戦闘機で自衛隊の上陸作戦を支援、日米共同で島を敵の手から奪回する-。

 演習の想定地に隠岐島を選定した理由について、防衛庁(現防衛省)は架空の島にすると、竹島など隣国と係争中の島が対象とみられかねないと説明した。

 同じ年の9月、陸上自衛隊がレンジャー部隊を中心とする特殊部隊(約400人)を、10年計画で第8師団(熊本)に編成する構想が明らかにされた。西日本から南日本にかけての島嶼(とうしょ)防衛を目的とし、具体的には、外国の小規模部隊の侵入や武装難民の上陸に際し大型ヘリコプターで現地に急行する部隊である。ただ、竹島、尖閣諸島に派遣することは考えていないとされた。

 離島奪回は、それまで北海道にソ連の機甲化部隊が上陸してくるとの前提に立った対戦車作戦に日夜明け暮れしてきた自衛隊が、創設以来初めて行った演習で、筆者は自衛隊が南西諸島の防衛を想定するようになったことを示す画期的な変化だと評価した。




 ≪それから15年、牛の歩みに似て≫


 だが、占領された領土の奪回は大変であるのみか、多くの犠牲を伴う。それよりも取られないようにすることが先決である。取りに来た場合は、こうして反撃・阻止すると、訓練・演習を日常的に実施して明確にしておくことが必要である。それが「戦争抑止」であり、現代の軍隊の任務であろう。15年前の97年4月に出版した小著『続中国の海洋戦略』で筆者はそのようなことを書いた。

 奪回演習から約5年後の2000年8月、日本近海で活発化する中国艦艇などの動きに対応するため、防衛庁は九州・沖縄地区を管轄する陸上自衛隊に、離島防衛などを主任務とする部隊を新設する方針を固めたと報じられた。わが国政府はようやく中国の海洋活動に対応し始めたようで喜ばしいとはいえ、中国の海洋活動はその程度では片付かない、と同年9月4日付本欄で筆者は書いた。

 それから5年余り、筆者が最初に書いたときからちょうど10年を経た06年1月に、離島防衛を目的とした陸上自衛隊と米軍海兵隊による初めての合同訓練が、米サンディエゴ近郊の米海軍基地で実施された、と伝えられた。

 報道によれば、合同訓練は、中国軍の軍事力増大・近代化を念頭に、九州近隣の離島が特殊部隊やゲリラに攻撃されたとの想定で行われた。九州・沖縄地区の離島防衛を主任務とする西部方面普通科連隊(長崎県)の陸自隊員120人が戦闘服やウエットスーツに身を包み、夜間、離島に潜入して、島内に拠点を確保する指導を海兵隊教官から受け、上陸作戦で使用される特殊ゴムボートの操舵訓練や泳いで偵察に向かう際の泳法訓練も実施されたという。




 ≪南西諸島防衛、あまりに手薄≫


 それからさらに4年ばかりを経た10年3月、沖縄・南西諸島の防衛警備を受け持つ陸上自衛隊第1混成団(那覇市)が第15旅団に格上げされて、新編された。旅団化により兵員数は約300人増え、2100人になった。普通科3個連隊、沿海監視を担う偵察隊が編成されて、化学テロに対応する化学防護隊も新設された。

 離島作戦演習が実施されるようになって、15年の歳月が流れている。海空軍との連携を前提とした作戦がようやく具体化し現実化してきていることは評価できるが、百六十余の島嶼が列島線を連ねている南西諸島を防衛するには、あまりにも小規模である。

 東シナ海における中国の活発な活動に対し、日本は海上保安庁の巡視船2隻が常時、警戒に当たっているものの、それは尖閣諸島周辺海域だけで、海上自衛隊と航空自衛隊の航空機と護衛艦が南西諸島周辺海域の監視任務に就いているにすぎない。陸上自衛隊の部隊は沖縄本島以南の離島に駐屯していないばかりか、防衛警備訓練を実施したことすらない。

 沖縄とか南西諸島では、反自衛隊感情が強いとよくいわれる。しかし、筆者が何年か前に石垣と与那国島に行って、現地の人たちと話をする機会を得た折に、多くの島民は自衛隊の配備を歓迎していた。緊急時に本土や沖縄から駆け付けるのでは遅い。小部隊でいいから先島諸島に実戦部隊を配備することが急務である。(ひらまつ しげお)















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