我々の地域(村山)では、稲刈りが始まる。 小さい面積の田んぼを営む人は、相変わらずバインダーを使い、ダダダバタン、ダダダバタン、と小気味良く稲を刈り取る。 刈り取った後も、クイ掛けが終わるまではその3倍も4倍も仕事量がある。 一人では、チョットきつい。 「誰か助けてくれー」と言いたいのをじっと我慢して、もくもくと我を忘れてやる以外手は無い。 なにしろ、一日働いて、6000円の手間賃も無い。 他人には気の毒で手伝ってもらえない。
転作と称する水田の極一部に植えられた、『秘伝』と言う秘伝でもなんでもない大豆、実が熟した後で作る豆腐は香りが良く適度の油味がして美味しいが、農作業を終えたこの時期に疲れた体に元気を与えてくれる、アルコールの友として何物にも変えがたい『エダマメ』としても逸品である。
蓄えも、底が見えつつある近々でも、まだ食べ物の美味しさを実感できる事は幸せと言うべきか。 赤坂辺りで、早朝に生ゴミの中から探す海老天の方が幸せなのか、考える事がある。
家族と言うものは、自分の自由と奔放に首輪をかける。 その失われた自由の代償が、子供たちの笑顔ならば何ら悔やむ事はない。
来る、10月3日は中秋の名月、または豆名月と言われる日である。 これを機会に、八百屋さんの店頭ではぜひ山形の『秘伝』という早取りのエダマメをマッタリと味わってみてください。 きっと、ビールがいつもより美味しいでしょう。 あまりの美味しさに、お月様がゆがんで見えるかも・・・・・。
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