二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

酔耀会(鍼灸手技療法研究会) 平成23年12月

2012年01月12日 | 酔耀会(すいようかい)
12月21日(水)、今年最後の酔耀会が開催されましたので参加しました

天候が定まらない中ではありましたが、福井から3名も少し遅れて到着。本年最後の酔耀会も熱気を帯びて午後8時30分から翌午前1時過ぎに終了いたしました。参加されている先生方は、やはり熱いですな~

 内 容 

・宿題発表;「筋紡錘と腱紡錘について」

【齊藤先生】
前回のPNFの発表で質問され、回答できなかった部分を調べ発表して頂きました。PNFという手技を行う場合など、ストレッチにしてもそうなのですが、筋肉や腱の生理学的機能を理解しながら患者、あるいは対象者に処方することは重要なことで、患者から得る情報も、その運動効果も違ってきます。ことにこの反射に関しては知識と技能がマッチしないと、何をやっているのやら自分でも混乱してきます。何でもそうですね。筋紡錘と腱紡錘の機能は私も復習になりました。


・実 技;「小胸筋のクリニカルマッサージ」

【粟 先生】
今回はクリニカルマッサージの手技がどのようなものか。小胸筋をどのようにアプローチするのか、ということがしっかり理解できました。そして、腕の運動障害などで小胸筋をどう捉えて、どう施術していけば良いのかなど臨床に役立つ実技となりました。分からないことをそのままにしておくのではなく、理解できるまで勉強し繰り返すことは大切です。これで小胸筋に関してはバッチリですよ。


・研修会参加報告;「妊娠中のマイナートラブルについて
          ~鍼灸マッサージ師以外から鍼灸マッサージの可能性を探る~」

【豊島先生】
前回に引き続き、岐阜県鍼灸師会産婦人科領域研修会への参加報告をして頂きました。今回は、妊娠期のマイナートラブル(=妊娠経過や胎児に悪影響を及ぼさないが、妊婦自身が不快に感じたり、辛いと感じる症状のことであり、医学的には大きな問題はなく、特に治療の必要がないもの)について、妊娠初期から中期、後期に分けて、流産や腰痛、つわり、骨盤位(逆子)について報告がありました。この時期は正しい知識さえ持っていれば鍼灸治療で充分効果を発揮できる症状が多いです。豊島先生も経験や知識からそのように話していましたが、私も同感です。当院でも不妊症治療でめでたく妊娠された方でも、できる限り14~15週まではケアするようにしています。今回のテーマのようなマイナートラブルがピックアップされてきた原因は社会構造や生活習慣の変化があることが予測されます。かと言って昔の生活に戻れるわけでもないのも現状です。そのような症状を抱える妊婦さんは整体などの国家資格を持たない者にかかっている例も多いそうです。保健婦さんとしては、「できるだけ国家資格を持つ、鍼灸マッサージ師などの医療者にかかって欲しい」というのが正直なところだということです。産婦人科医、助産師、保健師、など周産期医療に携わる立場の皆さまの話を聴くことで、そこから鍼灸マッサージ師の妊婦さんをケアできる可能性が導き出されました。何回も言うと、正しい知識と意識さえあれば、様々な分野で鍼灸やマッサージは患者に対して効果的なのだと感じさせる発表でした。


・講演会参加報告;「第7回がん患者大集会 参加報告」

【田中良和】
前回の「抗がん剤治療後の末梢神経障害」の症例報告で質問を受けた部分の回答を行い、11月27日に開催された、第7回がん患者大集会の参加報告を行いました。この「がん」というテーマは、不妊症・成長期のスポーツ障害とともに、私の診療の終生テーマの一つです。内容は、私が書いた別ブログ(クリックして!)、でご確認くださいね。



酔耀会で若い鍼灸マッサージ師がなぜ勉強するのか
それは、医学的知識を得るため、鍼灸臨床の技術やノウハウを得るため、患者を治療する技術を得るため、常にモチベーションを高く保つため、いろいろあると思います。

そこで、こんなお話。

ウォルター・スコットが出席したいた講演会の席上で、ある人が、
「文学的才能と業績の二つだけが何よりも評価され称賛されるべきだ」
という趣旨の意見を述べました。

すると、スコットは次のように反論したのです。
「とんでもないことを! もし今の考え方が真理だとしたら、この世は何と貧しいものになってしまうことか。私は本をたくさん読んだし、有名な教養人と話し合ったこともある。でも、私はあなたに次のことをはっきり知っておいて頂きたい。
私は、聖書に出てくるどんな言葉よりも心打たれる声を、学問のない貧しい人の口から聞くことができたのだ。苦しみと葛藤に打ちひしがれながらも、静かな勇気にあふれた魂が顔をのぞかせるとき、身の回りにいる大勢の友人や隣人について素朴な意見を述べるとき、その言葉の端々に感銘を受けるのだ。
心を豊かに育てることに比べれば、その他はすべてとるに足らないことだと自覚しなければならない」    『品性論』 サミュエル・スマイルズ著より


皆が求めるのは、鍼灸マッサージ師としての心の成長、人間としての心の成長なのだと思います。その部分は本だけ読んでいては分からないんですね。やはり成長は、人と人の間で生まれるのだと思います。

ということで、来年も酔耀会ガンバルぞ~


二葉鍼灸療院 田中良和
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石川県鍼灸マッサージ師会・針灸師会 青年部親睦忘年会 参加

2012年01月12日 | 鍼灸
ここ数年、恒例行事となっています、石川県鍼灸マッサージ師会の青年女性部と、石川県針灸師会の青年部の合同親睦会&忘年会が開催されましたので参加しました

 平成23年 石川県鍼灸マッサージ師会・針灸師会 親睦忘年会 

  日 時:平成23年12月17日(土) 午後6時30分~8時30分
  会 場:ビストロ『紙屋市べゑ』 金沢市片町


     

両会の若手鍼灸師、あん摩・マッサージ・指圧師が集まって、臨床に関すること、昨今の鍼灸マッサージを取り巻く問題、人生について、などなど様々な言葉が飛び交っていました。会こそ別々ですが、患者さまのために鍼灸あるいはマッサージがどうあるべか、また、鍼灸マッサージはこれからどう進んでいくことが必要なのか、こんなことでいいのか、など思いは同じです。

だから違う会の若手同士、堅苦しい話ではなく、潤滑剤を頂きながら、本音を話し合うことも必要なのでしょう。皆さんはどんな思いで参加したのかは分かりませんが、やはり人との縁というのが大切なんですよね。苦手な人も、話しやすい人もいるかもしれませんが、それが縁というものであって、すべての人が自分に気づきを与えてくれるのだと私は思っています。

だ・か・ら、飲み会が大切なんですよね。理屈じゃないんです…いや、飲兵衛の理屈か

初参加の若手の先生もあり、会員外からの参加もあり、約20名の参加がありました。



 石川県鍼灸マッサージ師会 青年女性部長 松邑先生 カンパ~イ


 石川県針灸師会 青年部長 大内先生 ご挨拶


楽しい時間というのは、楽しく酔っ払うと…、時間の過ぎるのが早いもので、今年の親睦忘年会も大成功で終了しました。いろんな先生の話が聞けて良かったです。

その後、二次会へ

 

その後、三次会へ




だいたいこのような会が開催されると、3~4次会までいくのが恒例になっております。患者さまには「お酒はほどほどに」などと健康論を説いていますが、自分が実践しないと説得力がありませんね~。まあ、忘年会ということに免じて御容赦願います。

このような若い力が集結する会は今後も継続していきたいと思いますね


二葉鍼灸療院 田中良和
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