二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

「下座行」のススメ 謙虚な姿勢 (掃除)

2009年04月25日 | 経営って何?!
毎日、掃除をしていると、自然に感謝や謙虚などの気持ちが湧いてくる感覚があります。

便所や玄関、建物、治療院がある場所から、自分が普段何気なく使っている道具まで、すべて「縁」あって、今、自分の周囲にあるのですから「ありがとうございます」という感謝と謙虚な気持ちで使いたい、掃除したいものです。

≪私がよく勧めているのは、「下座行」に取り組むということです。「下座行」とは、自分の身を低くし、人から顧みられないようなことについて、手足を汚すことを厭わずに行うということです。

トイレ掃除などは、まさにこの「下座行」そのものであり、この行いを続ける中で、自分とその周囲の環境を変えてきたわけです。

ここで大切なことは、身を低くすることで人間としての謙虚さを身につけ、手足を汚すことを通じて目に見えない価値を実感することです。これこそが、現代人が失いつつある生活感覚を身につける基本だと言っていいでしょう。

さらに小さな、それでいてとても大きな可能性を秘めた行いがあります。それは、はきものを揃えることです。どんなに疲れて帰った時でも、玄関口のはきものがきちんと揃えてあれば、それだけで救われる思いになります。

長野のあるお寺の御住職の詩にこんな言葉があります。
「はきものをそろえると、心もそろう。
         心がそろうと、はきものもそろう」≫

『鍵山道場 人間力を磨く法則』 鍵山秀三郎 著


日々新たに、気持ちよく一日を過ごすには、自分の心を磨く「掃除」がいいのだと思います。私も毎朝、便所と玄関を掃除してます(時々、手抜きになります 人間力のなせる業ですかね)。

掃除してると、気持ちがシャンとしてきて、一日の計画が流れるように閃くことがよくあります。そして「ありがとう」って言葉が自然に口から出るようにもなるんですよね 不思議です。

二葉鍼灸療院 田中良和

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4 コメント

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退院が決まりました (おむぅ)
2009-04-25 20:35:06
ご無沙汰しております。

国立精神神経センター病院に入院して、脳の検査と心理テストを受けた結果、僕はうつ病ではないことが分かりました。
性格から来ている抑うつ状態なんだそうです。
知能テストの結果は、得意なことと不得意なことの差が大きく、知能指数は81でした。
平均が100なのでこのこの結果には幻滅しました。
僕は決して頭のいい人間ではなく、むしろバカだという自覚はあったのですが、まさか81だとは思わなかったので、この結果にはまったくもって幻滅しました。
でも担当の先生には、あくまでも得意なことと不得意なことの差が大きく、その平均が81なので気にすることはないと言われました。
心理テストでは、自分に対する評価が低いということと、対人関係を避けようとしているという結果が出ました。

退院は4月30日に決まりました。
もう少しの辛抱です。
あとは担当の先生に、こういう性格傾向があるのでこういう治療方針を取ってほしいという診断書と薬の処方を書いて頂いて、もとのクリニックに戻ります。

入院中は一切間食をしなかったので99キロだった体重が91キロに減りました。
退院したらスポーツジムに通って、体重が70キロになったら、ハローワークの障害者求人で掃除のを探そうと思っています。
体を動かす仕事のほうが体にも精神的にもいいと思うからです。
それに入院中、病院を綺麗に掃除している人を見ていたら、汚れているところが綺麗になっていくのを見るのは、とても気持ちがいいし、掃除の仕事は、やりがいのある面白そうな仕事だと思ったからです。

それでは失礼します。
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よかったですね! (二葉院長)
2009-04-29 20:35:08
おむぅさん

お返事おくれてすいません。
まず退院の日が決まって良かったです。これから明るい未来がまってますよ。運動して、体調を整えて、慌てなくていいですから仕事ができるところまで体力をつけていってください。

掃除の仕事に興味があり、また、それに価値を感じていることは素晴らしいことだと思います。おむぅさんが「周囲がキレイになったら気分がよくなる、気持ちがいい」と感じるということは、他の人たちも感じている人がいるでしょう。そして、それを仕事にすれば、周囲の人が気持よくなり、幸せな気分になると思います。仕事って、周囲の人の幸せや、笑顔のために行うものだと、私は理解しています。それが自分の幸せでもあるんでしょうね。

なんせ、おむぅさん、いい感じになってきていると思いますよ!!

知能テストや心理テストは、人のある一面を数値化したり、統計的に出したものであり、人の一面を捉えていることは確かですが、それが全てではありません。おむぅさんには”数値化できない”いいところが、たくさんあると思います。足らない所や欠点は後回しにして、長所や自分の得意なところをドンドンのばしていってくださいね。

「うつ」でないのなら、運動を継続的に、そして、できるだけ有酸素運動を主に行うようにして、脳を活性化し、体力をつけて、薬のいらない本来の体の姿に戻ることを祈っています。
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下座業 (ノブロー)
2015-12-10 08:02:26
下座業という言葉を初めて耳にしました。日本人の大切な文化の一つとして、掃除というものがあります。明治の頃、日本を使節として訪れた外国人たちの残した記録を読むと、普段私たちが気付かない当たり前のこと柄が、彼らたちにとって驚嘆に価することに、逆に驚くことがあります。
※他の方のブログをお借りして、
http://blog.goo.ne.jp/arashigeru3/e/5ec8bd772807ff4bd7c9cc05a654ebdd
日本人の本来目指す姿が、この下座業に込められているように思われます。
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謙虚さ (二葉院長)
2015-12-10 15:24:34
ノブローさん

コメントありがとうございます。

掃除をすると視線が低くなり、そこに上の方から見たのでは分からなかったことやものが発見できることがあります。それが気づきとなります。感謝と謙虚の心で行う掃除、そして当たり前ではない場所というものへの感謝も生まれますよね。

江戸末期、明治というと、つい最近のことですが、外国人があまり入ってきていない時期の日本人をみた外国人は、日本の美しさや礼節をたたえ、貧しいところはあるけれど、外国にあるスラム街のように汚れて犯罪が蔓延するような所はまったくなかったと記述していますよね。そして、貧しいところも、富んでいるところも共通していたのが清潔さだったようです。

そして、勤勉で愛嬌があり、親切であったとの記述も多いです。

そこには日本に受け継がれた精神文化があったのだと思います。だから天皇陛下が国民のためを思い祈り、庶民は自分も含めた人のために人生を尽くすという関係が成り立っていたのだと思いますね。

そのような日本の古き良き精神文化を忘れている「今」だからこそ、自分の心を掃き清める行い、それも滝に打たれるとか、山にこもるんではなく、日常生活の中で清める行いが大切なのだと思います。
それが下坐行である清掃なのかなとも思います。
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