二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

病にも感謝できると・・・

2008年11月13日 | 言葉のちから 心のちから
自分の内にその原因をみつけることができます。それは誰のせいでもなく自分の中にこそその根本をみつけることができます。

そうすれば、一転、そこから展開される人生は光り輝くものになるとは思いませんか。

≪病は、体の中の異変を教えてくれる貴重なサインの現れです。そのサインや症状があるからこそ、
「あっ、自分の体に、どこか悪いところがあったんだな」
「お医者さんに行かないと…」
「体に無理をさせていたようだ。休養しないと…」
というようなことがわかるわけで、だからこそ、そこから改善できるわけです。

だから病気になったということは、悲しいことでも、悲観的になることでもなく(もちろん、その病になってしまったことで、辛さや痛みがあったりするわけですが)、そもそもその病気にならなかったら、そのまま命をとられたかもしれないわけです。だから、症状が出てくれたおかげで、治すきっかけを与えられたということは感謝であり、大病をした人の中には、その後、本当に健康のありがたさがイヤというほどわかり、体を大事にすることを覚えた人や、この命があることの素晴らしさを感動的に知った人もいるのです。

すべてのイヤなことは、なんでもかんでもが諸悪なことではなく、その人の状態や状況から、良い方向に導くための必要課題であり、通過必須項目であったりします。

体はいつも、あなたを守るために、いろいろな変化や症状を、例え少しでも、軽い時からでも出しているのですが、体に目を向ける思いやりがないと、出されているサインに気づくことが遅れ、大事にいたったりもするわけです。疲れたなと思ったら、早く仕事を切り上げたり、早めに寝たり、ゆっくり休養をとったり、栄養のあるものを食べたりして、いたわることが大切なのです。

自分の体に感謝のない人は、それを感じていても、無視したり、なんのこれしきと無理を重ねがちですが、体があなたを生かそう、守ろうと、無言の中、懸命に働いてくれていることに感謝の思いがあったなら、恐れるようなことは起こるはずもなく、健康で、元気な状態をキープすることも簡単になってくるのです。≫

『ありがとうの魔法力』 佳川奈未 著


身体は約60兆個の細胞で成り立っています。24歳で完成した身体は、その後、リモデリング(新陳代謝)を命が尽きるまで繰り返します。ですからヒトは長ければ100年もの人生を歩むことができます。

「未病治」東洋医学ではよく使われる言葉です。数千年の昔から東洋では「未だ病まざる病を已(い)す」という予防医学を実践してきました。大病を患う前に対処するということです。

現代は、自然に則した生活、心、習慣、感覚などが急速に失われ、ストレスというものが世の中に充満するようになり、それが原因での病が急増しています。そして心身一如、心が乱れれば体が乱れ、体が乱れれば心が乱れ、病も複雑化してきています。

身体では睡眠時に1兆個もの細胞が、古くなったものと新しいものが入れ替わり(新陳代謝)、目が覚めた時には60分の1が新しいものに生まれ変わっているのです。神秘的ですよね。感謝してもしきれませんね。だから睡眠は大切なのです。

自分の体に感謝して、自分の体の内なる声も聞いてみることも大切なことです。
そして、鍼灸治療で、病になる前に身体のメンテナンスを行うのも一つの方法ですよ。

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント (2)
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