第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その114)ネット歌会
短歌の返歌を歓迎します!!
☆☆☆ 本年賜りました皆様のご協力、ご愛顧に心から感謝申し上げます。
☆☆☆ 今回、2023年12月20日(水) をもちまして、今年の最終掲載と致します。
☆☆☆ 2024年 1月17日(水) 新年最初掲載日、締め切り 1月16日(火)
☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
☆☆☆ 「ネット歌会」について
「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
コメント欄に記入して頂ければ幸いです。
「クリスマスイルミネーション」
☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
注) ☆:元歌 ★:返歌
☆アオサギは 一本足にてしばらくを
思考の深し 近寄り難く
夕庵さん
【詞書】宇治川に架かる、喜撰橋という赤い橋、そこへつながる川沿いの
舗道“あじろぎの道”(百人一首の64番、権中納言定頼の
「朝ぼらけ 宇治の川霧絶え絶えに あらはれわたる 瀬々の網代木」と
いう歌にちなんで名付けられている宇治川沿いの舗道の名。その道を
下流の方へ辿ると平等院が見え、宇治橋も見えてきます。地元の人も
観光客の方々も行き来する道です)に、ほんの時たまですがアオサギが
舞い降りて来てゆったり歩いたりすることがあります。そんな時は、
居合わせた観光客の方々はチャンス!とばかりに、でも近寄ると逃げて
しまうから、そーっと遠巻きに(…とは限りませんが)撮影しています。…彼等
アオサギが何を考えてるかというと、たぶん喜撰橋近くにある、観光船の
船頭さん達や鵜飼いの鵜匠さんが詰めている事務所から、鵜匠さん達が
鵜に餌をやりに行くのを待ってたりしているんだと思います。おこぼれに
あずかろうというか…。…賢い奴らです。(そゆとこ可愛い)
★アオサギは何考えてか知らんけど
まれに歩くは“あじろぎの道”
ちがやねこさん
★”あじろぎの道”に沿いつつ宇治川の流れは速し白き波立つ
夕庵さん
☆駅前に 赤白青のLED 喜ぶ子供 クリスマスかな
西BOOさん
★りんりんと鈴の音ならしそりがゆき「聖夜」の歌の流れくる街
夕庵さん
★娘宛て小遣いだけを振り込んで 孫何買って貰ってるやら
西BOOさん
☆眼裏に その笑顔見ゆ 日向ぼこ 冬の空へと逝きし父母
みっちっちさん
★この冬は暖冬なるやベランダに三毛猫ノラと日向ぼこする
夕庵さん
★ベランダに冬の日差しのちさき芽は 父の遺愛の金の成る木よ
みっちっちさん
★小判草 金の成る木も育てしが 欲がからんで枯れてしまいぬ
夕庵さん
★亡き父の金の成る木の枯れ果てど ちさき芽吹きて 命惜しまむ
みっちっちさん
☆冬空の青の極みよ 父逝きし 日の落胆よ 胸の痛みよ
みっちっちさん
★青色の作務衣をすっきり着こなして上手い話術に引き込まれたり
夕庵さん
★「ヤマトです」宅配来たと 玄関へ 上手いセールに騙されさうに
みっちっちさん
★黒猫の逃げ足速くサインなし師走の街へ紛れてしまいぬ
夕庵さん
★銀行のATMの行列の 師走の街の慌ただしさよ
みっちっちさん
★銀行の縮小多く知らぬ間にATMだけずらり並びぬ
夕庵さん
★卵かけご飯の店の行列は 我が家の味といかに違ふや
みっちっちさん
★外食もたまにはいいが一番は我が家の料理とキッチンに立つ
夕庵さん
★たまに行く回転寿司の楽しさよ 誰(た)が回すのを考えたるや
みっちっちさん
★回転寿司 子は好きなだけ皿を積む カプセルトイを手にするまでは
夕庵さん
「ヒマラヤ雪ノ下」
☆落ちてなほ 小径に灯る 寒椿 亡き母の檄今し心に
みっちっちさん
★寒椿ぽとりと落ちて静かなり命はかなしその散り際も
夕庵さん
★緑濃き苔に落ちたる 寒椿 命燃やして凛たる姿
みっちっちさん
★両の手で囲いたくなる薄桃の乙女椿のそのやさしさに
夕庵さん
★淡紅に白縁ほのと大椿 光源氏とその名を誇り
みっちっちさん
★名も知らぬ花の咲くごとわたくしの分際のまま今日を生きたし
夕庵さん
✰冬の日のおでんは美味し はふはふと湯気のなかより大根さがす
夕庵さん
★おでん鍋 卵の好きな夫(つま)のため つるり剥けたる卵をよつつ
みっちっちさん
★若者の好きな食べ物ひとり鍋 忘年会も人それぞれに
夕庵さん
✰プレゼントはシンカンセンか カイジュウか アンパンマンも呼んでるようだ
夕庵さん
★プリキュアとラプンツェルにて迷いあり アンパンマンは妹固し
西BOOさん
★イブまでは納戸に隠すプレゼント リボンの付いた袋三つを
夕庵さん
☆亡き父の金の成る木の枯れ果てど ちさき芽吹きて 命惜しまむ
みっちっちさん
★百二十歳まで生きる予定のshimaさんに金の成る木を贈りましょうか
夕庵さん
★shimaさんの大好物は柿なれば 年中柿の成る木はいかが
みっちっちさん
☆“あじろぎの道”に沿いつつ宇治川の
流れは速し 白き波立つ
夕庵さん
【詞書】風ば目に見えないものではありますが、冬の風景の中で吹く風も
景色のうちかなあと…。…橘橋から下流へ目をやると川底が階段状に
なっているところのがありますが、流れ速いし音轟々と凄いし、もの凄く
波立ってるし、夏はいいけど今、傍に行くとやっぱし寒いです。
けどその場所も好きなんですよね。😄
★宇治川は白き波立ち川風も
冷たき冬の景色なりける
ちがやねこさん
☆名も知らぬ花の咲くごと わたくしの分際のまま今日を生きたし
夕庵さん
★道端の青き小花の 踏まれても 凛と生きたる力よ我も
みっちっちさん
☆淡紅に白縁ほのと大椿 光源氏とその名を誇り
みっちっちさん
【詞書】*宇治橋の左岸(下流に向かって左側)の袂に紫式部像が
あります。その目の前の舗道を左方向(平等院の参道や県神社の
方向)に数歩行くと左手にある植木達の中に椿の“ヒカルゲンジ”が
植えられています。大輪の花で綺麗ですよね。だいたい3月頃に咲くので、
来年のその時期は大河ドラマ「光る君へ」も何話か済んでいる頃
でしょうから、大勢の観光客の方々に見ていただけるといいなあと
思います。(だいぶ前に近くの公園ののヒカルゲンジの枝が割と綺麗な
まま落ちていたのを、うちで挿し芽のようプランターにぶっ挿したら根が
ついて大きくなり、もう何度か咲いています。たくさんは咲きませんが…。
でも嬉しいです)
★宇治橋の袂の紫式部像
傍に植わりし“光源氏”よ
ちがやねこさん
【詞書】紫式部像の傍らに光源氏の大椿が咲くとは、素敵ですね。
教えて頂き、嬉しいです。
そして、ちがやねこさんちのプランターにも光源氏が咲くとは、
何と素敵なんでしょう。
★いにしへの紫式部の筆染むる 庭に椿の咲き乱れしや
みっちっちさん
☆宇治川は白き波立ち川風も 冷たき冬の景色なりける
ちがやねこさん
★宇治橋の歩道に咲ける茶の花にそっと手を添え匂いたしかむ
夕庵さん
☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆
「咲き盛る 山茶花」
【読者からのコメント】前週に続き掲載させて頂きます。
☆fumiel-shimaさんからのコメントです。
皆さんの詠われる短歌の光景や情景を頭に浮かべ、三十一文字にまとめられた
その始まりから終わり迄の物語の中に・・或いは一部を切り取って私もその
場にいるかのような妄想と共に思いを馳せてみました。
その画像が遠くかすむように・・またその思いが拡大され、何秒か後に残像を
残したままフェードアウトしていくような優しい想いを感じました。
そして短歌の詠めない私も豊かな気持に・・・
★ポエット・Ḿの返礼コメントです。
いつも、「水曜サロン」を温かく見守って頂き、また、心を込めたコメントを
頂きありがとうございます。
短歌はご存知のように、31音の短い詩ですが、それゆえに読む方の想像力に
よって宏大な世界を思い描く力を持っていると考えます。また、そのような
喚起力を備えた歌こそ優れた歌なのだと思っています。
その意味では、fumiel-shimaさんに「その場にいるかのような妄想」を促した
歌こそ、優れた歌のひとつと考えます。
fumiel-shimaさんは「短歌は詠めない」と謙遜されますが、多くのコメントは、
そのまま詩であり、散文詩となっています。水曜サロンに集う少なからぬ
方々が、fumiel-shimaさんをお慕いしているのも頷けます。
これからも、水曜サロンの「伴走者」として、諸々アドバイスと感想等を
お寄せ頂ければ嬉しい限りです。
【運営にあたって】
(1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
(2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
(3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
(4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
(5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
(6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
了
★井戸端で洗った記憶のアップシューズたった一足のあの白い靴 夕庵
よろしくお願いします。
★逆境に強き山茶花 情熱の赤の色濃くさき継ぎてゆく 夕庵
よろしくお願いします。
★新春のひかりを浴びて堀端に番の鴨は水脈ひきてゆく 夕庵
よろしくお願いします。
★海にむかい木の椅子ひとつそのままに潮騒聞くや亡き人の姿(かげ) 夕庵
よろしくお願いします。
★新春のひかりを浴びて堀端に番の鴨は水脈ひきてゆく 夕庵さん
★水脈ひきて鴨のつがいは凪海へ 街を呑みたる記憶遥かに ポエット・M
よろしくお願いします。
⭐️白粉の残り香ほのと漂わせ 舞妓行き交う花街の春
夕庵さん
★ 淑気満つ 花見小路の 寒椿 舞妓の髪に紅きをさして
みっちっち
よろしくお願いいたします。
★水脈ひきて鴨のつがいは凪海へ 街を呑みたる記憶遙かに ポエット・Mさん
★癒やしとも凶器ともなる大自然 人の英知の微々たるものを 夕庵
よろしくお願いします。
☆ぬばたまの黒髪濡るる金の湯に いよつつがなく年を迎えむ みっちっちさん
★叶うなら冷えし身体の被災者に暖まってほしい金泉の湯で (能登半島の地震) 夕庵
(有馬温泉には金泉、銀泉の湯があります。
金泉は茶色 銀泉は無色 ともに美人の湯です)
よろしくお願いします。
★淑気満つ 花見小路の 寒椿 舞妓の髪に紅きをさして みっちっちさん
★初詣 玉砂利 踏みて前をいく 巫女の挿頭(かざし)の紅椿 夕庵
よろしくお願いします。
☆冬の日のおでんは美味し
はふはふと湯気のなかより大根さがす
★冬の日に開場待ちの武道館
試しに“ちくわぶ”食べた屋台よ
*…もう20年近くか以上前かは定かではないんですが、12月23日か24日(もしかすると22日もあった3DAYSかもですが)に某グループ(←まだ言うかw)の武道館公演(ちなみに去年の23日は武道館公演が100回目だったそうです。㊗️
)で、開場待ちをしていた午後5時台だったと思います。余りに寒くて、武道館の正面階段前の広場の片隅にあったおでんの屋台が目に入ったので、そこへ行き「何にしよーか…」とぐつぐついってるおでんダネを見てるとふと“ちくわぶ”が目に入りました。「よくTVでタレントさんが“ちくわぶちくわぶ”言うてはるなあ…どんなもんなんやろ?」と好奇心が起こり、“ちくわぶ”と大根(♡)を買いました。あまり人のいない隅に行き、「どんなんかな~?(古い…)」とパクッ…もぐもぐもぐ…嚥下。(ちくわぶ好きな方々、製造及び販売の関係者の方々、本当ーーに済みません!!あくまで個人の感想です!)「…もう判った。二度は食べへんな…」いやあ、“グルテンの固まり”なんですよね?何でおでん種に…?昔は竹輪が高かったからとか?…大根も食べて(多少醤油辛い感じはしましたが、美味しかったかな)身体は温まりましたが、そのあとすぐの開場待ちの列に並び、“ちくわぶ”に関する疑問は抱えたまま入場したなあ…と思い出しました。
最近は近所のスーパー(本社大阪)でも、たま~に見かけます。近隣に関東出身の方々が居らしたら買うんだろうか?私はコンビニおでんって好きなんですが(主にセブンイレブンのをよく買います)、東京ってコンビニのおでんにも“ちくわぶ”って入っているんでしょうか?
何かしょーもない結びですみません。今日なんかでも寒いですね。…どうぞご自愛下さい。