四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

水無月の紫陽花

2019年06月01日 13時28分21秒 | 日々の歩み
令和元年も二か月目の水無月に入りました。

6月は和風月名で水無月と言いますが、梅雨を始め、水が豊富な月なのになぜ水無月と
言うのか違和感がありました。

この呼び名には諸説あり、無(な)という字が連体助詞にあたり、「水の月」という
意味になるようです。実は水無月というのは旧暦6月のことで、現在の暦に照らし
合わせると7月上旬~8月上旬になるようです。これらを踏まえると、月の名称も
納得がいきますね。

月の呼び名はさておき、例年よりも早めに、そこかしこで紫陽花が藍色や淡い水色等の
花群れを見せています。これらの花に誘われて、いつもの散歩道になっている遊歩道に、
紫陽花のデジイチ・スケッチに行って参りました。



今年は、柏葉アジサイの開花が早く、既に満開の様相を見せていました。この花は、
他の紫陽花に比べ花が円錐形に咲き、純白の大輪の花と相まって緑の柏葉との
コントラストが美しい素敵な花でもあります。



また、オタフクアジサイという名称の紫陽花は、花の形が正にオタフクでほほ笑みを誘います。
これは江戸時代に作られたガクアジサイの園芸品種で、古くから親しまれている品種で、
正式な名前は「ウズアジサイ」と言うようです。

純白の紫陽花ではアナベルが有名ですが「シュガーホワイト」も、咲き始めから白色を保ち、
色の変化をしない好きな紫陽花の一つです。

濃い藍色の紫陽花も鬱々とした空のもとで、地上の太陽にも似た清涼感を運んでくれます。
紫陽花はこの季節に無くてはならない花との思いがあります。


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