二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

(財)東洋療法研修試験財団共催 生涯研修会 参加

2009年10月29日 | 鍼灸
10月18日(日)、あはき等推進協議会の主催で、(財)東洋療法研修試験財団 共催 生涯研修会が開催されましたので参加しました。

本当は、北信越高校野球大会に行く予定でしたが、先のブログでもお伝えしたような結果となりましたので…

≪プログラム≫
 日 時:平成21年10月18日(日) 午後1時~5時
 場 所:石川県社会福祉会館4階 中ホール
 講 演:①「医の倫理」
      ②「クリーンニードルテクニックについて」
 講 師:①東海医療学園 理事 杉山誠一 先生
      ②明治国際医療大学 准教授 今井賢治 先生
 主 催:あはき等推進委員会・石川
     (構成)(社)石川県針灸師会
         (社)石川県鍼灸マッサージ師会
         (社福)石川県視覚障害者協会
         (社)全国病院理学療法協会 石川支部


 司会の中田先生

石川県、富山県、福井県の鍼灸マッサージ師を中心に約80名が参加して開催されました。10月は私もそうなのですが皆様、行事が多い時期でもありますので、研修会でも多くの参加は難しいですよね。足を運ばれる先生方は自分の仕事に対する意識は高いのだと思います。

講演①では、医の倫理とは、インフォームドコンセントと自己決定権、バイオエシックス(生命倫理)とは、施術者としての倫理、患者(家族)とのコミュニケーションなどの項目を分かりやすく説明して頂きました。
その中でも、「バイオエシックス」については勉強になりました。鍼灸院に来院する患者様においては「生死」を分ける、あるいは判断するような疾病というのは稀であると思います。しかし、当院にはガンを患った患者様も来院されてますし、患者様の死の寸前まで治療させて頂いた経験もあります。また、東洋医学研究所での体験などから、鍼灸院においても「生死」を考慮して患者への対応を探究するバイオエシックスのような考えは必要だなと感じましたし、常にそれを頭の片隅において治療することも重要だと思います。その他、患者様やご家族との対応で自分が傲慢な態度をとっていないか…いろいろと勉強になりました。



 講演① 演者 杉山先生(上)  座長 高田先生(下)



講演②では、クリーンニードルテクニックについてのお話でした。これは、演者の先生が開発された”感染を防ぐための、今、最も優れた鍼の刺針方法”のことです。鍼を刺す時は少なからず細菌感染をする可能性があるわけですが(患者様には影響はありませんし、最新の注意を払っています)、より細菌感染が少ない方法を追及され研究されています。「そこまでやる必要あるんかな」と思いましたが、世界において日本の鍼治療が評価される場合、日本の鍼を打つ方法がネックになる可能性が高く、バッシングされる恐れもあるためだということでした。その対策でもあるんですね。
先生のグループが開発したクリーンニードル(鍼)も実際に見せて頂きました。使い勝手は悪くありませんが、なんせ高値なんですよね。もう少し安くできるようになると普及するのではないかな~と思いました。感染に対しての意識を高めるうえで勉強になりました。



 講演② 演者 今井先生(上) 座長 定池先生(下)


 


 閉会の辞 林 先生

研修会終了後、15分ほど、11月8日(日)に開催される、かなざわ市民マラソンのランナーケア活動の説明を参加者に残って頂き説明いたしました(担当者でありますから)。
な~んと、その後は白山市で友人の結婚式の二次会に招待されていましたので、酔耀会の松邑先生に愛車で送ってもらったのでした。
帰宅は、翌2時とひじょ~に充実した一日でした 

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする