二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

妊婦さ~ん、大丈夫??

2008年11月16日 | 日常
昨日、夜に用事を済ませた後、ファミレスで一人休憩してました。軽い食事をしながら本を少し読んでいると、お隣の席に若い妊婦さんがこちらもお一人で着席されました。

”よかったね~貴重な命を授かって~”と心の中で思っていました。

読書を継続。

彼女は、エビフライとハンバーグ、リゾットを頼まれ、その後、メキシカン・ケサディーア、バナナクレープを注文されていました。

またまた心の中で、”そんなに~、大丈夫~、一人の体ではないのよ~”と旦那さんではありませんが心配してしまいました。

これは、おせっかいなことですかね。でも、医療や健康を仕事とする私にとっては、おせっかいなことではありません。いろいろな事情があると思うので口にしては言いませんでしたが(当たり前ですよね~)、本当に心配になりました。お母さんの体も、胎児の体もです。

精子と卵子が出会い受精し、胎児となり、産道を通り、この世に生まれ出てくるまでの十月十日(約300日)、赤ちゃんは、お母さんの胎内で5億年の進化の歴史を再現すると言われています。これは成長の形態を見れば納得します。

原始の海に単細胞生物であった受精卵が、どんどん卵割し多細胞生物となり、心臓が動き出し30日くらいで魚類になります。それから両生類、手が生え、足が生え爬虫類となり、哺乳類、そしてやがて人になっていきます。

そんな壮大なスケールの進化の歴史がお腹の中で営まれているのです。生命というのは神秘的です。ですから、それだけエネルギーが必要となるのです。エネルギーは母体から胎盤を通じて胎児に与えられます。

これこそ血の繋がりであり。母子関係の奥深さはここでもう形成されています。お母さんが食べた食物は腸を通して様々な栄養となり胎児に与えられます。お母さんが

同じものばかり食べて偏食したり
よく噛まないで食べたり
冷えたものを多く食べお腹(腸)を冷やしたり
肉類など蛋白源を噛まずに、多量に食べたり
胎児の栄養だとたくさん食べすぎたり

そうすると、胎児やお母さんの体もアトピーになりやすかったり、奇形になったり、病気になりやす体質になると言われています。食べ過ぎ、噛まない、腸を冷やすなど、これらは小腸での免疫機能を著しく低下させ、体に毒となるものを未消化のまま血液中に吸収させたり、たんぱく質などアレルゲンを物質転換することなくそのまま吸収させアレルゲンを体内(血液中)に蔓延させたりします。

お母さんの血液=胎児の血液&体液と考えると、胎児にどんな影響が及ぶかご理解できると思います。

初期の胎児は稚魚のような形をしていますが、これは古代の装飾品である勾玉(まがたま)のようでもあります。これは古代から継続している天皇家の皇位継承の時に授受される三種の神器の一つでもあるのです。

勾玉は我が国の特有なものであるようですが、数千年の昔からこの胎児の形が「生命と魂の象徴」であることを知っていたと考えると、さらに、ご先祖、歴史に感謝しないといけませんよね。

ちなみに三種の神器とは、八咫鏡(やたのかがみ:鏡で三徳の知を現わす)、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま:仁を現わす)、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ:剣で勇を現わす)です。

腸を健康に保つことは万病を防ぎます。とくに妊婦さんは胎児の生命も預かっているのですから、特に腸を健康にしてくださいね

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント (2)
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