四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その111)ネット歌会

2023年11月29日 04時51分10秒 | 短歌

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その111)ネット歌会
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「ネット歌会」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。


     「秋薔薇 ジャルダン・ドウ・フランス」

☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆上を向く写真が撮れず紅葉の葉が治癒を待ち散らざりしかも
                         西BOOさん
★ほどほどのしあわせがよい 上見てもシャネルのバッグは不釣り合いなり
                         夕庵さん
★カメラ画素 上には上でキリが無し 低画素もまた味わい深し
                         西BOOさん
★低画素の写真アップの恥ずかしさ 下手の横好きデジカメなれば
                         夕庵さん
★本当はフィルム写真好きなのに 単価値上がりもう手が出せぬ
                         西BOOさん
★毎日の値上げの連鎖に閉口し 生きてゆくのもほとほと辛し
                         夕庵さん
★インフレで年金受給者困るのに なぜ看板が「デフレ脱却」
                         西BOOさん
★行列は何かと思えば風のなか ATMに並ぶ高齢者なり
                         夕庵さん

☆まほろばの山冬めきてけものらは命抱きて丸く眠れり
                         みっちっちさん
★猟犬は熊を追い立て吠えながら山へと返す仕事をこなす
                         夕庵さん
★街角の風にさざんか香り ふと 盲導犬を停めたる主よ
                         みっちっちさん
★長い髪ゆらして街を行く人よ 男か女か もはや思わず
                         夕庵さん
★さざんかの香の移りしや 黒髪を かき上ぐる 背に もの思ひたり
                         みっちっちさん
★咲き出した白い山茶花ほのほのと 薄紅の縁にじませており
                         夕庵さん
★ひたむきに寒さに耐へて山茶花は 我が市の花として咲き誇れり
                         みっちっちさん
★コスモスは可憐に秋を彩りて わが市の花と知ればなおさら
                         夕庵さん
★港から夜の六甲見渡せば 市章と錨 煌々と灯る
                         みっちっちさん
★鎮魂と平和を祈るルミナリエ 神戸の街は光の回廊
                         夕庵さん
★折り鶴に平和を祈る日本の 心よ今し世界へ届け
                         みっちっちさん
★折り鶴を園児に教える婆ちゃんの お国なまりを懐かしく聞く
                         夕庵さん
★京訛り 懐かしく聞く冬の駅 たはむれに ああ おしゃべりせし日よ
                         みっちっちさん
★あの人はふるさと訛りを気にもせず 笑いに変える人気者なり
                         夕庵さん

☆暁光の狭庭に集ふ色鳥よ 我が家の米に恙なくあれ
                         みっちっちさん
★渡り鳥旅の疲れを休めるか湖(うみ)のさざなみゆりかごならむ 
                         夕庵さん
★夕暮れの伊根の舟屋の灯は揺れて さざなみ超へて小舟帰りぬ
                         みっちっちさん
★夕凪の磯釣船は一艘の墨絵となりて ぼうと動かず
                         夕庵さん
★あけぼのの山にたなびく薄雲のひかりはぼうと墨絵めきたり
                         みっちっちさん
★秋の夜の月は雲居に閉ざされて泪のあとは誰がのみぞ知る
                         夕庵さん
★我が頬の泪のあとは冬の月のみぞ知るやも 震へし我が身も
                         みっちっちさん


     「未だ陽だまりに咲く ブーゲンビリア」

☆トンネルのメタセコイヤを仰ぎ見る ゆれる狭間に冬の陽ひかる
                         夕庵さん
★廃線の残る真暗きトンネルを 抜けて もみじの山道ゆかむ
                         みっちっちさん
★廃線にトロッコ列車 秘湯へと紅葉ただ中 山狭いの里
                         夕庵さん
★もみぢ葉のひとひら舞ひて トロッコの 子らの笑顔の咲く嵐山
                         みっちっちさん
★記念にと拾いしもみじ葉 紅の押し花つくり栞にせんと
                         夕庵さん
★賀茂川の土手に四葉のクローバー 君と見つけて栞にしたり
                         みっちっちさん
★読みさしの本には旅の栞あり今夜は何処の旅人ならむ
                         夕庵さん
★遠き日の旅の夜風に栞さし 今手にとりて旅のあれこれ
                         みっちっちさん
★新緑と黄葉の季(とき)に訪れし上高地こそ旅の醍醐味
                         夕庵さん
★わくわくとするは短歌の醍醐味よ 返歌重ねる楽しさ覚へ
                         みっちっちさん
★機知のある返歌に釘づけわれもまた時間忘れて応える一首
                         夕庵さん
★ひようひようと藤井八冠 勝利せし その身に機知と情熱秘めて
                         みっちっちさん

☆滅びにもあらがひ燃ゆるもみじ葉よ 森の夕映え その身に集め
                         ポエット・M
★悴みにあらがひ燃ゆるもみじ葉は 母の胸なる子の手の温み
                         みっちっちさん
★母の胸 もみじに似たる手をそえて 眠る幼子なにを夢見る
                         ポエット・M

☆母の胸 もみじに似たる手をそえて 眠る幼子なにを夢見る
                         ポエット・M
★一枚の写真は母に抱かれて手にえくぼあるわたしの記憶
                         夕庵さん
★遥かなる母のみ胸にいだかれし 記憶さますや吾子(わこ)抱く妻に
                         ポエット・M
★はじめての大地踏みしむ吾子なるを映写機まわしし夫(つま)の記憶よ
                         夕庵さん

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「ツワブキの花」

【読者からのコメント】前週に続き掲載させて頂きます。
☆fumiel-shimaさんからのコメントです。
 皆さんの詠われる短歌の光景や情景を頭に浮かべ、三十一文字にまとめられた
 その始まりから終わり迄の物語の中に・・或いは一部を切り取って私もその
 場にいるかのような妄想と共に思いを馳せてみました。
 その画像が遠くかすむように・・またその思いが拡大され、何秒か後に残像を
 残したままフェードアウトしていくような優しい想いを感じました。
 そして短歌の詠めない私も豊かな気持に・・・

★ポエット・Ḿの返礼コメントです。
 いつも、「水曜サロン」を温かく見守って頂き、また、心を込めたコメントを
 頂きありがとうございます。
 短歌はご存知のように、31音の短い詩ですが、それゆえに読む方の想像力に
 よって宏大な世界を思い描く力を持っていると考えます。また、そのような
 喚起力を備えた歌こそ優れた歌なのだと思っています。
 その意味では、fumiel-shimaさんに「その場にいるかのような妄想」を促した
 歌こそ、優れた歌のひとつと考えます。
 fumiel-shimaさんは「短歌は詠めない」と謙遜されますが、多くのコメントは、
 そのまま詩であり、散文詩となっています。水曜サロンに集う少なからぬ
 方々が、fumiel-shimaさんをお慕いしているのも頷けます。
 これからも、水曜サロンの「伴走者」として、諸々アドバイスと感想等を
 お寄せ頂ければ嬉しい限りです。

【運営にあたって】
 (1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
    投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
    仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了


コメント (30)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「秋の歌」に | トップ | 第一部「口語短歌・水曜サロ... »
最新の画像もっと見る

30 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
西BOOさんへの返歌です (夕庵)
2023-11-30 09:11:32
おはようございます。

☆幾日が過ぎても病状完治せず 一生付き合う覚悟もたねば     西BOOさん

★人間の身体は微妙に不思議なり 徐々に回復してゆくものを    夕庵

西BOOさん、諦めずにゆっくり構えましょう。
返信する
夕庵さんへ (西BOO)
2023-11-30 13:12:53
早々に、素晴らしい返歌と、身にしみるお言葉を有難う御座います。
返信する
Unknown (みっちっち)
2023-11-30 14:17:42
夕庵さんへの返歌です。

⭐️「またね」という約束のない一葉のはがきを胸に温めている
夕庵さん

★山茶花の香の夕刊と その下に また一葉の喪中の葉書
みっちっち

よろしくお願いいたします。
返信する
Unknown (みっちっち)
2023-11-30 15:18:02
夕庵さんへの返歌です。

⭐️おだやかに歳重ねしと言われれば 辛苦のもろもろ火の噴きやまむ

★ おだやかな波に立ちたる夫婦岩 ほどよき距離で君と生きたり

よろしくお願いいたします。
返信する
みっちっちさんへの返歌です (夕庵)
2023-11-30 22:31:03
こんばんは。

☆街角の花舗は燎火の海のごと ポインセチアの赤極めけり        みっちっちさん

★クリスマス ポインセチアを贈りましょう あなたの幸運この一鉢に   夕庵

☆せはしなく濡れ手で印押す 宅配は 夫頼みたるつやつやの柿      みっちっちさん

★好々爺 蓄えし髭なでながら 自慢の柿をもぎくれし日よ        夕庵

よろしくお願いします。
返信する
Unknown (みっちっち)
2023-12-01 09:43:38
夕庵さんへの返歌です。

⭐️クリスマス ポインセチアを贈りましょう あなたの幸福この一鉢に
夕庵さん

★ホスピスに母の最期のクリスマス 頬赤らめし母を忘れず
みっちっち

⭐️好々爺 蓄えし髭なでながら自慢の柿をもぎくれし日よ
夕庵さん

★サンタ髭つけし主治医に笑ひたる母の最期の満面笑顔
みっちっち

よろしくお願いいたします。
返信する
みっちっちさんへの返歌です (夕庵)
2023-12-01 12:51:19
こんにちは。

☆街角の人々の背に「年末」といふ せわしなき 羽根生えたるや     みっちっちさん

★ひとときの欲望に負け街に立つ 女のツケはあまりに大きく       夕庵

☆おだやかな波に立ちたる夫婦岩 ほどよき距離で君と生きたり      みっちっちさん

★八十歳過ぎたら年を忘れましょう 吾の挨拶に皆うなずけり       夕庵
返信する
みっちっちさんへの返歌です (夕庵)
2023-12-01 13:31:53
こんにちは。

☆ホスピスに母の最期のクリスマス 頬赤らめし母を忘れず      みっちっちさん

★病なく天寿を全うして逝きぬ 人の最期はかくあるべしと      夕庵

☆サンタ髭つけし主治医に笑ひたる母の最期の満面笑顔        みっちっちさん

★息子(こ)の髭に白きを見つけ納得し吾の髪染めはもう止めとこう  夕庵

よろしくお願いします。
返信する
Unknown (みっちっち)
2023-12-01 17:53:14
夕庵さんへの返歌です。

⭐️八十歳 過ぎたら年を忘れましょう吾の挨拶に皆うなずけり
夕庵さん

★素晴らしき歌人なる女(ひと) いつまでも若き心と頭脳を持てり
みっちっち

⭐️息子(こ)の髭に白きを見つけ 納得し 吾の髪染めはもう止めとこう
夕庵さん

★ 弟は若白髪にて かねてより 兄と言はれて 苦笑ひせし
みっちっち

よろしくお願いいたします。
返信する
Unknown (みっちっち)
2023-12-01 20:34:31
夕庵さんへの返歌です。

⭐️ひとときの欲望に負け街に立つ女のツケはあまりに大きく
夕庵さん

★街角に盲目の人が立ちすくむ 点字ブロックに邪魔物おくな
みっちっち

よろしくお願いいたします。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

短歌」カテゴリの最新記事