二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

妊娠中の鍼灸治療

2009年10月07日 | 東洋医学研究所 コラム
東洋医学研究所のコラムが更新されました

~妊娠中の鍼灸治療~ 

   明生鍼灸院 院長  鈴木裕明 先生


『妊娠中の鍼灸治療』 研究所コラムはこちらをクリック!

今月の研究所コラムの担当は、鈴木裕明 先生です。今回のコラムの内容もそうですが鈴木先生の専門は不妊症の鍼灸治療です。名古屋市の瑞穂区に本院をかまえ、熱田区金山分院、竹内病院トヨタ不妊センター内にも鍼灸ルームを設け、西洋医学と連携して不妊に悩む女性のために日々診療、研究をされています。

お弟子さんも多くおり、3施設で得られた不妊症または不育症の患者さんのデータを、臨床能力を高め、多くの女性に幸せを掴んで頂くために、全日本鍼灸学会や日本生殖医学会などで研究発表を長年、継続されています。その不妊症にかける情熱は素晴らしいことであるし、私も日々臨床の中で参考にさせて頂いております。

私の治療院にも不妊症の患者様が比較的多くご来院されています。高度生殖器医療では不妊症の妊娠率は3割から4割です。患者様によって体の状態が違いますので一概には言えませんが、鍼灸治療を行い全身を調整することによって、女性周期に関わる卵巣、子宮、視床下部、脳下垂体などホルモン系や自律神経系あるいは、免疫系の調整や、末梢(女性器)と中枢(脳)フィードバックシステムなど生体制御機構が調整され、妊娠しやすいからだづくりができるのではないかと考えます。高度生殖器医療による治療の妊娠率を高めることにもつながるのではないかと思います。

また、今回の「妊娠中の鍼灸治療」ですが、当院でも不妊治療が良好な結果をうみ、妊娠した方に関してもできるかぎり妊娠初期(4・5か月)くらいまでは定期的にサポートするように心がけています。妊娠したら、次は「お腹の中の子が成長していくのだろうか?」「無事出産できるのだろうか??」など不安が常についてまわるようです。コラムでも紹介されている妊娠中の生理的変化に関しても自然な変化なのですが気になることもあります。そんな時、鍼灸治療を行っていると安心感とともに、生理的に逸脱しないように体調を整えていけるのです

当院に不妊治療で通院されていた患者様が、今年の7月初旬に出産されました。その方も妊娠後は初期のあいだ定期的に通院されていました。同じく来年の2月に出産予定の患者様も”つわり”が少々ひどかったりということで治療させて頂いておりました。

コラムには、妊娠の経過、子宮の変化、妊娠の生理的変化、妊娠中のトラブルなどについて書かれています。その中で「つわり」は鍼灸治療でのコントロールは有効的であると書かれています。

そして、鈴木先生のところで多くの不妊症あるいは、妊娠中の妊婦さんのケアを行っている経験とデータから、鍼灸治療を多く受けた方たちのほうが妊娠中のトラブルの発生率が有意に低いことを示されています。

鍼灸治療は、不妊、妊娠中、妊娠後、月経障害、更年期症候群など女性のライフサイクル全般にご活用して頂ける治療方法です。

どうぞ、コラムをご一読くださいませ 

二葉鍼灸療院 田中良和

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2 コメント

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Unknown (おむぅ)
2009-10-08 16:11:49
田中先生は鍼灸で不妊治療もできるのですね。
すごいですね。
少子化が進むと人口が減って、ますます不景気になると思います。
そういった意味も含めて子宝に恵まれずに淋しい思いをしている人をこれからも助けてあげてください。

でも、鍼灸治療の保険適用は15分までで、それ以降は自費になると聞いています。
カイロプラクティックもアメリカでは保険が利きますが日本では利きませんね。
病院で処方される漢方薬には保険が利くようになりましたが、まだ漢方薬を処方できる医師は少ないのでしょうか。
これからは総合病院と大学病院に東洋医学科や鍼灸科を設けて100%保険が利くようになるといいですね。
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ありがとうございます (二葉院長)
2009-10-09 14:43:53
おむぅさん

いつもコメントありがとうございます。
不妊症の鍼灸治療に関しては、とくにすごい!というものではなく、鍼灸の本来の作用を理解し意識があればどなたでも行える治療なんですよ。でも、勉強や治療技術の練磨は必要ですけどね、

≪鍼灸治療の保険適用は15分までで、それ以降は自費になると聞いています。≫これに関してですが、全くそのようなことはありません。鍼灸の保険は時間で効く効かないということはありません。このような治療を受けている人がいるとすれば、治療者が都合のいいように患者さんを言いくるめているのだと思います。鍼灸の場合は保険治療と言っても医師が行うように多額のお金が支払われるわけではありません。
この治療は保険でできますが、この治療に関しては保険外の治療になりますということはあると思います。

カイロプラクティックに関しては、アメリカではカイロプラクティックドクターなんですよ。アメリカでは医学部と同等の教育を受けた人がカイロドクターどして保険を使って治療しているわけです。
日本のカイロプラクティックと標榜して治療院をひらいている人はほぼ無免許で治療しているんです。これは整体、リフレクソロジーや温泉施設にあるマッサージなど皆そうなのです。厳密に言うならエステなどもその範疇に入るかもしれません。整体などを行うには、あん摩・マッサージ・指圧師の免許がいることは法律で決まっています。が、それが市場原理主義により暗黙の了解、無秩序状態となっているのが現状なのです。車の運転がうまければ免許がなくて公道を走ってもいいですよ状態と言えばいいかもしれません。

ですから、私たち、あん摩・マッサージ・指圧師、はり師、きゅう師、それに柔道整復師(接骨院)の国家資格を持って開業できる者は、常に医療を行っている自覚を持って自己研鑽していかなければいけないのです。

今の医療の流れからいくと、できるとすれば総合病院や大学病院に設置されるのは統合医療科となって、その中に鍼灸部ができるというようになるんではないかなと思います。病院に設置されれば病院内では100%保険がきくようになるでしょうね。開業している鍼灸師が恩恵にあずかるのは今の現状では難しいかもしれません。
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