二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

「核兵器のない世界へ」 イベント参加 ①

2009年10月18日 | 社会
10月11日(日)、午前中に星稜野球部の練習をみて、昼から2時の特急サンダーバードに乗り大阪へ向かいました。

目的は、NO NAKES青年ネットが主催する「核兵器のない世界へ」というイベントに参加するためです。大阪中央区の心斎橋にあるVEGASで開催されました。私がこのイベント(講演会)に参加した理由は、きくちゆみさん、のお話があったからです。
ゆみさんは、知る人ぞ知る平和・環境活動家ですが、派閥とか組織とかそのようなことは関係なしに、「自分が世界に対して、地球の環境に対して、できることをやらなければ!!」という強い信念で、基本的には個人で活動し、あるイベントを開催するのに賛同していっしょに活動してくれる人はこの指とまれ終了後は解散というスタンスで活動されている人です。それに、会ったことのある人は分かると思いますが、精神的にも非常に信念が強い反面、非常にピュアなものを持っている人であり、ウソはつけない、真実を追求している人です。だから皆に慕われ、いろんな所から講演会に声がかかるのでしょうね。

また、ゆみさんは千葉県の鴨川市にお住みになり、自然農法でいろいろな作物をつくり自給自足を目指し、さらに住んでいる家も古民家をご自身で改築され、最小限のエネルギーの利用を心がけておられます。また、日本に限らず世界を走り、ご自身の活動を広げておられます。実践から得られる言葉は重いですし、真実がたくさんです。ということで広い視点からのお話が聞けるということで、時間がちょうど空いたので急遽、大阪まで飛んでいったのでした。

さて、今回の講演会は、きくちゆみさんとNO NUKES青年ネット共同代表の鈴木 久さんのお話でした。このNO NUKES青年ネットというのは、”「ヒロシマ・ナガサキ」の悲劇を体験した被爆国日本の青年として、被爆者の悲劇を継承し、人類滅亡をもたらす核兵器の即時廃止を求めて”2009年7月18日に結成された、ゆるやかに結びついたネットワーク運動だということです。自分のやれることからやって行こう!ということですね。10代から30代の青年で核兵器廃絶を実現したい人ならどなたでも会員になれるそうです。私は昨日40歳になったので対象外ですね

私はよくブログで、核兵器(戦争)や原子力発電について書きます。今回も核兵器廃絶に向けた講演会を聴きにいきました。平和活動家なのか環境活動家なのかと感じるかもしれませんが、そのようなものではありません。

私の職業は鍼灸師であり、国民の皆様の健康を鍼灸治療によってより良いものにしていき、豊かな幸せな人生を実現して頂くお手伝いするために日々努力させて頂いております。現在、人々の身体を考えてみると、様々な病気が出現し、原因不明の疾病、難病が年々多くなっており、ガン患者や脳血管障害の患者なども増加の一途をたどっています。

その原因はさておいて、核兵器や原子力発電が出す放射能は目に見えません。そして被曝すれば必ず人の細胞を遺伝子から傷つけ、様々な病気の温床というより、原因をつくり出します。原子力はウランを濃縮してそれを兵器や発電に利用するわけですが、まずウランを濃縮する段階で利用できないウランが出てくるわけです。これが劣化ウランと言われるもので、日本で出た劣化ウランはほぼ無償でアメリカを中心とした処理会社に渡されます。その劣化ウランは非常に硬く鉄をも貫くのでミサイルの弾頭として産まれかわり、戦争に利用されます。イラクやアフガニスタンにはこの劣化ウラン弾が合わせて数千万、億の単位で落とされました。劣化ウランはそれ自体では自然レベルの放射能しか放出していないのですが、これが衝撃を受け酸素と結びつくと酸化ウランという猛毒となって空気や水、土壌を汚染します。その空気、水、土壌から生まれた食物を食べた人は内部被曝するわけです。ガンや白血病、甲状腺炎などの発症にかかわる免疫機能がダメージ・障害を受けるのです。

原子力発電では、原子を核分裂させることによって次々に分裂を起こさせ熱を得て(臨界)その高温の熱を水で冷やすことによって蒸気を発生させタービンを回し電気エネルギーを得て私たちの家庭に供給されるわけです。ですから川や海や湖の近くに発電所があり、その水を利用するわけです。発電所には煙突があります。そこからは人体への影響はないとされていますが、放射能が自然レベルよりも多く排出されています。使い終わった水も冷まして放射能を除去して、ふたたび海などに排出されるわけですが、これも完全に放射能が除去されるわけではないですし、温かいまま排出されます。これだけ考えても空気と水は汚染され地球環境は破壊されています。地球温暖化で問題になっている二酸化炭素は、人類が排出するよりもっと海の温度の上昇が影響しています。二酸化炭素を温暖化の原因と考えるなら(疑問も多々ある)、温水を排出する原子力発電所こそなくしていかなければいけないと思います。

現在、日本のエネルギー開発の64%は原子力発電所に向けられています。石油や石炭の化石燃料を利用するのも、鉱物であるウランを利用するのも地球環境に悪影響を与えるという意味では同じでしょう。であるなら永続可能な循環型のエネルギーである太陽光、風力、地熱(日本は地熱の量は世界第3位だそうです)、海洋(波力、海流、温度差など)のエネルギー開発に向かっていくべきだと思います。現在、八ッ場ダム建設凍結などダム開発の問題が世間をにぎわせていますが、ダムがいるかいらないかの議論は別にして、原子力発電よりは、ダムによる水力発電や治水が必要であると思います。もし無駄というなら、建設予算で8000億円もかかる原子力発電所(あくまでも建設予算であり、さまざまな事故やミスに対応するとどんどん増えていく=国民の税金が注ぎこまれる)、処理するのには建設するより倍以上の予算が必要な原子力発電所こそ、国の予算を削減していき、核兵器とともに廃絶に向けていくべきだと思います。

また、原子力発電を利用すれば放射性廃棄物(核のゴミ)が出るわけです。現代の科学ではこれを完全に管理、処理するのは不可能であると言われています。これを青森県の六ケ所村の処理施設に集め、そこからプルトニウムを抽出し、それを再びエネルギーに利用しようとしています。また高レベル放射性廃棄物は体に害を及ぼさないレベルにまで管理する必要があるのですが、そこまで管理するためには100万年かかるそうです。誰が管理するのでしょうか 先ほどもお話したプルトニウムをウランと混ぜてエネルギー効率をアップさせ、さらに電力を得よう(簡単に言うと)というのがプルサーマル計画というのですが、濃縮ウランを燃焼するために設計されている原子炉で、プルトニウム(悪の大王のような物質という意味)を濃縮ウランと合わせて使うとどうなるでしょうか。小さい子でも分かりそうなものです。これを実験、研究もなく行おうとしているのですから恐ろしいのです。佐賀原発で行われようとしていたのですが住民の猛反発で中断しているようです。

というように、核兵器と原子力発電は繋げて考えるべきであり、未来の子どもたちのため、100年後、1000年後の未来のため、地球を汚染し、人類を滅亡させるような原因は根絶しておく必要があり、それが「今」であると思うのです。

講演会の話を書こうと思って前置きを書き始めたのですが、長くなってしまいましたので、講演の内容はパート2で書きたいと思います。

私たちは鍼灸師は、国民の皆様のため、身体のしくみ、病気の構造など勉強して真実を追求していくことは大切です。しかし、核兵器や原子力発電により、人が生きていくために必要な、空気が汚染され、水が汚染され、土壌が汚染され、地球全体が汚染されれば、いくら鍼を打とうが、灸をすえようが、病気自体はなくならないどころか、さらに増加し、新たな難病や奇病が生じる恐れすらあります。このようなことで、私は原子力発電や核兵器に関して興味があり話題にするわけです。また、現代の放射能汚染の怖いところは内部被曝です。空気や水や食物から間接的に被曝すれば生体濃縮といって小さいものほど汚染される率が高くなります。大人より子ども、子どもより赤ちゃん。赤ちゃんより胎児といった具合に、体への影響が深刻になっていきます。

一般のテレビや新聞の報道では、大きな利権に結びついた事象に関して、真実で正しい情報を得るというのはなかなか難しいと感じます。ですから、いろんな情報に耳を傾けるわけなんです。

私がこれらに興味を持つ理由は、他の人の幸せを願う私たちの仕事から生まれたものだとも言えるかもしれません。

おっとっと、長い、長い、ではパート2で講演内容をサッと書きたいと思います。 

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント (2)
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