2007年12月28日から始まり、2008年1月18日に停戦を迎えた、イスラエルとハマスの武力衝突はまだ記憶に新しいところです。
2007年6月のハマスがガザ地区での実権を握ったときから、イスラエル、エジプトとの国境(検問所)が封鎖され、食糧、燃料、医薬品など日常に不可欠な物資がほとんど入ってこない状態でした。ガザに住む141万7000人の人々は電気や水道のサービスさえ行き届かない生活の中で、さらにイスラエル軍による爆撃がありました。多くの家、学校、医療施設が無残に破壊され、人々は生活さえままならないところに、爆撃によりインフラが破壊され、現在も深刻で困難な生活を強いられているのが現状です。
パレスチナ自治区の保健省によると、犠牲者は、1404人(うち子供は431人、女性が114人)。5830人が負傷しました(1872人が子ども、800人が女性)。死者、負傷者の3分の1が子どもです。(イスラエル軍側の発表では、犠牲者9人、負傷者183人。)これが大人が作る世界の現状です。犠牲になるのは弱い立場の人たちばかりです。
人類は、戦争や軍隊では何も解決できないことを過去に経験しているのに、実践されていません。それを儲けにして、弱い者を犠牲にして優雅に暮らしている社会はどこかおかしいでしょう。
今回のガザ地区の爆撃に際しても様々な兵器が使用されました。”白リン弾”という兵器が問題になっています。人を殺傷する兵器に人道的も非人道的もあったもんじゃないのですが、この兵器はその中においても、劣化ウラン弾やクラスター爆弾などとともに、非人道的兵器の一つでしょう。
白リンという化学物質が爆弾の中に入っているわけですが、この白リンは空気に触れると自然発火します。発火した白リンは5000度の熱を放出し周囲を焼き尽くします。水に触れると猛毒ガスを発生させるものです。この物質の怖いところは、一度発火すると、物質がなくなるまで、あるいは酸素がなくなるまで燃焼し続けます。この物質やそれを帯びた破片が皮膚に触れると、骨にいたるまで奥深くまで焼き尽くし想像できないほどの苦痛に見舞われます。
この兵器により爆撃されると、黄色い炎と白く濃い煙が雲を作り出し、周囲150m以内にいると焼け死んでしまいます。
このような兵器が今回のガザ爆撃にも使われ、多くの子どもや女性が負傷し、あるいは命を奪われました。
白リン弾は、昨年、イラク中西部の武装勢力掃討にもアメリカ軍が使用され問題となりました。アメリカは照明弾や煙幕として使用しているので問題はないとのスタンスをとっていますが、このような兵器を使用すること自体おかしな話です。
今、日本では、北朝鮮がミサイルを発射するしない、人工衛星を発射するんだと、報道が盛んになされています。もし、ミサイルあるいは人工衛星が発射された場合、日本に配備されているMD(ミサイル防衛)が機能し、大気圏に突入する前段階、大気圏に突入して、あるいは大気圏から出て標的に向け降下する時点と三段階にわけて防衛網が働くようです。
しかし、このMD自体が未完成品だということで、ミサイル(人工衛星)の迎撃が不成功に終わった場合はさらに改良、開発ということになります。しかし、オバマ大統領はこのMD計画の開発費に関して拒否しているようです。この状態が続くと、北朝鮮がミサイル(人工衛星)を発射する→日本へ配備ずみのMDで迎撃する→失敗あるいは改善点がみつかる→アメリカ政府はこの計画にお金を出さない→日本の防衛の問題である→防衛費から開発費が援助される→防衛費は血税である→国家予算が世界的不景気もあり足らない→国民に対して増税…てなことにならないようにして欲しいと思います。
グローバル社会の中で日本も対処していかなけければならない、ミリタリーバランスを保ち、国民の生活の安全を保障していかなければならないということも分からなくもありませんが、戦争や兵器では、自己満足(自分勝手)を得るための対症療法にすぎず何も解決できません。逆に、憎悪、悲哀、憤怒、不安、恐怖、そのようなマイナス要因を生むばかりです。世界がやっているから正しいということではないと思います。
人は大自然の創造物の一つであり、大宇宙のほんの小さな部分です。しかし、人には創造主から与えられた素晴らしい特権があります。それは思考し創造することだと思います。長い地球、人類、世界の歴史の中ではやく大切なもの気づき、改善していくべきでしょう。
愛が溢れる世界にしたいものです。
二葉鍼灸療院 田中良和
2007年6月のハマスがガザ地区での実権を握ったときから、イスラエル、エジプトとの国境(検問所)が封鎖され、食糧、燃料、医薬品など日常に不可欠な物資がほとんど入ってこない状態でした。ガザに住む141万7000人の人々は電気や水道のサービスさえ行き届かない生活の中で、さらにイスラエル軍による爆撃がありました。多くの家、学校、医療施設が無残に破壊され、人々は生活さえままならないところに、爆撃によりインフラが破壊され、現在も深刻で困難な生活を強いられているのが現状です。
パレスチナ自治区の保健省によると、犠牲者は、1404人(うち子供は431人、女性が114人)。5830人が負傷しました(1872人が子ども、800人が女性)。死者、負傷者の3分の1が子どもです。(イスラエル軍側の発表では、犠牲者9人、負傷者183人。)これが大人が作る世界の現状です。犠牲になるのは弱い立場の人たちばかりです。
人類は、戦争や軍隊では何も解決できないことを過去に経験しているのに、実践されていません。それを儲けにして、弱い者を犠牲にして優雅に暮らしている社会はどこかおかしいでしょう。
今回のガザ地区の爆撃に際しても様々な兵器が使用されました。”白リン弾”という兵器が問題になっています。人を殺傷する兵器に人道的も非人道的もあったもんじゃないのですが、この兵器はその中においても、劣化ウラン弾やクラスター爆弾などとともに、非人道的兵器の一つでしょう。
白リンという化学物質が爆弾の中に入っているわけですが、この白リンは空気に触れると自然発火します。発火した白リンは5000度の熱を放出し周囲を焼き尽くします。水に触れると猛毒ガスを発生させるものです。この物質の怖いところは、一度発火すると、物質がなくなるまで、あるいは酸素がなくなるまで燃焼し続けます。この物質やそれを帯びた破片が皮膚に触れると、骨にいたるまで奥深くまで焼き尽くし想像できないほどの苦痛に見舞われます。
この兵器により爆撃されると、黄色い炎と白く濃い煙が雲を作り出し、周囲150m以内にいると焼け死んでしまいます。
このような兵器が今回のガザ爆撃にも使われ、多くの子どもや女性が負傷し、あるいは命を奪われました。
白リン弾は、昨年、イラク中西部の武装勢力掃討にもアメリカ軍が使用され問題となりました。アメリカは照明弾や煙幕として使用しているので問題はないとのスタンスをとっていますが、このような兵器を使用すること自体おかしな話です。
今、日本では、北朝鮮がミサイルを発射するしない、人工衛星を発射するんだと、報道が盛んになされています。もし、ミサイルあるいは人工衛星が発射された場合、日本に配備されているMD(ミサイル防衛)が機能し、大気圏に突入する前段階、大気圏に突入して、あるいは大気圏から出て標的に向け降下する時点と三段階にわけて防衛網が働くようです。
しかし、このMD自体が未完成品だということで、ミサイル(人工衛星)の迎撃が不成功に終わった場合はさらに改良、開発ということになります。しかし、オバマ大統領はこのMD計画の開発費に関して拒否しているようです。この状態が続くと、北朝鮮がミサイル(人工衛星)を発射する→日本へ配備ずみのMDで迎撃する→失敗あるいは改善点がみつかる→アメリカ政府はこの計画にお金を出さない→日本の防衛の問題である→防衛費から開発費が援助される→防衛費は血税である→国家予算が世界的不景気もあり足らない→国民に対して増税…てなことにならないようにして欲しいと思います。
グローバル社会の中で日本も対処していかなけければならない、ミリタリーバランスを保ち、国民の生活の安全を保障していかなければならないということも分からなくもありませんが、戦争や兵器では、自己満足(自分勝手)を得るための対症療法にすぎず何も解決できません。逆に、憎悪、悲哀、憤怒、不安、恐怖、そのようなマイナス要因を生むばかりです。世界がやっているから正しいということではないと思います。
人は大自然の創造物の一つであり、大宇宙のほんの小さな部分です。しかし、人には創造主から与えられた素晴らしい特権があります。それは思考し創造することだと思います。長い地球、人類、世界の歴史の中ではやく大切なもの気づき、改善していくべきでしょう。
愛が溢れる世界にしたいものです。
二葉鍼灸療院 田中良和
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