二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

星稜 練習試合 (対 愛工大名電)

2010年06月26日 | 高校野球
6月20日(日)、本日、金沢市鍼灸マッサージ師会が「こどもすくすくランド」へ出展し、小児はり・きゅう・マッサージの体験治療をするわけですが、この時期は夏の甲子園大会も近く、星稜の選手を観に行くことも大切になるので、体験治療の方はお任せして、私は星稜の練習試合へ行かせて頂きました。

本日、いい天気に恵まれ、絶好の野球日和となりました。今日、どうしても行きたかった理由の一つが愛工大名電が練習試合の相手だということですね。

名古屋で修業中、最後の3年ほどは月に2回しかない数少ない休みを利用して、名電の選手の治療をさせて頂いたこともあり、星稜に次いで親しみのある高校なんです。

星稜の部長に「田中さん、今日はどっちを応援するんですか」と聞かれました。「星稜やよ」と言いましたが、実は…

 練習試合   星稜高校野球場

 星稜愛工大名電〈愛知)


さて、私が行った時には試合前の練習が始まっていました。星稜スタッフに挨拶した後、名電の倉野監督に挨拶に行ったところ、「おーいいところに来たー 実は…」と何かな~と思ったら、前日の試合で膝を負傷した選手が二人いるので診て欲しいとのことでした。
いや~これは本当に嬉しいことですよね。大事な選手を診療させてもらえるわけですからね。すぐさま診療に入ったわけです。



 選手の膝の鍼治療の様子 ちゃんと消毒もしてますから安全です

星稜の選手も午後から治療させて頂きました。今日は両チームの選手を治療でき、何か幸せな気分でした。本当はケガ人はいない方がいいんですがね



 愛工大名電ベンチ

試合は、投打ともに調子を上げている星稜がいい試合運びをしていました。打線は点数を取れるようになってくると大振りになり、そこから打撃フォームを崩してしまう傾向にあるのですが、今年はそれが全くありません。コンパクトに自分のスイングを心がけています。それに、一打席一打席、よく考えて、修正して、打席に立っているのが印象にあります。




相手投手からするとイヤな打線でしょうね。しかし、いい投手にかかるとそんなに大量点を入れることはできません。そんな時は、バントやエンドランなど、細かい攻めが重要になってきます。この部分の修正はまだできていません。ここがキッチリできるようになれば、夏は面白いことになるでしょうね



 星稜ベンチ&4番川口

投手陣は安定してきています。監督さんはどの試合、どの場面で、どの投手を使うか難しいところでしょうね。嬉しい悲鳴ですかまあ、バリエーション豊かな投手陣の調子は徐々に上がってきています。




2試合目は星稜先攻、名電後攻。この試合はシーソーゲームとなり、名電が9回裏に同点に追いついたところで試合終了…と、思いきや、名電の倉野監督が「監督さん(星稜 北川監督へ)延長戦お願いしま~す」とベンチの前へ出て叫ばれました。練習試合では珍しいことです。いや~これは勝ち負けに関わらず、名電、星稜両チームの選手にプラスになったのではないかと思いますね。引き分けでダラ~と終わるよりも、メリハリがあって本当に良かったと思います。それにしても倉野監督も元気だな~情熱が溢れてるな~と思いましたね



 サード池端 ボールに向かっていけ~

名電は、1試合目の1番バッター、2試合目は3番を打っていたバッターが光ってましたね。何か打ちそうな雰囲気があり、振りも鋭く、ボールをバットに乗せるのが上手いな~と思いました。後で聞いてみると、プロのスカウトからも注目されているとのことでした。

いいバッター、ピッチャー、いい選手というのは何かが違うんです


 名電の皆さんをウェーブで送る選手たち


 保護者会のお母さま方も選手と一緒にお見送り
 ついでに名電のバスも激写

夏の甲子園 石川県大会まで残り20日余りとなりました。治療院の中を舞をまうごとく飛びはねるくらい忙しのですが、選手のケアはしっかりやらせて頂きマッセ 

二葉鍼灸療院 田中良和
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6月 酔耀会(鍼灸手技療法勉強会)

2010年06月26日 | 酔耀会(すいようかい)
6月16日(水)、毎月恒例の酔耀会が開催されました。

毎月、活気あふれる会になっています。勉強に飢えているいやいや、ちょっと言い方が違いますね~ 鍼灸医療の向上、患者さまの苦痛を少しでも取り除いてあげたく勉強に燃えている若い先生方が多いということでしょう。私も含めてね…

☆内 容☆

・第59回(社)全日本鍼灸学会学術大会 参加報告
【太田・石田・豊島・宮川・田中:学会参加者】
今年の学会への参加しての報告が行われました。皆、それぞれ違う意見があり、同じ意見もあり、各々が聴講してきた演題と印象に残ったことなどを発表してもらいました。太田先生には今学会でのポスター発表のことを話して頂きました。次回は茨城県の筑波で開催されます。遠くなりますが、できれば酔耀会の皆さん全員が主席して頂けると嬉しいですね。

・症例報告:嗅覚障害の症例
【石田先生】
33歳、男性、ニオイも味も分からないという症例でした。18歳の頃より症状を有する慢性的な患者でした。鍼灸治療を行ったのですが(3回)特に症状に変化なく、患者は鍼をするとすぐに変化が現れると思いこんでいた様子。その辺りの患者とのコミュニケーションの取り方、治療方法などが議論となりました。また、患者の性格や心の状態を捉えることが大切ではないかという話も出ましたね。

・症例報告:身体機能低下に対する鍼灸施術の一症例
【藤田先生】
83歳、女性、下肢全体の圧痛、夜眠れないことが主訴の症例でした。要介護4、車イスでの生活をされています。糖尿病、骨粗鬆症、慢性貧血、高血圧、脳梗塞後遺症など多くの既往や現在進行形の病態があり、治療院の形態上、高齢者が多くなる藤田先生ならではの症例です。鍼灸治療により、主訴は改善されていないものの、その他の随伴症状が改善され、生活の質(QOL)も良好になっており、患者自身も喜んでいる。であるから、主訴の改善、消失にこだわらず、身体状況を診ながら治療を継続して、体調を整えていけばいいのではという結論でした。まだ経験の浅い先生ですが、しっかり治療をしているな~と感じました。

・症例報告:初めての不妊症に対する鍼灸治療
【吉田先生】
34歳、女性、妊娠し子供が欲しいという症例でした。第2子希望。夫は38歳。第1子はタイミング療法にて妊娠した。鍼灸治療を行いまだ2週間と日が浅いため、妊娠については何とも言えないが、足の冷えの改善、便秘の改善があったことから、鍼灸治療が身体に対し何らかの作用を及ぼしたと考えられました。酔耀会でも、私と豊島先生が不妊症に力を入れており、第1子を出産していれば可能性は高いのでは!?と以前、話していたので、現在、温めることを中心に治療を継続しているとのことでした。ご主人が、安静時の腰痛や血便などの症状があり体調が悪いのに病院へ行かないことから、心配がストレスになっているようです。それに加え機能性不妊といってもご主人の方に原因があるのではないかとの話もでました。実は、不妊の原因が男性にある割合は4割~5割あるんですよね。ご主人も治療をできればベストなんですが…。

・実技:筋肉の触診 ~筋肉を触ろう!~
【粟 先生】
本日の触診する筋肉は、大・小菱形筋。筋肉と言うとグリグリ触ってしまう傾向がありますが、その人の筋肉の付き具合や体形により、強く押しすぎると奥の筋肉を触っていることが多いのですね。起始、停止、筋肉の形、走行などを頭でイメージしつつ触ると、この菱形筋もそんな強く触ってしまうと、把握できません。いや~本当にいつも勉強になるし、患者さんへの触れかたや、意識の仕方が変わってきますね。

・症例報告:大腿骨内踝骨壊死症の症例
【太田先生 鶴来】
鍼灸治療の症例ではありませんが、臨床で経験した1例と、他の接骨院での症例の2例を紹介して頂きました。大腿骨内踝の部分が壊死を起こし、それが炎症を起こし、膝痛の原因になるというもの。鍼灸院でも膝痛は多く、以外に多くの方がこの疾患かもしれないということです。特徴的な症状と、長期間、症状の軽減が見られない場合や、突然症状が悪化する場合に関しては、変形性膝関節症とともにこの疾患を疑い、専門医に早く送った方がいいのではないかと思うということでした。


午後8時30分に開始された勉強会は、本日も午後1時で終了と相成りました。本当に酔耀会のメンバーは活発に意見交換をして、活気があふれています。吉田先生なんかは、これから福井まで帰るんですからね~情熱的です

「”勇敢な人”とは、確固たる信念のもとに自分の意志を働かせ、善行が習慣になるまで厳しく鍛練した人のことを言います」(『品正論』より)

仕事、勉強、これにしかりでしょうね。酔耀会のメンバーは皆、”勇敢な人”です 

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント (2)
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