二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

石川県針灸師会 生涯研修講習会 参加

2010年06月05日 | 鍼灸
5月30日(日)、星稜野球部の練習試合を観たあと、石川県針灸師会の生涯研修月例講習会に参加してきました。

○生涯研修月例講習会
  日 時:平成22年5月30日(日) 午後7時~9時
  場 所:粟崎町民会館
  演 題:『一灯照隅』 目を養う 指を養う 心を洗う
  講 師:かわもと針灸院 院長 川本力雄 先生


川本先生は、私が鍼灸の世界へ足を踏み入れるきっかけをつくって頂いた先生です。
星稜高校野球部時代、補欠でありながらよく怪我をしたときに治療して頂いたのが川本先生です。そして、現在も星稜高校野球部の選手たちはお世話になっています。私も先生の後をついで星稜高校野球部のトレーナーをやっているわけですが、まだまだ未熟者です。


 講師の 川本力雄 先生

先生の話は、常に自分の中に眠る向上心を刺激して頂けるような内容と、話し方と、オーラがひしひしと感じられます。お話を聴講することが、常に勉強なんですよねまた、川本先生も執筆者の一人である『鍼灸臨床のコツ』(医道の日本社編集)の中からのお話もありました。

さて、内容の方を、メモと頭に残っているところから記しておきたいと思います。

○題名の『一灯照隅』とは、佐藤一斎「言志四録」の中に書かれている言葉。まず自分の足元をよくみる。足元がしっかりしなければ何もできない。その足元を照らす灯とは「志」、「信念」である。そうして自分なりの花を咲かせる。

○治療はアートであり、治療師はアーティストである。患者さまの体を、自分の技を使ってどのように美しく、力強く、創り上げていくか、そんなことを思いながら臨床に取り組んでいる。

○身体は皮膚から骨まで、幅広く、その全てに触れて身体を診ることが大切。

○鍼灸師はもっと患者さまの身体を触るようにする。按摩・マッサージ・指圧の免許があるなら、体をもむようにして母指を鍛え、急所を触れるようにすることこそ、治療点をみつけることができるセンサーとなる。手はセンサーである。

○身体を診る場合は、頭のてっぺんから足の先まで、外側、内側、前後、と全体的にバランスをチェックすることが大切。

○掃除をすること、洗濯をすること、タオルをたたむこと、靴を並べること、挨拶、服装、など日常生活や環境というのは、その人の心が反映される。人間性であり、個性である。そのような所に目がいく感性を磨くことが大切。それが患者さまとの関係、臨床能力にも関連がある。

○患者さまの声に負けない挨拶をする。スポーツ、武道でも「礼に始まり礼に終わる」という。挨拶や声かけは、臨床に限らずコミュニケーションには必要なことである。わかっていると思うが。

○私の鍼灸治療は、その場で効果を出せることを目標とする。

○私の常用穴。

○その日、その日の患者さまの身体の状態を把握し、オーダーメードの施術を行う。毎回、体は違う。

○安心感を与えて診療を進めていく、それぞれの工夫が必要。

○大阪での修行時代の辛さ、悔しさ、一所懸命やってきたことが、現在の臨床や活動を行うバネになっている。

○従業員と、同業者と、弟子と、患者さまと、本音で話す。

○鍼灸術は「利他の心」「涵養の心」こそが大切であり、決してお金儲けに走ってはいけない。

○脊柱の際、皮膚鍼、運動鍼など適材適所、患者さまが楽になる手技を行う。

○古典は臨床より生まれたもの。しかし歴史の流れにおいて、そうでない部分も多い。古典を臨床に当てはめる考え方には疑問を持つ。臨床から古典に類似性を見出すことが大切だと感じる。


川本先生の話は多彩で、レジメはあるのですが、いろんな方向へ話が飛んでいき、しかし、最後にはストーリーが出来上がり、全ての内容を網羅しているというものです。なかなか勉強になります。

上記の内容の他にも、鍼灸との出逢いから、修行時代、金沢へ来てから開業するまで、そして現在までのお話もありました。

川本先生にはこれからもお元気に活躍いただき、ご指導願わねばなりません。特に私は星稜野球部の選手を治療していますので、なおさらです。
最近、野球選手のコンディションづくり、身体調整の難しさをさらに感じております。ここは結果が全ての世界ですからね。ここが私の飛躍の時なのかもしれませんが…

たいへん疲れましたが、充実した一日でした。 

二葉鍼灸療院 田中良和
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星稜 練習試合 (対 尼崎小田)

2010年06月05日 | 高校野球
5月30日(日)、久しぶりに一日、星稜野球部の練習試合を観ることができました。ありがたいことです。

 練習試合   星稜高校野球場

 星稜尼崎小田(兵庫)


次週に北信越大会を控え、どのような試合をするのか楽しみでした。身体のケアで数人の選手の治療をさせて頂いていましたので、楽しみも倍増するというものです。
また、治療しながら、春の石川県大会では結果を出せなかった選手の近況を聞いたりしていましたので、その選手の調子や、どんなチームに成長しているのか、それを観るのも楽しみなんです。

先週の東海方面への遠征で、鳴門高校や東邦高校と練習試合を行い、いいゲームができたようです。チームも波に乗ってきているようなので、これから私の責任も重くなると感じています。 これもまた、いい緊張感、いい刺激になり、私の内に秘めたパワーを引き出してくれるので~す

北信越・石川大会より打撃は順調です。この時期では今までにないくらい腰の据わった、キレのある打撃をしています。打撃は水ものですから、相手投手が素晴らしいピッチングをすればなかなか打てませんが、打てなくても自分のスイングをする、軸を崩されないことが大切です。それが凡打であっても、次の打席に繋がります。
今の星稜打線はそんな状態です。そして何より試合の話を選手に聞いていると、その打席で、その試合で、その欠点を修正できる選手が多くいることです。これが何より強くなってきた秘訣なのかな~と感じますね。



今日の試合は、相手はそう強いチームではありませんでしたが、皆、自分の目標を持って試合に臨んでいます。北信越大会に出るのと、出ないのとでの意識の違いかもしれません。細かい所のイージーミスが気になりますが、その辺りは夏の大会に向け、まだまだ時間がありますので、修正していけば問題なしでしょう。




 尼崎小田ベンチ

何よりも投手が充実してきているのが今年の強みです。計算できる投手がチーム内でしのぎを削っています。これはいい切磋琢磨ですね 一年生の投手に”ワクワクする球”を投げる選手がいます。まだまだ荒削りですが、本当に将来が楽しみだな~と思いますね 2年生、3年生にも、素晴らしい投手が多くいる今年の星稜は、一味ちがうと思うのは、私の贔屓目でしょうか… まあ、夏の石川大会が終わった時、その答えが分かるでしょう



 二人ともいい球を投げます


 守備を鍛えろ 声を出せ 気合いだ~


 おまけ だ~れだコレ

最近、気候が不安定であり、一般の方々も体調のすぐれない方が多くいらっしゃいます。お蔭さまで当院は非常に忙しいのですが、選手たちもこれからの体調管理が大切になってきます。

選手が、心も身体も充実して試合に臨めるように、ケアをしっかりやっていきます。これからが夏の甲子園の道のりへの最終段階にさしかかるわけですからね。

まずは、北信越大会の覇者となれ 星稜の選手たち 


 試合終了後も反省を込めて練習、練習

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント (2)
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