二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

『食物』は大自然の大循環の賜物 2

2008年09月23日 | 食の智恵
太陽の光を源として、命のエネルギーは、水や空気や大地、そしてすべての生き物たちの中をいろいろに形を変えながら、大きく大きく循環しているのだ。大地に蒔いた種子はやがて芽を出し、土と水と空気と光に育てられ、葉を伸ばし、実を結ぶ。緑の植物は酸素を作りだし、人や虫や動物たちの食べ物となって命をつないでくれる。人や動物たちの糞は発酵して堆肥となり、微生物に食べられて再び土に返っていく。植物の体内を通過した水は、葉から蒸発作用によって空中に出て、冷やされて雨になり、その雨は再び作物の命を育てる。土から生まれたものは土に返り、天から地へと降り注いだ水は地で暮らす命を潤し、やがて地から天へと返っていく。宇宙は命に満ち、命のエネルギーは次々にリレーされ、大宇宙を循環しているのだ。

気がつけば、この宇宙に自分のものなど何一つない。自分のものと思っていたこの肉体さえ、天からの借り物にすぎないではないか。今日、私を潤してくれる命の水は、宇宙を巡り、明日はあなたの命の水となる。私とあなた、私と鳥、私と虫、私とニンジンを分けるものは何もない。すべては同じものだ。この宇宙にあるものは、すべて同じ重さで存在している。何一つ特別なもの秀でたものもない。何か一つ、欠けてもいけない。この宇宙のすべてのものを一つにつないでいるのが、循環の輪だ。これが、すべての生き物を生かしてくれる大宇宙循環の法則だったのだ。

『アトピーは自然からのメッセージ』 赤峰勝人 著より


昨今、よく話題にのぼる遺伝子組み換え食品。自然災害に強い、害虫に強いということで欧米では開発が進んでおり、相当量が現在市場に出回っています。しかし、気をつけなければいけないのは、一つの種からは一つの実しか取れないということ。普通、作物ができ、その一部から種子がとられ、後に子孫を残し次の年のために再び土に埋められ、再び芽を出すのが自然の原理原則です。

遺伝子組み換え食品の場合は、一つの種は一つの実しかならず、再び種子を買わなければ作物ができない仕組みになっています。遺伝子組み換えの特許を持っている会社、種子を開発している会社が儲かる仕組みになっています。偏った資本主義経済の賜物です。

このような食物が体に良いはずがありません

私たちは、自分の健康、地球の健康、宇宙の健康を考え、今の豊かな生活に感謝する反面、大切なことをみつめ直し、考え直していかなければいけません。そのことを『食物』『病気』を通じて、神様や仏様が、私たちに宿題を与えてくれているのかもしれません

自分の健康を守るのは、自分自身の思考と行動がすべてとなります。皆さん、食事を前にしたとき、食事をしている時に、ご家族とこのようなことを考えてみてはいかがでしょうか

二葉鍼灸療院 田中良和
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