住まいの安全 心の健康 住まい塾 21

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減反廃止? それとも

2009年07月23日 | 日記
 始めに、党があって国民があるのではなく、国民が有って党が有る事を自覚して戴いて、政策論議をしなければそれは意味をなさない。
石破農水大臣は、‘08年末コメ生産調整の見直しに言及していたが、其の後どうなったのか、このたびの衆院議員選挙で、自民、民主、どのような意見が出てくるのか、関心を持って見ていく必要がある。

 例えば、デンマークで最も平均耕作面積が少なくて、15ヘクタール/戸と記憶に残っている。 ドイツでも、フランスでも、もちろん一戸当たりの耕作面積はもっと多いはずである。 これらをECとして、一緒くたに見て正しい事かどうか良く分からないが、前にTvで、畜産農家に一人当たり200万円程度の補助金が出ていると見た記憶があった。 たぶん、他のヨーロッパ諸国でも、農業関係では、補助金によって其の生計が立てられていると思って間違いは無いだろう。 そして、注目すべきはイスラエルの輸出農業で詳細を見る必要があるように思う。 そのようなヨーロッパが補助金で農業が成り立っている事を知りながら何故、日本の農政は大規模化を目指すのか? 補助金を出す事を前提に、其の出す相手の数を少なくするため、大農家を作ろうとしているとも思えてくる。

 
 前に、何かの本で読んだ事だが、もし仮に飢饉になったら、大人でもおかゆを食べれば、一人一日コメ一合で乗り切れるという事が書いてあった。 一日一合なら、一年で一人400合コメが有れば間に合うという事である。 それでも、現代のように陰謀に満ちた時代には、余裕を持って一年に90Kgのコメを生産する為の水田の面積は無くしたくない。 とすると、90Kg*1億2千万人=1080万Ton、これを面積に直せば反収50Kgと置けば、216万ヘクタールこれが最低必要水田面積である。 日本の耕地水田面積最大で700万ha程まで増加した事があるそうなので、耕作放棄地を眼にするのは当たり前であろう。
現在の休耕水田100万ha、コメの生産取り止め量500万トン。

 だが、過去のコメの需給予測、耕地整理の必要性(畑→水田変換)、どういう計算をやったのか。
土地改良にGOサインを誰かが出したから、ここまでコメしか作れない水田問題が浮上した。 そんな原因を作ったのは誰なのか。 政治家の責任は? 官僚の責任は? 土地改良区役員の責任は? 総括を抜きにして前には進めない!!!  其の尻拭いは、水田の所有者に押し付けられている現状。

 水利用費、土地改良賦課金、まあ平均して一ヘクタール当たり20万円弱であろう。 休耕田が100万ヘクタールだから、一年で2000億円ただ休耕田に、金を捨てている計算になる。 この現状の水田を闇雲に増やした、政治家、官僚は責任を取るべきである。 少なくても、休耕田から水利用費なんて馬鹿げている。

 どちらの政党にしても、余り期待は出来ないが、政権交代という言葉はなんとなく、心地よい響きがする。 
日本の国が、世界にも稀な水と緑に溢れた自然で、この状態を急激に変えることなく、バランスよく国が永続される様、願っている。  田舎では、今でも都会に出て行く人が、若者を中心に多いのに、農業の大規模化を標榜してそれを推し進めたら、兼業でやっと飯にありつけた中年は何処へ行けばいいのか。 何も田舎に居る必要が無くなる。 残った若者も、配偶者探しでおろおろ・・・。 眼にするのは、ジジ、ババばかり・・・。 


 ダニとカイガラムシを抹殺しなければ、農業では生きていけないし、ネット時代に対応して、百姓といわれる名前のごとく、百の事をこなし、なおかつ昔みたいな御山の大将の心は、隅において置き、知恵を出し合わなければ、国際金融というものに、喰われてしまう。  私は、農家は食い物ではない、こう思いますが・・・。

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