5月30日(日)、星稜野球部の練習試合を観たあと、石川県針灸師会の生涯研修月例講習会に参加してきました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en3.gif)
○生涯研修月例講習会
日 時:平成22年5月30日(日) 午後7時~9時
場 所:粟崎町民会館
演 題:『一灯照隅』 目を養う 指を養う 心を洗う
講 師:かわもと針灸院 院長 川本力雄 先生
川本先生は、私が鍼灸の世界へ足を踏み入れるきっかけをつくって頂いた先生です。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
星稜高校野球部時代、補欠でありながらよく怪我をした
ときに治療して頂いたのが川本先生です。そして、現在も星稜高校野球部の選手たちはお世話になっています。私も先生の後をついで星稜高校野球部のトレーナーをやっているわけですが、まだまだ未熟者です。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_cry.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/33/b747854114eb14e8806d0dd997828975.jpg)
講師の 川本力雄 先生![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/shootingstar.gif)
先生の話は、常に自分の中に眠る向上心を刺激して頂けるような内容と、話し方と、オーラがひしひしと感じられます。お話を聴講することが、常に勉強なんですよね![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
また、川本先生も執筆者の一人である『鍼灸臨床のコツ』(医道の日本社編集)の中からのお話もありました。
さて、内容の方を、メモと頭に残っているところから記しておきたいと思います。
○題名の『一灯照隅』とは、佐藤一斎「言志四録」の中に書かれている言葉。まず自分の足元をよくみる。足元がしっかりしなければ何もできない。その足元を照らす灯とは「志」、「信念」である。そうして自分なりの花を咲かせる。
○治療はアートであり、治療師はアーティストである。患者さまの体を、自分の技を使ってどのように美しく、力強く、創り上げていくか、そんなことを思いながら臨床に取り組んでいる。
○身体は皮膚から骨まで、幅広く、その全てに触れて身体を診ることが大切。
○鍼灸師はもっと患者さまの身体を触るようにする。按摩・マッサージ・指圧の免許があるなら、体をもむようにして母指を鍛え、急所を触れるようにすることこそ、治療点をみつけることができるセンサーとなる。手はセンサーである。
○身体を診る場合は、頭のてっぺんから足の先まで、外側、内側、前後、と全体的にバランスをチェックすることが大切。
○掃除をすること、洗濯をすること、タオルをたたむこと、靴を並べること、挨拶、服装、など日常生活や環境というのは、その人の心が反映される。人間性であり、個性である。そのような所に目がいく感性を磨くことが大切。それが患者さまとの関係、臨床能力にも関連がある。
○患者さまの声に負けない挨拶をする。スポーツ、武道でも「礼に始まり礼に終わる」という。挨拶や声かけは、臨床に限らずコミュニケーションには必要なことである。わかっていると思うが。
○私の鍼灸治療は、その場で効果を出せることを目標とする。
○私の常用穴。
○その日、その日の患者さまの身体の状態を把握し、オーダーメードの施術を行う。毎回、体は違う。
○安心感を与えて診療を進めていく、それぞれの工夫が必要。
○大阪での修行時代の辛さ、悔しさ、一所懸命やってきたことが、現在の臨床や活動を行うバネになっている。
○従業員と、同業者と、弟子と、患者さまと、本音で話す。
○鍼灸術は「利他の心」「涵養の心」こそが大切であり、決してお金儲けに走ってはいけない。
○脊柱の際、皮膚鍼、運動鍼など適材適所、患者さまが楽になる手技を行う。
○古典は臨床より生まれたもの。しかし歴史の流れにおいて、そうでない部分も多い。古典を臨床に当てはめる考え方には疑問を持つ。臨床から古典に類似性を見出すことが大切だと感じる。
川本先生の話は多彩で、レジメはあるのですが、いろんな方向へ話が飛んでいき、しかし、最後にはストーリーが出来上がり、全ての内容を網羅しているというものです。なかなか勉強になります。
上記の内容の他にも、鍼灸との出逢いから、修行時代、金沢へ来てから開業するまで、そして現在までのお話もありました。
川本先生にはこれからもお元気に活躍いただき、ご指導願わねばなりません。特に私は星稜野球部の選手を治療していますので、なおさらです。
最近、野球選手のコンディションづくり、身体調整の難しさをさらに感じております。ここは結果が全ての世界ですからね。ここが私の飛躍の時なのかもしれませんが…![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_nika.gif)
たいへん疲れましたが、充実した一日でした。
二葉鍼灸療院 田中良和
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en3.gif)
○生涯研修月例講習会
日 時:平成22年5月30日(日) 午後7時~9時
場 所:粟崎町民会館
演 題:『一灯照隅』 目を養う 指を養う 心を洗う
講 師:かわもと針灸院 院長 川本力雄 先生
川本先生は、私が鍼灸の世界へ足を踏み入れるきっかけをつくって頂いた先生です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
星稜高校野球部時代、補欠でありながらよく怪我をした
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/eq_1.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_cry.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/33/b747854114eb14e8806d0dd997828975.jpg)
講師の 川本力雄 先生
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/shootingstar.gif)
先生の話は、常に自分の中に眠る向上心を刺激して頂けるような内容と、話し方と、オーラがひしひしと感じられます。お話を聴講することが、常に勉強なんですよね
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
さて、内容の方を、メモと頭に残っているところから記しておきたいと思います。
○題名の『一灯照隅』とは、佐藤一斎「言志四録」の中に書かれている言葉。まず自分の足元をよくみる。足元がしっかりしなければ何もできない。その足元を照らす灯とは「志」、「信念」である。そうして自分なりの花を咲かせる。
○治療はアートであり、治療師はアーティストである。患者さまの体を、自分の技を使ってどのように美しく、力強く、創り上げていくか、そんなことを思いながら臨床に取り組んでいる。
○身体は皮膚から骨まで、幅広く、その全てに触れて身体を診ることが大切。
○鍼灸師はもっと患者さまの身体を触るようにする。按摩・マッサージ・指圧の免許があるなら、体をもむようにして母指を鍛え、急所を触れるようにすることこそ、治療点をみつけることができるセンサーとなる。手はセンサーである。
○身体を診る場合は、頭のてっぺんから足の先まで、外側、内側、前後、と全体的にバランスをチェックすることが大切。
○掃除をすること、洗濯をすること、タオルをたたむこと、靴を並べること、挨拶、服装、など日常生活や環境というのは、その人の心が反映される。人間性であり、個性である。そのような所に目がいく感性を磨くことが大切。それが患者さまとの関係、臨床能力にも関連がある。
○患者さまの声に負けない挨拶をする。スポーツ、武道でも「礼に始まり礼に終わる」という。挨拶や声かけは、臨床に限らずコミュニケーションには必要なことである。わかっていると思うが。
○私の鍼灸治療は、その場で効果を出せることを目標とする。
○私の常用穴。
○その日、その日の患者さまの身体の状態を把握し、オーダーメードの施術を行う。毎回、体は違う。
○安心感を与えて診療を進めていく、それぞれの工夫が必要。
○大阪での修行時代の辛さ、悔しさ、一所懸命やってきたことが、現在の臨床や活動を行うバネになっている。
○従業員と、同業者と、弟子と、患者さまと、本音で話す。
○鍼灸術は「利他の心」「涵養の心」こそが大切であり、決してお金儲けに走ってはいけない。
○脊柱の際、皮膚鍼、運動鍼など適材適所、患者さまが楽になる手技を行う。
○古典は臨床より生まれたもの。しかし歴史の流れにおいて、そうでない部分も多い。古典を臨床に当てはめる考え方には疑問を持つ。臨床から古典に類似性を見出すことが大切だと感じる。
川本先生の話は多彩で、レジメはあるのですが、いろんな方向へ話が飛んでいき、しかし、最後にはストーリーが出来上がり、全ての内容を網羅しているというものです。なかなか勉強になります。
上記の内容の他にも、鍼灸との出逢いから、修行時代、金沢へ来てから開業するまで、そして現在までのお話もありました。
川本先生にはこれからもお元気に活躍いただき、ご指導願わねばなりません。特に私は星稜野球部の選手を治療していますので、なおさらです。
最近、野球選手のコンディションづくり、身体調整の難しさをさらに感じております。ここは結果が全ての世界ですからね。ここが私の飛躍の時なのかもしれませんが…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_nika.gif)
たいへん疲れましたが、充実した一日でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en4.gif)
二葉鍼灸療院 田中良和