日本国の国歌は、『古事記』や『日本書紀』の神話に由来します。
君が
国造りを行った、イザナギノミコト と イザナミノミコト の「キ」と「ミ」を表します。
イザナとは「誘う」ということであり、イザナギは「男」、イザナミは「女」のすべてを表し=日本国民を意味します。
「成り成りて、余るところのある男」と「成り成りて、足らざるところのある女」が一つになることが君です。
成り成りてとは、完璧に成長した姿。そんな中にも完璧でないところを補いあうことです。
誘(いざな)い愛し合い成長した男と女、のことです。
代は
愛し尊敬する人のは時代は、時代が代わっても、それを超えて、という意味です。
千代に、八千代に
八千代とは極めて長い年月、永遠を意味します。
「八」は八百万の神という表現もされますね。
千年、万年が経過し、生まれ変わっても永遠に、という意味です。
さざれ石の巌となりて
さざれ石の正式名称は「礫岩(れきがん)」といい、細かな石が長い年月かかり固まり巌となった岩石です。
今、地震で話題となっていますが日本列島は四つのプレートがぶつかりあっています。
このプレートが下層に沈み込み、一方は隆起し大陸をつくっています。
この時、細かな石が、そのプレートの圧力等でひっつき固まり大きな巌を形成していきます。
そのような日本独特の地形の成り立ちから生まれた石、さざれ石です。
男女が結ばれ、生まれてくる子どもたちや家族、人々が結束して協力し合い団結して、という意味です。
苔のむすまで
苔は乾燥し冷たいところでは生育しません。
適度に濡れていて、水はけの良いところで生育します。
固いものにしっかり結びつき苔は生えます。
苔の「むす」とは、天地に最初に現れた神3柱のうちの2柱である、タカミムスヒとカミムスヒの「むす」をさします。
「ムス」にコを付けると息子、メを付けると娘となります。
「ムス」を漢字に直すと「生す」となり、子供を養い育てる意味です。=子孫繁栄
新しい生命と、死に土に返る自然の摂理、徐々に広がって行く様を表します。
固い絆と信頼で結びついて行こう、という意味です。
どうでしょう。様々な解釈はあるかと思いますが、国が造られてから約2700年の間、一度も絶えることなくオオミタカラの心で国が治められてきた日本ならではの国歌、その内容だと思います。
そんな意味を思い浮かべ、国がつくられた太古に思いを馳せ、今、刹那を捉えながら、国歌をうたうと、いつもと違った気持ちが湧いてくるかもしれません。
捉え方も、考え方も、自由であり、自分次第ですから、このように考えると心も清らかになりますよね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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