1月24日(日)、中和医療専門学校の新年交歓会において行われた講演会を聴き、感動しました ので、そのことを記しておきたいと思います。
場 所:名鉄グランドホテル 11階
時 間:午後1時30分~2時30分
演 題:『With Love』
演 者:西居院 住職 廣中邦充 様
知っている人も多いと思いますが、廣中和尚のことを少しご紹介します。
愛知県岡崎市生まれの59歳。大学卒業後、会社勤務、塾や会社を経営された後、父上の跡を継ぎ住職に就かれました。和尚も若いころは、いろんな意味でなかなか活発であったようでその経験は現在に活かされているようです。
和尚のお寺は『平成の駆け込み寺』と言われ、北は北海道から南は沖縄まで、家出、不登校、引きこもり、いじめ、自傷行為、家庭内DV、非行など、親には手に負えない、様々な問題を抱える思春期の子どもたちを無償で預かり、子どもの自立と社会復帰を支援されています。熱血和尚さんです
和尚さんの教育論は実践的教育論として様々な場所で評価されており、テレビなどメディアにも多く登場し、以前放送されたTBSの『”子どもが危ない”こんな日本に誰がした!?全国民に”喝”』に出演された時は、大反響がありました。私もこの番組をちょうど観ていた一人です。本当に感動した覚えがあったのです。
今まで、和尚さんと生活を共にし、このお寺から巣立っていった子どもたちは698名。現在も15名の子どもたちが生活し、なんと、お寺で生活したいと待っている子どもたちは2013名もいるとのことです。この数字をどう考えるでしょうか?未来を築く子どもたちの現状の一端です。
お寺での生活は、ほとんど子どもたちの自主性にまかせられていて、何をしても自由なのだそうです。でも、そこには「自分の行動は、自分で責任を持つ」「原因があって結果が生まれる」ことを、その生活において学んでいるのだろうと思います。それも温かい和尚さんの後ろ盾があるからできるんでしょうね。
そして、お寺での生活のなかで唯一のルールは「夕食は全員一緒に食べること」だそうです。これだけが守らなくてはいけないルールというのはビックリですね。でも一家団欒、本当に温かい家庭をつくるため、心の繋がりを確認するには大切なことです。
さて、ここからが、講演会のお話になります。プロローグが少し長すぎましたかね。
熱血和尚の廣中さん。本当に元気です。講演会が始まるやいなや、みんなを立たせて背伸びをさせたり、会場中を駆け回り、椅子に上り、大きな声でしゃべったり、いきなりのパワー炸裂で、「……」言葉も出ないくらい、あっけにとられてしまいました。
元気オーラ、情熱オーラ、人間味がにじみ出ているオーラ、いろんなオーラが混在して大きなパワーになっていると感じました。ここ数日、長野県飯田市、青森県八戸市、そして名古屋市、この会が終わったら福岡県の小倉まで向かうという、それぐらいの魂の奥から湧き出るパワーがないと行動できませんよね。
書籍販売のため一緒に同行してきた、お寺で住んでいる女の子に「和尚さん、元気だね~、パワーがあるね~」「こっちも元気が湧いてくるよ」って話たら、「いつでも、どこでも、こんな感じです」って言ってました。普段、子どもたちに対するのも、講演会で話す時も変わらない情熱を注ぎ、表裏がない。んん~これだけでも勉強になりました。
廣中和尚が話されていたことを、ちょっとまとめておきたいと思います。
◎廣中和尚は今年で結婚36年。これまで毎朝、かかさずにしていることがある。それは、「お母さん、おはよう」「お母さん、ありがとう」と声をかけること。僕の妻でいてくれて、ありがとう、という感謝を込めて「ありがとう」を言っている。
◎今年は全国28か所で「ありがとうの日」というのも宣言していく。何月何日はここの都市では「ありがとうの日」ということを定めて、例えば「ありがとう探しの作文コンテスト」などを小・中学生に広めていく予定。
◎今は”成長の時代”であり、”心生きの時代”。なのに、地域でも、家庭でも「絆」が欠乏している。その結果、子どもたちは(大人もそうかもしれない)、挑戦をしない、応用がきかない、自分で創り上げることができないようになってきている。その「絆」を回復する意味でも「ありがとう」の癒しのパワーは大きい。
◎お金のない、行くところがない子どもたちを誰が救ってあげるのか 全国の坊主たちよ目を覚ませ 全国の宮司たちよ目を覚ませ と言いたい。
◎子どもが自殺するまで気づかない親は親ではない 誰々のせいではない。皆、自分の責任を人のせいにする世の中になっている。子どもが荒れるのは誰の責任でもない家庭の問題であり、親の責任なんだ。
◎この会場におられる皆様は、鍼灸「師」であり、按摩・マッサージ・指圧「師」であり、柔道整復「師」の先生方です。「師」というのは、尊敬に値する人、敬うべき人に使われます。それを国家資格で認められているのだから、自信を持って仕事に臨んでもらいたい。
◎今日ここに来た目的は「原点に返れ」と言いたい。国家試験に合格した、開業した時の「全員を救ってやるぞ」「全員を治してやるぞ」と誓ったあの時の素直な思いに返ってほしい。
◎「少年よ大志を抱け」という言葉があります。これは背筋をピンと伸ばして歩みなさい、己を知りなさいということなんです。
◎淡路島で行われた小・中学校の教師を対象にした講演会で「あなたたちは教員や教諭ではなくて、教”師”なのです。自信を持って、原点に返って、子どもたちと向き合ってください」「挨拶は誰のためにあるのでしょう。それは自分のためにあるのです。教師がまず挨拶をする、会社でも上司がまず挨拶をすることを心がけることが大切です。生徒たちが教室に入る5分前に皆さんが教室に入って、生徒を迎え入れなさい」と話した。それは、担任を好きになれれば、学校が楽しくなり、学力があがるからなんです。と話しましたところ、兵庫県の教育長が、「夏休み明けは全教室で、生徒を迎え入れることを実施しましょう」と言われました。
◎「匂いをかぎとれ」、子育てにしても、仕事にしても、何でも一緒です。匂いをかぎとる感覚を身につけよう。
◎リーダーの条件=関ヶ原の戦いに学べ=先見の眼をもち、無駄をはぶく。
◎景気が悪い時だからこそ、鍼灸マッサージというソフトな部分が重要な時代になってくるのではないか。自分の仕事を通じて、喜びの心を地域に広げていって欲しい。温もりのある診療室をつくっていって欲しい。
◎鍼灸マッサージ業界には無資格者の問題があるようですが、真実とは何であろうか考えて頂きたい。真実のあるところに負けはない。このようなことが必要な時代であるが、欠けている時代でもある。真実をもって努力していれば、真実以外はすたれていく。
熱くなって、文章が長くなってしまいました。もう少しあるのでパート③に移りたいと思います。
二葉鍼灸療院 田中良和
場 所:名鉄グランドホテル 11階
時 間:午後1時30分~2時30分
演 題:『With Love』
演 者:西居院 住職 廣中邦充 様
知っている人も多いと思いますが、廣中和尚のことを少しご紹介します。
愛知県岡崎市生まれの59歳。大学卒業後、会社勤務、塾や会社を経営された後、父上の跡を継ぎ住職に就かれました。和尚も若いころは、いろんな意味でなかなか活発であったようでその経験は現在に活かされているようです。
和尚のお寺は『平成の駆け込み寺』と言われ、北は北海道から南は沖縄まで、家出、不登校、引きこもり、いじめ、自傷行為、家庭内DV、非行など、親には手に負えない、様々な問題を抱える思春期の子どもたちを無償で預かり、子どもの自立と社会復帰を支援されています。熱血和尚さんです
和尚さんの教育論は実践的教育論として様々な場所で評価されており、テレビなどメディアにも多く登場し、以前放送されたTBSの『”子どもが危ない”こんな日本に誰がした!?全国民に”喝”』に出演された時は、大反響がありました。私もこの番組をちょうど観ていた一人です。本当に感動した覚えがあったのです。
今まで、和尚さんと生活を共にし、このお寺から巣立っていった子どもたちは698名。現在も15名の子どもたちが生活し、なんと、お寺で生活したいと待っている子どもたちは2013名もいるとのことです。この数字をどう考えるでしょうか?未来を築く子どもたちの現状の一端です。
お寺での生活は、ほとんど子どもたちの自主性にまかせられていて、何をしても自由なのだそうです。でも、そこには「自分の行動は、自分で責任を持つ」「原因があって結果が生まれる」ことを、その生活において学んでいるのだろうと思います。それも温かい和尚さんの後ろ盾があるからできるんでしょうね。
そして、お寺での生活のなかで唯一のルールは「夕食は全員一緒に食べること」だそうです。これだけが守らなくてはいけないルールというのはビックリですね。でも一家団欒、本当に温かい家庭をつくるため、心の繋がりを確認するには大切なことです。
さて、ここからが、講演会のお話になります。プロローグが少し長すぎましたかね。
熱血和尚の廣中さん。本当に元気です。講演会が始まるやいなや、みんなを立たせて背伸びをさせたり、会場中を駆け回り、椅子に上り、大きな声でしゃべったり、いきなりのパワー炸裂で、「……」言葉も出ないくらい、あっけにとられてしまいました。
元気オーラ、情熱オーラ、人間味がにじみ出ているオーラ、いろんなオーラが混在して大きなパワーになっていると感じました。ここ数日、長野県飯田市、青森県八戸市、そして名古屋市、この会が終わったら福岡県の小倉まで向かうという、それぐらいの魂の奥から湧き出るパワーがないと行動できませんよね。
書籍販売のため一緒に同行してきた、お寺で住んでいる女の子に「和尚さん、元気だね~、パワーがあるね~」「こっちも元気が湧いてくるよ」って話たら、「いつでも、どこでも、こんな感じです」って言ってました。普段、子どもたちに対するのも、講演会で話す時も変わらない情熱を注ぎ、表裏がない。んん~これだけでも勉強になりました。
廣中和尚が話されていたことを、ちょっとまとめておきたいと思います。
◎廣中和尚は今年で結婚36年。これまで毎朝、かかさずにしていることがある。それは、「お母さん、おはよう」「お母さん、ありがとう」と声をかけること。僕の妻でいてくれて、ありがとう、という感謝を込めて「ありがとう」を言っている。
◎今年は全国28か所で「ありがとうの日」というのも宣言していく。何月何日はここの都市では「ありがとうの日」ということを定めて、例えば「ありがとう探しの作文コンテスト」などを小・中学生に広めていく予定。
◎今は”成長の時代”であり、”心生きの時代”。なのに、地域でも、家庭でも「絆」が欠乏している。その結果、子どもたちは(大人もそうかもしれない)、挑戦をしない、応用がきかない、自分で創り上げることができないようになってきている。その「絆」を回復する意味でも「ありがとう」の癒しのパワーは大きい。
◎お金のない、行くところがない子どもたちを誰が救ってあげるのか 全国の坊主たちよ目を覚ませ 全国の宮司たちよ目を覚ませ と言いたい。
◎子どもが自殺するまで気づかない親は親ではない 誰々のせいではない。皆、自分の責任を人のせいにする世の中になっている。子どもが荒れるのは誰の責任でもない家庭の問題であり、親の責任なんだ。
◎この会場におられる皆様は、鍼灸「師」であり、按摩・マッサージ・指圧「師」であり、柔道整復「師」の先生方です。「師」というのは、尊敬に値する人、敬うべき人に使われます。それを国家資格で認められているのだから、自信を持って仕事に臨んでもらいたい。
◎今日ここに来た目的は「原点に返れ」と言いたい。国家試験に合格した、開業した時の「全員を救ってやるぞ」「全員を治してやるぞ」と誓ったあの時の素直な思いに返ってほしい。
◎「少年よ大志を抱け」という言葉があります。これは背筋をピンと伸ばして歩みなさい、己を知りなさいということなんです。
◎淡路島で行われた小・中学校の教師を対象にした講演会で「あなたたちは教員や教諭ではなくて、教”師”なのです。自信を持って、原点に返って、子どもたちと向き合ってください」「挨拶は誰のためにあるのでしょう。それは自分のためにあるのです。教師がまず挨拶をする、会社でも上司がまず挨拶をすることを心がけることが大切です。生徒たちが教室に入る5分前に皆さんが教室に入って、生徒を迎え入れなさい」と話した。それは、担任を好きになれれば、学校が楽しくなり、学力があがるからなんです。と話しましたところ、兵庫県の教育長が、「夏休み明けは全教室で、生徒を迎え入れることを実施しましょう」と言われました。
◎「匂いをかぎとれ」、子育てにしても、仕事にしても、何でも一緒です。匂いをかぎとる感覚を身につけよう。
◎リーダーの条件=関ヶ原の戦いに学べ=先見の眼をもち、無駄をはぶく。
◎景気が悪い時だからこそ、鍼灸マッサージというソフトな部分が重要な時代になってくるのではないか。自分の仕事を通じて、喜びの心を地域に広げていって欲しい。温もりのある診療室をつくっていって欲しい。
◎鍼灸マッサージ業界には無資格者の問題があるようですが、真実とは何であろうか考えて頂きたい。真実のあるところに負けはない。このようなことが必要な時代であるが、欠けている時代でもある。真実をもって努力していれば、真実以外はすたれていく。
熱くなって、文章が長くなってしまいました。もう少しあるのでパート③に移りたいと思います。
二葉鍼灸療院 田中良和
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