二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

もったいない MOTTAINAI

2009年05月24日 | 社会
現在、日本では生活の様々な面において、文句さえ言わなければ不自由さというのは感じない恵まれた状態ではないでしょうか。

生活環境は人により格差があると思います。これは資本主義経済、ことに利子が生まれる現在の貨幣制度においては、格差や不況は必ず出現する現象ですから、それを理解しつつ受け入れ、もしかしたら貨幣制度自体を変えていかなければいけないのかも…なんて考えます。

≪レストランや家庭では、毎日たくさんの食べ物が捨てられています。

コンビニエンス・ストアでも、1日に3~4回、販売期限が迫ったお弁当や食料品を廃棄処分にしています。1軒のお店が1日に13キログラムの食料廃棄物を出すとすれば、全国4万店で1日520トン。

…世界では1日に1万7000人もの人々が、飢餓のために命を失っています。≫

『もったいない MOTTAINAI』 プラネット・リンク編


ノーベル平和賞を受賞したケニアの環境副大臣、ワンガリ・マータイさんの思想や行動に共鳴して作られた本であり、マータイさんが日本で”もったいない”という言葉の意味を知ったとき、氏が掲げる3つのR(リデュース・リユース・リサイクル)を一言で言い表した素晴らしい言葉であり、世界へのメッセージとして大事な言葉だと直感されたそうです。

日本は60%以上の食料を輸入に頼っています。現在の社会システムの中で「食」という分野だけ見ても、食物をつくり、育て、輸出していただく人が世界に多くいてくれるお蔭様で、私たちの生活が成り立っていることに、
「いただきます」
「ごちそうさまでした」
と手を合わせながら、思いを馳せ、感謝することが大切だと思います。

それと同様に、上記のマータイさんの本の数字は2005年現在の数字ですので、今はもっと数字が増加していると感じます。世界では1日1ドル以下の生活を強いられている人々がたくさん存在します。世界の多くの人々の犠牲の上に、日本をはじめ先進国の豊かな生活が成り立っているということも言えるのではないでしょうか。

そう考えると、いくら食品衛生法上…という法規制があったとしても、何でもかんでも廃棄してしまうのは、おかしな話だと思うのです。廃棄する食品を上手に利用すれば、世界の貧困にあえぐ子供や女性、高齢者を助けることもできるでしょう。

物質的に豊かな日本という国に住んでいる私たちは、もっと、”これが当たり前”と無意識に日々の生活を通り過ぎるのではなく、世界の貧困(それを悪用し起こる戦争)に意識を向け、人にやさしい、地球にやさしい、そんな世界をつくっていくことが重要になってくる時期にきているのだと思います。

「もったいない」
ご先祖様が残して、受け継いできていただいた言葉と慣習に感謝ですね。

二葉鍼灸療院 田中良和


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2 コメント

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こんばんは (おむぅ)
2009-05-24 22:50:06
世界には飢餓状態の国もある。
たしかにそれに比べたら日本は日本は豊かな国ですね。

でも最近ワーキングプアという言葉をマスコミでよく耳します。
そこでネットで調べてみたら、収入が生活保護水準にも満たない人で、その中には正社員のサラリーマンもいて、その給料だけでは生活できないので、仕事が終わってから副業に出かけている人もいるそうです。
日本は今、100年に一度の不況と言われています。
大変な時代になってしまいましたね。

ダイソーという100円ショップでは100円のものを99円で仕入れて100円で売ってるんだそうです。
えっ!これが100円?と驚くものも売っています。
僕の家の近くには、カレーと牛丼を330円で提供している店もあるし、ランチが680円の本格的インドカリーの店もあるし、今日は600円の石焼きビビンバを食べて来ました。

こんな時代だからこそ良い商品や美味しいものを安く提供してくれる店が増えてきたのは嬉しいことですね。

そうかと思うとミシュランの三ツ星レストランは数ヶ月先まで予約でいっぱいだというのだから日本って不思議な国ですね。
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日本は恵まれています (二葉院長)
2009-05-25 15:14:35
おむぅさん

コメント、ありがとうございます。

このような時代だからこそ、物や人への感謝を忘れてはいけません。美味しい牛丼もカレーも、石焼ビビンバも、多くの国が品物を輸出してくれているからこそ、私たちは、お店へ入ればすぐに「食」することができます。

「この食品はどこから来て、どんな人がつくったんだろう」と思いを巡らすことも必要なのかもしれません。

激安店あり、高級店あり、そしてワーキングプア。人それぞれ生まれた環境などもあり一概には言えませんが、これが日本に限らず、世界で見られる格差社会です。アメリカなんて日本なんて比べものにならない格差社会です。

世界は100年に一度の不況に入っていると言われます。では、刷ったお金は燃えてなくなったのでしょうか?また、貯金をすれば利子がつく、借金をしても利息がつく、この利息分のお金を中央銀行が、お札を刷るかというと刷りません。その分が奪いあいになり、貯金の金利がほとんど0に近い現在にあっては、利息分は常に銀行に集められる。奪い合った分は最終的に銀行などの金融機関に集まるシステムになっているのが現在の貨幣システムです。

ごめんなさい、熱く書いてしまいまして(笑)。

てなことで、不況は簡単に人為的につくることができ、その逆もしかりということです。それに自然的要因も若干、加わると大恐慌のようになるようです。

お金がないと生活できません。しかし、お金は手段であり目的ではないと思います。ここを間違えると、お金に執着することになります。

これからは3年のうちに世界は大きく変わると言われています。どう変化するか…それは誰にもわかりませんが、断言できることは「心の在り方」が大切になってくるということです。思いやり、愛、優しさ、他人を思う心、社会を思う心、それも明るい輝きに満ちた言葉や行動が、必須な時代になるでしょう。

気づくか、気づかないか。ただそれだけです。

おむぅさんは、いろんな経験をして心を見つめる機会も多かったと思います。必ず人生のミネラル、人生の隠し味、人生の肥料になると思います!
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