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天下り法人『石油開発情報センター』

2010年07月23日 | 日記

 どこまでも杜撰、天下り高級官僚の実態。
Asahi.Com が、単なる正義感ばかりではないことは承知の上で、この問題に触れてみたいと思います。
新聞社の思惑はさておき、とどまる所を知らぬ官僚達の金に対する執着心。
どうして何時から日本は、こう云う風土に染まってしまったのか。


 *** 以下 引用 Asahi.Com 7/23付 ***

 経済産業省所管の財団法人「石油開発情報センター」(東京都)が、非常勤の会長について無報酬と公表しながら、実際には役員報酬以外の「謝金」として年間約1300万円を支払っていたことが分かった。 歴代の会長ポストには旧通商産業省OBが就いていた。 有識者らは「実質的な役員報酬。 報酬隠しとみられても仕方ない」と指摘している。

 謝金は、会合に招いた専門家などに支払う謝礼のお金として1回につき1万~2万円などと支出規定が明文化されている。 だが会長への謝金には明文化した規定を設けず、内部決裁だけで済ませ、不透明な支出となっていた。同センター会員の石油会社などにも、朝日新聞の今年5月の取材後、この支出について初めて報告があったという。

 独立行政法人を対象とした総務省の調査では、17法人が中央官庁の天下りOB73人に人件費以外の名目で高給を支払っていたことが判明。 同省は昨年度、各省庁に原則廃止を要請した。財団法人など公益法人は調査対象外だった。

 同センターは、財団法人の根本規則で、会長を含む非常勤の理事10人は無報酬と定め、ホームページなどで公表している。 会長の職務はセンターの総理や外国の要人への対応などで週3日勤務。

 複数の関係者によると、センターは会長に月々100万円余、年間約1300万円を支払い、役員報酬ではない謝金として計上していた。 この支払い理由について、関係者は「20人規模の組織で有給の常勤理事長もいるのに、天下り官僚にまで多額の報酬を出していることがわかれば批判を受けると考えたのではないか」と話している。

 センターは「歴代会長には役務の正当な対価を謝金として支払っている。 だが額は公表の対象外なので回答は差し控える。 (根本規則で)無報酬となっていると、わかりづらいので改めたい。 設立以来、この支出がなされてきた理由は今となってはわからない」としている。

  *** 以上 引用  終  ***

 当事者であるセンターの言として『設立以来、この支出がなされてきた理由は今となってはわからない」としている。』 ・・・で記事は、結ばれているが、支出を受けてきた歴代の非常勤の会長から、不当と疑いが持たれそうな場合、遡って返金を促すというところまで国民は期待している、ということが記事には足りてない。


 上記記事の最後のほうには、天下り先として大切にしたい公務員の、代表的意見で、取りまとめられていた。
すなわち、『 監督する経産省資源エネルギー庁石油・天然ガス課は「会長への謝金については把握しているが、役員報酬ではなく、謝金なので不適切とは考えていない」とする。』


公務員という職業、長く勤めれば勤めるほど、人間性が堕落する。  
世襲が続けば、政治家しかり ・・・・  。
私たちの村の『市長』さんが、ちょうど月額100万円くらいでしょうか。
退職金、年金、諸手当を含めたら、2倍程度の経費になるのでしょうけど・・・ 。


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1 コメント

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天下り法人『石油開発情報センター』 (ふみお)
2020-09-29 10:54:46
身辺整理として、昔の新聞記事を整理した際、本ブロッグを見つけました。地域版や印刷の時間でスペースが異なること普通なため、霞が関地域で配布されていた朝日の7月23日夕刊1面巻頭記事に以下の2段落が加えてありました。
----------以下、引用 -------
監督する経産省資源エネルギー庁石油・天然ガス課は「会長への謝金については把握しているが、役員報酬ではなく、謝金なので不適切とは考えていない」とする。
これに対し、元会計監査員局長の有川博日大教授(公共政策)は「謝金は一日2万円程度が常識的な上限で3y5日働いても1千万円は超えない。会長への謝金は実質的な役員報酬で規則と整合性が取れていないことは明らかだ」と批判。千葉大法経済学部の新藤宗幸教授(行政学)は「謝金にしては多額過ぎ、裏報酬に等しい。公金を回して天下り官僚を生活させるシステムは根底から見直すべきで、監督官庁の責任も重い。他の公益法人でも同様の仕組みがないか政府は調査すべきだ」と指摘した。
----------以上 引用 終 -------
日本の行政学は、判事15人からなる最高裁が宇賀克也を2019年に入れたことから、さらに曲学さを強めています。理論だけでなく、実践まで。そのなかで公務員ではなく公共を真に考え、発言する行政学者らの辛苦に感謝したい一人です。
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